平成最後の夏

 7月も2週間が過ぎた。この2週間、内外のニュースが飛び交い、喜んだり、悲しんだり、驚いたり、安堵したりした。そして、いよいよ猛暑との闘いが始まった。ヒート・アイランドの東京を離れたいが、仕事上、そうも言ってはおられない。日常を坦々と過ごすのみ。
 今年の夏は、平成最後の夏だ。何かいい思い出をつくらないと。そう思う。だが、ひるがえって思うに、昭和最後の夏はどうであったか? 覚えていない。当時の手帳を見ればわかるが、見ないと思い出せないということは、強烈な思い出はなかったということだ。
 昨日、泰日文化倶楽部が入っているビルの隣りにある書店で、『昭和史をどう生きたか』(半藤一利著・文春文庫 2018年7月刊)を購入。昭和は遠くなりにけり。だからこそ懐古趣味的に思いを馳せることができる。だが、平成という時代を総括するにはまだまだ時間を要す。
 いずれにせよ、今夏は平成最後の夏だ。猛暑と夏バテだけが思い出ではあまりにも非生産的。智恵をしぼり、工夫をこらして、時間を有意義に使おう。

6時間36分の試合

 ワールド・サッカーばかりに注目していたが、ウィンブルドン・テニスは早くも男子シングルの準決勝戦になっていた。昨夜から今朝の早朝までアンダーソン(南アフリカ)とイズナー(アメリカ)の試合を見た。いやあ長いこと、長いこと(นานมากจริงๆ)。6時間36分の死闘が終わった時、こう思った。日本からタイへ行くまでの時間に相当するではないか、と。
 我々乗客は、飛行機が離陸して水平飛行に入ったらのんびりとくつろぐことができる。だが、彼らは必死で闘い続けている。第5セットは2時間以上もかかった。試合に要した時間はウィンブルドンの歴史で第2番目に長いとのこと。
 そして、もっと驚いたのは、一番長い歴史をつくったのも、同じくイズナー選手であったということだ。彼は2010年に11時間5分(3日がかり)も闘っている。なんという持久力か! そして精神力! 番組の途中で、彼のその試合のスコアを記録した記念のプレートが数回、紹介された。今回は惜しくも負けたが、もう勝敗などどうでもいい。
 猛暑到来。我々はスポーツ選手ではないので無理は禁物だが、せめて、気力だけは高く維持し、生活の工夫をしながら盛夏を乗り切ろう。 
 

鮨店の中年女性従業員

 昨日は朝食も昼食も抜きで仕事をした。仕事が終わりにさしかかった時、自分にやる気を起こさせるため、美味しい鮨をイメージした。そして、帰路、鮨店に入った。駅ビルの中だから決して高級ではないが、値段はネタの選びようでいくらでも跳ね上がる。
 その店は昼も夜も満員。昨夜は、これまでに見たことがない中年女性が働いていた。私はカウンターに座ったが、後ろにあるテーブル席に3人連れの外国人客が入ってきた。中年女性が注文を取る。注文を取った後、それをカウンター内にいる鮨職人に伝える。それは日本語であったが、厨房に向かっては中国語でしゃべった。味噌汁を用意しているアルバイトさんは中国人なのであろう。
 それにしても中年女性の発音はすばらしかった。彼女が日本人であるのか中国人であるのか、私には見分けがつかない。これからは、鮨店の従業員達も中国人ばかりになるかもしれない!

ป่า (森、野性、野蛮、未開)

 タムルアン洞窟から奇跡的に救出された13人のサッカーチームの名前は、「いのしし หมูป่า ムー・パー」。そこで、「ป่า = 森、野性、野蛮、未開」の合成語を勉強しよう。
(1)森=ป่าไม้ ป่าสงวน ป่าสูง ป่าทึบ ผีป่า ของป่า ป่าเปลี่ยว ป่าช้า
(2)野性=ไก่ป่า หมาป่า หมูป่า ช้างป่า แมวป่า สัตว์ป่า แกงป่า
(3)野蛮・未開=คนป่า คนป่าเถื่อน ป่าเถือนโหดร้าย
 
 都会的な生活をしていると、特に、コンクリート・ジャングルの中でいると、都会人はそれに慣れきってしまって、空気のおいしさがいかなるものであるのか忘れてしまっている。そして、時間を見つけて森や山へ出かけないと現代人はおかしくなる。。野獣が有する<野性のすごみ>。その1%でもいいから求めたいものだ。

一人の犠牲者

 昨晩(7月11日)、チェンラーイ県メーサーイ郡のタムルアングから朗報が世界中に配信された。県知事は「ミッション・パワフル!」と力強く宣言。サッカー少年達12名とコーチはよく頑張った。そして、関係者の尽力はタイ史上に残ることであろう。
 だが、一人の犠牲者(元海軍の潜水士)が出たことも決して忘れてはならない。先週、タイへ行っていた生徒さんからお土産として新聞をいただいた。タイのクオリティー・ペーパーである「มติชน マティチョン」(2018年7月7日付け)には、彼のことが一面に取り上げられており、赤いベレー帽をかぶった海軍時代の写真、及び、洞窟の奥へ酸素ボンベを運ぶ前の雄姿の写真が掲載されている。写真の説明には、次なる文章が書かれてあった。
 ช่วยถ้ำเหลือง – จ.อ.สมาน กุนัน หรือ จ่าแชม อดีตนักทำลายใต้น้ำจู่โจมนอกราชการ ก่อนขึ้นเครื่องมาปฏิบัติหน้าที่ที่ถ้ำเหลือง และเสียชีวิตระหว่างดำน้ำกลับจากการนำขวดอากาศไปวางตามจุดต่างๆในถ้ำ
 さらなる記事を読むと、彼のご遺体は出身地のローイエット県にまず運ばれた後、タイ海軍の本拠地であるチョンブリー県のサッタヒープ海軍基地に7月6日、安置された。

