タイ語で原子力は?

 タイ語で原子力という単語は、พลังงานปรมาณู という。読み方は、パランガーン・パラマーヌー。パランガーン(phalang-ngaan 力)+パラマーヌー(paramaanuu 原子)の合成語である。
 最近、一人の生徒さんから、タイ語の子音が重なっている単語の読み方や声調について質問を受けることが多い。私はまず原則的なる読み方を教えるが、さらに続けて、次のように言うことにしている。
 「読み方には例外が必ず有ります。理屈ではありません。パーリ語やサンスクリットからの単語は特にそうです」
 原子=ปรมาณู の接頭辞である ปรม は <パラマ>と読み、元来の意味は、「極めて、非常な、大いなる」。すると、บรม (ボロム、ボロンマ 至高の、至極の)という接頭辞がすぐに思い出される。前者は「パラマ」、後者は「ボロマ」。両者に使われている母音が一律ではない。
 スマホで原子力というタイ語を調べると、พลังงานนิวเคลียร์ (パランガーン・ニウクリア)となっていた。理科系の単語は英語をそのまま使う場合が多い。しかし、タイ語の単語の勉強だと思って、パーリ語やサンスクリットから由来する単語も面白がって勉強しよう。

語学センスが超抜群の新入生

 昨夜、個人レッスンを受講される男性が入会された。3日前に申し込まれた時、「タイ人講師をご希望でしょうか? それとも、日本人講師でよろしいですか?」と尋ねたところ、「どちらでもかまいません」という回答であった。ネイティブ、ネイティブとうるさく言う方に対しての私なりの牽制であったが、柔軟性がお有りの方とお見受けした。
 実際の授業は、タイ人講師と私の二人で進めた。『タイ語入門』の第1課である「発音と声調」は、わずか40分で終わった。何故ならば彼の発音は完璧であったから。矯正する点は全く無かった。タイ人講師と私は、二人して同時に、何度も感嘆した。
 夜9時になったので、タイ人講師にはお帰りいただき、その後は私一人で午後10時20分まで指導した。彼は大学時代にフランス語を専攻し、現在はイタリア語を使う仕事に従事。ギリシャ語とラテン語も勉強したことがあるそうだ。そして中国語と広東語も学習済み。従って、声調言語にも通じている。
 私は久々に言語学的見地からタイ語を指導する機会に恵まれ、昨夜はとても幸せであった。話は世界の諸言語を駆け巡った。
 彼は泰日文化倶楽部がスタートした2ヶ月後に誕生したとのこと。欧米語にもアジア諸語にも通暁する超語学センスを有する生徒さん! 彼には独学の才能が有る。短時間で要領よく教えてあげよう。

今日の宿題

 豊穣なる(อุดมสมบูรณ์)季節を迎えている。今日は「米」に関する表現をタイ語で書いてみよう。

   1)田植えをする        2)稲刈りをする      
   3)精米する          4)米を搗く
   5)米を研ぐ          6)米を蒸す
   7)ごはんを炊く        8)ごはんを油で炒める
   9)おにぎりを作る       10)米をいる

  さらなる問題: 米(ข้าว)が入った複合語(名詞)を、10語、書き出してみよう。

泰日文化倶楽部 祝31周年!

 泰日文化倶楽部は1988年10月からスタートしましたので、無事に満31周年を迎えることができました。今日から32年目に突入です。
 31年間におけるタイ人講師達、及び、生徒さん達、全ての方々に感謝いたします。

 昨夕、初代のタイ人講師(バンコクで弁護士)から思いがけず連絡が入った。
 「先生、高田馬場のタイ語教室、まだやってますか? 今、東京です。お土産を渡したいです。ハチ公のところで待ってます!」
 私は急いで渋谷のハチ公まで行った。そして、西村フルーツパーラーへ行き、スクランブル交差点を眺めながら、いろいろな話をした。
 「僕は1989年に日本に留学して来ました。今、54歳です。同時期に留学して来た仲間が2名、人間であることの意味を追求するために出家しました。彼らは東大と名古屋大学を卒業しています。しかし、昇進することに大いなる疑問を懐いた彼らは5~6年前から世俗を完全に離れ、仏教に帰依しております」
 それを聞いて、私にははっとする気づきが有った。
 結論=タイ語教室を継続させること、それが私のつとめなり。

ワンコイン講座

 昨日、三鷹市が主催する「ワンコイン講座」に出講した。事前情報では、タイ語の申込者が一番多いと聞いていたが、蓋を開けると、タイ語、ベトナム語、そして、韓国語の受講者がいずれも12名で、とても盛況であった。
 タイ語の場合、受講者名簿を見て驚いた。30歳代と40歳代が一人ずつしかおらず、あとは50歳以上。平均年齢はおそらく73歳位。 授業中、84歳のA氏から真面目な質問が有った。
 A氏:「タイ語を使う機会が少ない東京で、どのようにしてタイ語に触れ、どのように勉強すればいいですか?」
 私:「タイ人と結婚なさるといいですね」
 A氏:「私のこの年齢ではそういうわけにもいかず…..」
 私:「では、ロングステイでタイへ行かれてみてはいかがでしょうか? あのー、このお悩みは1時間で回答が出るものではありません」
 と言って、私はA氏との対話を打ち切った。84歳の方に対して丁重に応対したかったが、残る11名の方達が授業を待っていたからだ。
 いずれにせよ、2時間10分、ノンストップの授業は笑いの渦につつまれ、あっという間に終了。

