漆芸コレクション

 昨日、文京区目白台に在る永青文庫へ行った。肥後細川家が守り抜いて来た「漆芸コレクション」が展示されていたからである。素晴らしい作品に目をうばわれた。あらためて、漆(japan, รัก)の奥の美に触れて満足。ちらしの一部を引用すると、こうである。
 「永青文庫の膨大な漆芸コレクションには、大名調度、馬具、茶道具、楽器など様々な種類が含まれます。さらに、日本だけでなく、中国、朝鮮半島、琉球、東南アジアで制作された作品がみられるのも特徴のひとつです」
 ベトナムやタイの小品もあった。或る香合の解説を読むと「志あむ」と書いていた。シャム(タイ国の旧名)のことである。「志あむ」という表記に昔の日本人の寛容さを見た。

今日の翻訳

 先週に引き続き、『คติชาวบ้าน』(ผาสุก มุทธเมธา著 พ.ศ.2535)の「สารบาญ」から出題する。

1.เป้าหมายของการพัฒนาต้องมุ่งไปที่คน หรือประชาชนเป็นอันดับแรกก่อนสิ่งอื่นใด

2.เน้นการพัฒนาทางเกษตรกรรมคู่ไปกับอุตสาหกรรม

3.ส่งเสริมศิลปหัตกรรมพื้นบ้าน

4.อย่าทำชนบทให้เป็นเมือง

5.หลักสูตรประถมและมัธยม ควรเน้นบทบาทท้องถิ่นให้สัมพันธ์กับชีวิตให้มากขึ้น

6.ค่านิยมและวัฒนธรรมที่ควรส่งเสริมในโรงเรียน

年末年始休暇まであと3週間

 泰日文化倶楽部の年末年始の休暇は12月23日(金)から1月6日(金)までとする。あと3週間だ。気を抜かず頑張ろう。
 親しい元タイ人講師からラインが来た。彼女は弁護士をやめて、最近は趣味に生きているようだ。私にこう助言して来た。
 「อาจารย์ลองขายกิจการแล้วเอาเวลาไปเที่ยว ไปทำในสิ่งที่อยากทำจริงๆดูค่ะ ใช้ชีวิตให้มีความสุข ฉันมีคนมาจ้างให้ทำกฎหมายได้เงินแยะ แต่ฉันเลิกทำ และทำสิ่งที่ตัวเองชอบและมีความสุขคือการท่องเที่ยว เลี้ยงสัตว์ ปลูกต้นไม้ค่ะ」
 彼女は私に仕事をやめて、旅行したり、好きなことだけをしたらと助言している。だが、私にとって「好きなこと」とは、即ち(คือ)、「泰日文化倶楽部でタイ語を教えること」である。従って(ก็เลย)、今日も高田馬場へ出かける。

ブラボー!!

 私は夜8時頃から寝て夜中の2時過ぎには起きている。午前4時頃には頭が冴えて、一日の始まりが待ち遠しい。というわけで、日本時間の午前4時にキックオフされた対スペイン戦もしっかり見た。正直言って、勝てるとは思っていなかっただけに、逆転勝利はブラボー!!
 ブラボー(Bravo)はイタリア語だそうだ。本当の発音は、「ブラーヴォ」らしいが、日本ではブラボーで定着しているから致し方ない。
 昨日、個人レッスンの生徒さんから質問を受けた。「タイ語の บ(b) /ป(p) /พ(ph)の発音の違いがよくわかりません」、と。たしかに初心者にはわかりにくいかもしれない。彼女はアメリカ留学で音声学(phonetics)を学ばれた方だから、タイ語の発音にも人一倍、理論派である。「組み合わされる母音によって、b/p/phがぶれます」とも分析された。適格な助言を与えて、発音と声調に悩む彼女を励ますのが私の役割だ。

今日のタイ語作文

1.美容院の予約を早くしないと年内のカットができなくなる。

2.歯科医院の予約はすでにとれているから安心だ。

3.とにかく12月は有効に時間を使い、クリスマス以降は余裕をもとう。

4.一喜一憂するなと言われても、人間だもん、感情は抑えられない。

5.何を言われようが、馬耳東風で暮らすとしよう。

6.これまで無駄な買物をしすぎた。荷物に取り囲まれた生活にうんざりしている。

魑魅魍魎

 昨夕、大学のキャンパスで職員が首を斬られたというニュースが流れた時は聞き流す程度であった。だが、やがて時間が経ってから、被害者が社会学者の宮台真司氏であることが公表され、驚きに代わった。幸い命には別条無し。よかった。
 2011年、『サウダーヂ』(富田克也監督)の甲府ロケで私は宮台氏と一緒であった。彼は国会議員を目指す野心家、そして、私の役は彼を応援する婦人会会長。彼のすぐあとについて、ホテルの宴会場の各テーブルを回り支援を求める演技をした。彼のことはあまり知らなかったが、台詞覚えは抜群。俳優としてのオーラも有った。
 社会は魑魅魍魎の中にある。大学も決して例外ではない。

