会津の絵ろうそく

NHKのニュースで会津若松の積雪の様子がが毎日のように報道されるので、そこに住んでおられる知人にお見舞いの電話をした。彼はもうすぐ80歳。一人暮らしである。はっきり言って、会津弁は聞き取りにくいが、わからないところは気にしない。時間差をおいて、彼が何を言ったかを類推した。

事前に会津若松の情報を調べると、毎年催される「絵ろうそくまつり」が大雪の影響で中止になっていた。絵ろうそくとは、字の如く、ろうそくに絵を描いたもの。会津では、花が無い冬場に於いて、絵ろうそくが仏前に供える花の代用として好まれたとのこと。そして南天の花は難を転じさせ、福寿草の花は長寿をもたらしめるものと信じられている。

ネットで調べると、会津の蝋燭(ろうそく)作りは室町時代からの伝統工芸であり、そして一説には、結婚式を表す「華燭の典」も、美しい花が描かれたこの会津の絵蝋燭から由来しているということが書かれてあった。

うろ覚え/うる覚え

情報過多の現代。チラ見の毎日~。よって、うろ覚え状態が続く。肝心な時に単語や名前が思い出せず、イライラがつのる。

最近、ネットの書き込みの中に、「うる覚え」という表現を見た。「うろ覚え」の書き間違いだろうと思ったが、念のために調べてみると、「うろ覚えが正しいが、茨城県の一部ではうる覚えというところが有るから方言である」と書いてあった。

「うる覚え」と言う方達は、おそらくそれが方言であるとは思っていないであろう。会話をしている時には誰しもがさっと聞き流すだけ……。方言か否かの詮索はしない。だが、文字に書いたらやはり違和感が有る。

今日の翻訳

現役の生徒さんからタイ語版の『ノルウェイの森』を頂戴した。タイ語の勉強のために、冒頭の部分だけ、以下に出題することを、原作者(村上春樹氏)、タイ人翻訳者(นาย นพดล เวชสวัสดิ์)、及び、両国の出版社にお許し願いたい。

๑. ในตอนนั้น ผมอายุได้ 37ขวบปี นั่งบนเบาะ เข็มขัดนิรภัยคาดรัดติดที่นั่งในเครื่องบินโบอิงยักษ์ 747 บินฝ่าปุยเมฆมุ่งหน้ามายังท่าอากาศยานฮัมบูร์ก

๒. ฝนหนาวเหน็บของเดือนพฤศจิกายนชะล้างผิวเปลือกโลก ให้ภาพชื้นแฉะชวนหดหู่มาดเยอรมัน

๓. เจ้าหน้าที่ภาคพื้นสวมเสื้อกันฝน ธงทิวปลิวไสวบนยอดอาคาร ป้ายโฆษณาบีเอ็มดับเบิลยู ย้อนกลับมายังเยอรมนีอีกครั้ง

๔. เมื่อเครื่องบินร่อนลงจอดพื้นดินแล้ว ดนตรีแผ่วลอยละล่องออกมาจากลำโพงเหนือศีรษะ เพลงบรรเลงออร์เคสตรา เพลง นอร์วีเจียน วูด ของบีตเทิลส์

๕. ทำนองเพลงไม่เคยพลาด ส่งระลอกหนาวเหน็บผ่านร่างจนสะท้านเยือก คราวนี้ ทำนองเพลงกระทุ้งหนักจนแทบหายใจไม่ออก

๖. ผมโน้มตัวไปข้างหน้า ใบหน้าฝังจมอยู่ในฝ่ามือที่บีบแน่นเพื่อไม่ให้กะโหลกปริแตก ไม่นานนักแอร์โฮสเตสส์เยอรมันหน้าสวย เดินมาถามผมด้วยภาษาอังกฤษว่าไม่สบายหรือไร

ワールドアトラス

私は机の上に『大きな文字のTVのそばに一冊 ワールドアトラス』(帝国書院編集部編 平成15年4月)という本を置いてある。何よりも助かるのは、文字が大きくてとても見やすいこと。まさしく本のタイトル通りだ。だが、刊行された平成15年は西暦2003年。資料は2002年までのものだから、いささか時代がかっている感が否めない。たとえば、東南アジアの地図を見ると、次のように書いてある。

バンコク(クルンテプ)、ホーチミン(サイゴン)、ヤンゴン(ラングーン)。チャオプラヤ(メナム)川、等。クルンテープではなくて、クルンテプと書いてあるところを見ると、タイ人に発音を確認しないまま、英語表記を日本人式に読んだと思われる。

