昭和40年の穴あき50円玉

昨日、仕事に出かける寸前にキャンセルの一報が入った。台風接近が理由であった。緊張していた神経が急にゆるんだ。「わーい、休みだ!」 怠け心がパーと体中に広がった。読書だ読書。

電気スタンドをつけようとすると、スタンドの台座に置かれた旧50円玉が目にとまった。製造年は昭和40年(1965年)。直径が約2センチ4ミリ。穴あきである。現50円玉にも穴があいているが、直径が2センチだから、旧のほうが現よりも大きくて威厳が有るように見える。

では何故この昭和40年発行の50円玉をスタンドに置いているのか? 理由は私が東京に出て来た年と同年だからである。この60年間、いろいろと学び経験した。この旧50円玉も様々な人々の手を経て私に辿り着いた。それを思うと、同士として愛おしいのである。

今日のタイ語作文

1.東京都選挙管理委員会による参議院議員選挙選挙公報が郵便受けに入っていた。

2.与党であれ野党であれ、あるいは新党であれ、選挙公約はすばらしい。

3.だが、それは選挙時だけのものであり、実行に移せたためしが無い。

4.国民の要望に対して、複雑化しすぎた社会では問題解決の端緒がみつからない。

5.利権と金儲けを狙う政治屋は要らない。とはいえ、一部の国民や業者が彼らにすがる態度を変えないのも問題だ。

スペインからのお土産

ジューン先生が国際歯科学会参加のため、6月下旬から7月上旬にかけてバルセロナへ行かれた。そして生徒達にスペインのお菓子をお土産に買って来てくださった。ポロポロ感のあるクッキー風の菓子は、どことなく沖縄のちんすこうに似ていた。かすかに香る匂いはやはり遠い異国を思わせた。

餞別として手元にあったユーロを私は彼女に差し上げていたので、気を使われたのであろうか、私にはデミタス、及び、小皿がさらにプレゼントされた。デミタスの外側にはMadridの観光地が描かれている。中は真っ赤。いやはや情熱的である。

そして小皿の模様はセルビア焼の全方位型。360度の世界に向かって植物の花弁が広がっていく。基調の色は黄色。そして刺し色としての青が効いている。スペインは遠い。おそらく行くことはないであろう。せめてデミタスに熱いコーヒーを入れて、イベリア半島への想像を広げることにしよう。

繰り返して観る映画

『殉愛 原節子と小津安二郎』(西村雄一郎著・新潮社 2012)を読んだ。原節子と小津監督の二人のことが主題ではあるが、二人の周辺にいた映画人や家族との絡みが詳細なる調査のもと、事細かに描写されているので、戦前戦後の銀幕のことがあらためてよく分かった。

著者の西村氏が小津作品を繰り返し観ているのは映像ディレクターとして当然だが、特に10年毎に意識して観ているそうだ。すると、ご自分が年齢を重ねるにつけ共鳴部分が多くなり、小津監督の映画に通底する無常感(=孤独、寂寥、枯淡、清澄)が再認識されるとのこと。

今年は特に暑い。いや暑すぎて言葉にならない。映画館で往年の映画を観て、過ぎ去りし時代のシーンの中から人間とは何かを考えたい。

今日の語彙

1.海岸      2.海原

3.海図      4.海峡

5.航海船     6.航海士

7.雲海      8.樹海

9.海藻     10.海豚

11.海月    12.海星

和裁講師

友人から、「和裁を教えることができる方をご存知であればご紹介ください」と言われた。そこで、20年間、和裁教室に通い、何枚も着物を縫った経験をお持ちの方が「タイ語中級 水曜日17:30」のクラスにおられるので、昨夕、この話をもちかけると、和裁教室の経緯を聞かせてくださった。着物を縫う基礎段階の運針のところで離脱して行く人を何人も見たそうだ。

元生徒さんにもあたってみた。すると和裁のプロをすぐに見つけてくださった。しかし、金額面で折り合いがつかない感じが見てとれたので、やんわりとお断りした。

友人は浴衣が縫えるようになりたいと思っているが、その浴衣にこそ、和裁の基本がすべて盛り込まれているとは、プロの弁。まずは運針からといっても、その運針にも数段階が有り、それを終えると、やっと浴衣の袖を縫うとのこと。生徒達は運針の段階で離脱。和裁なんて、浴衣なんて、と簡単に思っていたが、いやはや驚き桃の木山椒の木である。

