漆芸コレクション

 昨日、文京区目白台に在る永青文庫へ行った。肥後細川家が守り抜いて来た「漆芸コレクション」が展示されていたからである。素晴らしい作品に目をうばわれた。あらためて、漆(japan, รัก)の奥の美に触れて満足。ちらしの一部を引用すると、こうである。
 「永青文庫の膨大な漆芸コレクションには、大名調度、馬具、茶道具、楽器など様々な種類が含まれます。さらに、日本だけでなく、中国、朝鮮半島、琉球、東南アジアで制作された作品がみられるのも特徴のひとつです」
 ベトナムやタイの小品もあった。或る香合の解説を読むと「志あむ」と書いていた。シャム(タイ国の旧名)のことである。「志あむ」という表記に昔の日本人の寛容さを見た。