一方、日本地図を見ると、「平成の市町村大合併」という資料が本の後ろに掲載されている。それによると、大合併で、ひらがな表記、またはカタカナ表記(山梨県南アルプス市)の新しい市の誕生が紹介されている。地図制作会社は、毎年、大変な作業を繰り返しながら、日本、そして、世界の情勢、趨勢とともにこれからも歩んで行く。

ちょぼ(干菓子)

京都へ行った生徒さんから「ちょぼ」という和三盆の干菓子を頂いた。菓匠の説明に因ると、「昔、祇園町や花街で働く女の子を<おちょぼ>と読んだ事から、<ちょぼ>と名付けました。可愛らしいおちょぼ口を模した赤い点が特徴的です」と書いてあった。ネットで調べると、他の菓匠では、この干菓子を「お千代宝」と称し、よく考えた目出度い漢字を当てはめているところもあった。

似通った音の単語に「チャボ」が有る。漢字で書くと「矮鶏」。愛玩用ペットとして、小型に改良された鶏だそうだが、この言葉の由来をネットで見つけた。「江戸初期にインドシナのチャンパ(占城)から渡来したのでこの名がある」

ついでに「シャモ(軍鶏)」を調べると、「江戸時代にシャム(現在のタイ)から日本に入って来た鶏で、その名前に由来する」とあった。ちょぼ、チャボ、シャモ…….。言葉遊びは面白い。

今日のタイ語作文

1.最近、こんなお悩みをかかえていませんか?

2.健康診断の数値が気になる。

3.生活習慣病が気になる。

4.外出するのがおっくうである。

5.人と会って食事をする機会が減った。

墓碑銘

私は新聞を購読していないので、物故者についてはネットの物故者名簿で時々チェックをしている。まず驚くのは、来る日も来る日も有名人が何とたくさん死んで行くことだ。そして気になる点は世界の著名人の訃報も一緒に報じているから、日本人の名前が外国人の物故者の中に埋もれている気がしないでもない。

その他に、私は雑誌や週刊誌の読み放題のアプリを携帯に入れているから、読もうと思えばいつでも読める。だが、ほとんど読んではいない。唯一、関心があるのは、『週刊新潮』の中の「墓碑銘」だ。著名人の一生を的確に伝え、数人の関係者から故人の功績を上手に聞き出している。負の面も合わせ技で書いているが、全く嫌味を感じさせない。

ยุบ 陥没する

昨日の授業で、タイ人講師が八潮市の道路陥没事故について話された。道路が陥没するという表現は、「ถนนยุบ」というそうだ。「ยุบ」という動詞は、「ยุบสภา 国会解散」で知っていたが、他にもいろいろと有るらしいので、『タイ日辞典』(冨田竹二郎編纂)で調べてみた。

1)縮小する 2)凹む 3)ちぢむ 4)すぼむ 5)(土地が)沈下する 6)(金属を)溶融する 7)(法律、官庁、官職などを)廃止する 8)(議会を)解散する

他に、同じような意味を持つ単語として、「ถล่ม」(崩壊する、陥没する、沈下する)が有る。こちらの単語はこれまでよく耳にして来た。しかし、他の言い方もあるのを知って勉強になった。タイ人講師は自分の経験を交えて、「この1年間、抹茶入りのお茶を飲んで来たので効果てきめん。お腹が凹みました(ท้องยุบ)」とつけ加えた。

今日の語彙

1. 国立病院     2.国立公園

3. 県立高校     4.私立中学

5. 成立する     6.乱立する

7. 起立する     8.直立する

9. 立案      10.創立百周年

11.立憲政治    12.立候補する

立春

昨日は節分。そして、今日は立春。暦の関係で、今年はいずれも1日早い。昨年の閏(うるう)年と比べると、なんだか2月は早く過ぎ去りそうな気がする。うかうかしておられない。昔の人は言った。「1月往ぬる 2月逃げる 3月去る」と。

掃除アドバイザーによると、玄関(=三和土)の埃を取り、きれいに拭いて、ピカピカにしておくとよいらしい。いや、すべきなのだ。気持ちがよくなるのは自分自身だから…..。

茶道と華道を習い始めてから季節感に敏感になった。季節感の無いタイとは真逆。どちらがいいというわけではない。それぞれの利点の良いとこ取りをすればいい。そのためには住んでいるところでしっかりと生活し、旅先に於いては、その土地の面白さを発見して、自然に対する感度を高めよう。