中国人講師と生け花

 昨日、月に1回だけ開催される「アジア女性のための生け花クラス」が有り、皆で楽しい時間を共有した。
 私は中国語講師の鄭先生(早稲田大学大学院生)に、「授業が終わったら、階下の707号教室にいらして、生け花を体験してみませんか?」とお誘いした。すると、彼女はすぐに興味を示し、生け花クラスに参加。
 鄭先生は日本語能力が高いので、華道講師も教えやすそうであった。
 私は彼女が生けた花を前に置き、彼女をスマホで撮影。心から感激している表情がうまく撮れた。「次回は友人も連れて来ます」と、御礼のラインに書いてあった。
 習いたいという意欲が有る生徒に教えること、これは教師冥利に尽きる。
 今日はこれから三鷹ネットワーク大学へ「ワンコインのタイ語体験講座」へ行く。タイ語の希望者が一番多く集まっているそうだ。楽しみである。

タイ語の発音は明瞭に!

 仕事が多忙でなかなか授業に出ることができないという生徒さんのために、昨夜、サービスで補講をしてさしあげた。これからも継続して勉強したいという意欲がお有りの方なので、期間を開けすぎるとタイ語から遠ざかってしまうと、私自身が危惧したからだ。
 その彼が面白い話を聞かせてくださった。
 「友人とバンコクへ行った時、その友人がタクシーの運転手に向かってタイ語で話しかけたところ、運転手が、”お客さんの英語、さっぱりわかりません″と言ったんです。横でいた僕はつい笑ってしまいました」
 彼の友人は頑張ってタイ語を話したのに、タクシーの運転手には全くタイ語として認識されなかったという点が傑作でもあり、ショックでもある。
 タイ語を習っている生徒さんは、もう少しタイ語の発音を明瞭にすることを意識し、常に訓練を怠らないようにしよう。さもなければ、タイ人には全く通じない。

ญ หญิง(女)の文字に強くなろう!

 タイ作文を添削していると、ญ หญิง(女)の文字を、ณ เณร(少年僧)と書き間違えていることが多い。形が似通っているので、間違えるのも致し方ない。そして、サンスクリットやパーリ語からの言葉だから、なかなか覚えにくいのも納得。
 だが、大切な意味を持つ単語には、<女>が登場すると思って覚えるのも一案だ。
 (1)สำคัญ  重要な
  (2)บัญชี   会計
 (3)ปัญหา  問題
 (4)สัญญา  契約
 (5)ปริญญา   学位
 小テスト: ญ が使われている単語をさらに5つ、列挙しなさい。

サウジアラビアへ行った生け花の生徒さん

 昨日の朝、華道講師から電話があった。「今日、S君がNHKの朝のニュースに出てたのよ。サウジアラビアでショーをやったみたい」
 S君は小原流横須賀支部の生徒だが、仕事があまりにも忙しすぎるので横須賀の教室には思うように通えない。そこで華道講師が月に一度、泰日文化倶楽部で開催される<アジア女性のための生け花クラス>に参加を促している。
 明後日の9月28日、是非とも習いに来るようにと華道講師が彼に電話を入れたところ、「目下、サウジにいます」とのこと。大手音楽会社のエイベックス社が「演技と花火の融合」という企画をサウジアラビアへ持って行き、S君が衣装を担当している様子がNHKのニュースで報道されたのだそうだ。
 彼は氷川きよしやジャニーズの衣装をデザインしているが、色彩感覚、及び、構成においては抜群のセンスを持っている。そのセンスはどこから来ているのか?
 華道講師の話によると、S君は中学時代から生け花を習い、40歳の現在まで、一度もやめることなく精進をしている。華道で学んだ総合力こそが大いなる財産だ。彼は新たなる世界へとさらに飛翔して行く!

讃岐うどん店

 昨晩、急な仕事が舞い込んで来た。私はすかさず現場に急行した。しかし、諸事情が有って、仕事の開始時間が2時間後になった。そこで、気に入ったレストランが有れば入ろうと思い、歩き始めたが、あいにく見つからなかった。暗い道を歩くのも不安…..。
 引き返そうと思った矢先、讃岐うどんと書いたのぼりが見えた。店内の様子をうかがっていると、明るい声の女性店員がメニューを持って外に現れた。それではこの店の讃岐うどんを採点してみようという魂胆で店の中へ。
 「私は香川県の人間だから、うどんに関してはうるさいのよ」と女性店員に話しかけると、彼女はすかさず応じた。
 「店長が香川県へ行って修業して来てますから、味は大丈夫です」
 確かにうどんにこしが有り、本場で修業したのが嘘ではない、と思った。だが、出汁はやはり関東向けの味であった。
 食後、店長に向かって褒めてあげると、「いいえ、私ではありません。香川県に行って修行したのは5店舗を統括している社長です。うどん玉は、都内の1ヵ所でまとめて作っています」
 それを聞いて、せっかく褒めて上げたのに、少々がっかりした。