3つ、覚えましょう

昨日の授業の時、大阪万博のタイ館へ行って来た生徒さんから土産話を聞いた。並ばなくてもすぐに入れたそうだ。館内のタイ人スタッフから、「タイ語、3つだけ覚えてくださいね。マイペンライ、サバーイサバーイ。マイペンライは気にせず、ゆっくりゆっくり。サバーイ・サバーイもゆっくりゆっくり。そして、3つ目に覚えてほしいのは、プラテート・タイ。タイ国です」

一緒に行った生徒の妹さんが言ったそうだ。「ずいぶん、ゆっくりゆっくりの国なのね」

1ヶ月、前倒しに始まった猛暑。果たして、7月、8月、9月を無事に乗り切れるかが心配になってきた。「マイペンライ」と「サバーイサバーイ」をお経の如く唱え、「日本国におだやかな日々有れ!」と願おう。

今日の翻訳

『คติชาวบ้านกับการพัฒนาคุณภาพชีวิต』(โดยรองศาสตราจารย์ผาสุก มุทธเมธา / สำนักพิมพ์โอเดียนสโตร์ พ.ศ.๒๕๓๐)の中の“ปริศนา”の中から一部を取り上げて出題する。出題文を訳した後、それが何を指すのかを考え、答をタイ語で書いてみよう。

๑. อะไรเอ่ย รูปร่างกลมเหมาะสมดี นอกขาวสำลีสีเหลืองข้างใน

๒. อะไรเอ่ย หุบเท่าแขน แบนเท่าถาด มีความสามารถกันแดดฝน

๓. อะไรเอ่ย มองไม่เห็นตัว อยู่ทั่วทุกแหล่ง ถ้ารุนแรงบ้านพังทลาย

๔. อะไรเอ่ย สี่ตีนเดินมา หลังคามุงกระเบื้อง

๕. อะไรเอ่ย ทุกคนยืนตรง ดึงลงเช้าเย็น เราจะแลเห็น อยู่บนยอดเสา

池袋の半日

昨日、午前8時上映開始の『国宝』を観るため池袋サンシャイン近くの映画館へ行ったが、満席で入れなかった。最近はネット予約の時代なんだ….。そのまま帰宅するのは悔しい。サンシャイン通りに在る別の映画館で8時50分開始の『国宝』があることがわかったので、しばらく待ってから鑑賞。こちらは有人窓口でも切符が買えた。

鑑賞後、映画館が入っているビルのB2に在る回転すし店へ。すべてセルフ。タブレットの使い方がわからなかったので店員さんに教わる。店員さんはネパール女性。丁寧な日本語だ。マニュアル通りに訓練されているとはいえ素晴らしい。

サンシャイン通りからグリーン大通りに出ると街頭演説が聞こえて来た。池袋駅東口のロータリーからだ。誰がマイクを握っているかはすぐに分かった。政治家の中でもはっきりとした発声をする人だから。警官がたくさん警戒しておりものものしかった。私は南池袋の古本屋へ移動。小津安二郎監督関連の本を買い、夏市をやっている鬼子母神堂そばの古民家カフェでスイカジュースを注文した。

カジュアルエレガンス

日本橋のマンダリンオリエンタル東京でお茶をしようと思ってドレスコードを調べると、「カジュアルエレガンスまたはスマートエレガンス」と書いてあった。具体的にはどんなものかとさらに調べると、「野球帽、タンクトップ、ハーフパンツ、カジュアルサンダル、ビーチサンダルは避けるように」ということであった。これなら常識の範囲内だ。とはいえ、バンコクのオリエンタルホテルを思い出した。

夏本番がやって来た。ホームで立っていると、シースルー(see-through)の長いスカートをはいた女性達をたくさん見かける。今年の流行りなのであろう。しかし、どきりとさせられる。特に都内に於いて高田馬場は多民族化が進んでいるから服装も多様。はらはら、どきどきするのは私だけであろうか?