今日も、m=ม の復習

 昨日に引き続き、今日も「m=ม」を使った単語を列挙する。今日は、ジャンル別でくくってみた。
 (1)時間に関する単語=เมื่อวานนี้ เมื่อวานซืนนี้ เมื่อไร เมื่อเร็วๆนี้ หมู่นี้ เสมอ ๖โมง ๓ทุ่ม
(2)野菜・果物=มะเขือ มะเขือเทศ มะม่วง มะละกอ มะขาม มะพร้าว มังคุด แตงโม แก้วมังกร
(3)動物・虫=แมว หมา หมู หมี มด แมลงวัน แมลงสาบ แมงมุม แมงกะพรุน
 (4)月名=มกราคม มีนาคม เมษายน มิถุนายน
(5)動詞=มา มี มอง มัด หมด เมา เหมา หมุน เหมาะสม หมายความ มุ่งหมาย สมมุต
 (6)前置詞=เมื่อ แม้แต่ ถึงแม้ว่า
主として、「m=ม」が頭子音に使われている単語を挙げたが、末子音に使われている単語まで列挙すると、相当数にのぼる。例:ผม ส้ม ลม ต้ม สาม ถาม 等々。時間を見つけて、しばし、「m=ม」の考察をするのも一興だ。

語彙力向上

 いつも同じことを言っているが、とにもかくにも、日々、語彙力の向上をはかろう。単語を覚えることは脳の活性化! したがって、今日も小さな宿題を出す。
 歯が無い赤ちゃんが最初に発声する音は、泣き声は別にすると、伝達音としては「m音」だ。「まんま」、「まま」がそうである。そこで、タイ語の単語の中から、「m=ม」を有する単語を列挙するならば、枚挙にいとまがない。そのうちから、次なる単語を組み入れた語彙を訳しなさい。基本語彙もあれば、難易度の高い語彙も含まれている。
 (1)เมือง = タイ国、ドンムアン空港、政治、政治家、政党、国家、母国、首都、県庁所在地、郊外、人口、方言。
 (2)แม่ = 川、尼僧、女性の商人、女性の料理人、姑、養母、親指、磁石。
 (3)มวย = タイ・ボクシング、ボクサー、ボクシング・ジム、国際式ボクシング。
 (4)ไม้ = 木、葉、枝、花、果物、木の根っこ、森林、植樹する、タケノコ、蘭、大工、定規、杖、ゴルフ・クラブ、アイアン、木炭、ベニヤ板、第一声調記号、第二声調記号、第三声調記号、第四声調記号。
 (5)หมาย = 手紙、法律、逮捕状、意味、記号、目標、標的、予測、備考。
 

寧波方言

 先月にも書いたのでいささか重複するが、「旅の中国語 土曜日14:30」を担当する2代目の老師は浙江省寧波の出身である。したがって、授業中に浙江省の話を聞くことができ、それはそれで面白い。
 昨日の授業で驚きの話を耳にした。それは、彼女が家族と話す寧波方言は、日本語の音と近い発音が多いということだ。彼女は実例として、「人数(にんずう)」を、「にんすう」と発音すると教えてくださった。そして、語順も、日本語に似ているとのこと。そのため、日本語学校で日本語を学んでいても、他の中国人よりはすんなりと耳に入ってくるとも言った。
 それを聞くと、寧波方言についてもっと知りたくなり、ネットで調べると、「呉語(呉越語)」に属し、現在の上海語は、蘇州呉越語+寧波呉越語の混合から成り立っているとのこと。
 中文老師からもっと聞き出したいと思っているが、残念ながら、7月中旬から夏休みのため寧波へ帰ってしまう。授業再開は8月下旬。それまでに自分で調べられる範囲で豆知識をたくわえておこう。

大雨特別警報

 今日は7月7日。七夕だ。しかし、昨日からずっと大雨特別警報が出っぱなしである。特に西日本の広域にわたって被害状況がテレビで報道されると、そのたびに心配が続く。何故ならば、いずれの県にも親戚、知人、そして、元生徒達が大勢いるからである。
 それにしても、山も怖い。河川も怖い。広島県の坂町というところに行ったことがあるが、名前の通り、坂だらけ。その坂町にも大きな被害が出ている。
 起伏が多い土地に日本人は無理をして家を建てているような気がする。そこに想定外の大雨が長時間にわたって降ると果たしてどうなるか。結果はわかっている。
 ストレスにはいろいろな遠因があるが、災害被害者のストレスは想像以上であり。体験者でなければわからない。いくらお見舞いの言葉を並べても役に立たない。だが、明日は我が身だ。災害にもストレスにも負けない強靭な精神を養おう。

古書店の役目

 先日、某古書店に寄ってみたら、厚紙でこしらえた簡易の宣伝うちわが置いてあった。うちわの両面にはいろいろなことが書いてあった。
 1)書物の生かし方を熟知している店主が行く〝出張買取″です。 
 2)専門書・学術書から雑誌・書籍全般、古物の整理承ります。
 3)明治・大正・戦争体験世代の方が収集された蔵書、史料には役立つものが多く、保存状態がよければ意外な評価を得ることがあります。
 4)半世紀、一世紀経っても活躍することがある書物たち、それは、一握りかもしれませんが、掘り起こして流通させることが古書店の役目です。
 そこで、店の人に尋ねてみた。「学術書の買取り、お願いできますか?」
 すると、「新しいものでないと」という即答。うちわに書かれていることと矛盾している。すぐに思った。宣伝は宣伝。それだけのこと。