『老嬢は今日も上機嫌』

 昨日、段ボール箱に入れてある本のチェックをしていたら、吉行和子さん(女優)の『老嬢は今日も上機嫌」(新潮社 2008年)という本が有ったので再読することにした。彼女の父と兄が作家、そして、妹も詩人であったし、彼女自身も俳句歴が長いから、文章はきりりとしていて爽やかだ。
 帯にはこう書いてあった。「過ぎていく日々、去っていく大切な人々。それでも私の人生は続く。軽やかに、上機嫌に! 芸術家一家に育った女優が綴る、真面目で、可笑しく、滋味あふれるエッセイ集」
 昨日の午後1時からNHKBSで、「おくりびと」(滝田洋二郎監督 2008年)が放映された。葬儀関連のものは嫌いなので、これまではあえてこの映画を避けていた。ところが、なんと吉行和子さんが銭湯のおかみさんとして登場しているではないか。1時間前に読んだ本の著者が、その1時間後に画面に現れるという偶然性に驚いた。

今日の翻訳

 『คติชาวบ้านกับการพัฒนาคุณภาพชีวิต』(ผาสุก มุทธเมธา著 สำนักพิมพ์โอเดียนสโตร์ พ.ศ.๒๕๓๐)の「สารบาญ」から出題する。

1.เกณฑ์คุณภาพชีวิตขั้นพื้นฐาน

2.คนในครอบครัวของคนไทยควรมีที่อยู่อาศัยเหมาะสม

3.คนไทยทุกคนเข้าถึงบริการสังคมพื้นฐานที่จำเป็นแก่ชีวิต

4.คนไทยทุกคนมีความมั่นคงและปลอดภัยในชีวิตและทรัพย์สิน

5.คนไทยทุกคนรู้จักผลิตและจัดหาอาหารอย่างมีประสิทธิภาพ

6.ครอบครัวทุกครอบครัวของคนไทยควรรู้จักควบคุมช่วงเวลาและจำนวนของการมีบุตร

7.คนไทยทุกคนมีส่วนในการพัฒนาความเป็นอยู่และกำหนดชีวิตของตนเองและของชุมชน

タイの布を使ったアート

 生徒さんであるNさんは手芸を得意とする。彼女が造る作品はプロ級である。クリスマス用のリースも素敵だし、かつまたいろいろなアクセサリーも本当に可愛い。ウクライナ戦争が始まった今年2月末には、青と黄色のウクライナ国色で小さな飾りを水引で編み、バザーに提供された。
 先日、彼女から「タイのコマパット(โขมพัสตร์)という布をご存知ですか?」と訊かれた。私は残念ながらその布のことを知らなかった。ネットで調べると、熱帯的な模様がモチーフとなっている感じであった。本店はホワヒン(หัวหิน)だが、バンコクにも2店舗有ることがわかった。今度、行ってみよう。
 Nさんから「泰日文化倶楽部で手芸教室を開かせてほしい」という要望が出された。「生徒集めが大変ですよ」と私はつい余計なことを言ったものの、それが文化の一環であればと見直した。「タイの布を使ったアート教室」というタイトルはいかがかと、いつのまにか提案してしまった。

迷惑ばあさん

 先日、バス停近くの八百屋に寄った。ド派手なおばあさんがお金を支払うところであったが、観察していて傑作であった。四つ折りにした1万円札2枚が財布から転がり落ちたので、おばあさんはあわててその1枚を手で抑える。何故ならば飛んで行ってしまっては大変だから。
 会計は1,867円。「小銭が有るから出すわよ」と言って、百円硬貨を8個、10円硬貨を6個、そして、1円硬貨を7個、がま口から出して数え始めた。お店の人も老齢女性。しかし、彼女の頭は日頃から商売で鍛えられているので、さっと9千円を用意して待っている。お店の人は私のことを気の毒がって、先に対応してくれた。
 店を出ると、バスが来ている。頑張ってバスの入口まで行ったが、運転手は非情。私の前でバスのドアを閉めた。それから15分、次のバスを待った。迷惑ばあさんに時間を奪われた感が否めない。やっとバスに乗ったら、なんと迷惑ばあさんも乗り込んで来た。彼女はバスの中でも我儘を通していた。