昨日、仕事に出かける寸前にキャンセルの一報が入った。台風接近が理由であった。緊張していた神経が急にゆるんだ。「わーい、休みだ!」 怠け心がパーと体中に広がった。読書だ読書。
電気スタンドをつけようとすると、スタンドの台座に置かれた旧50円玉が目にとまった。製造年は昭和40年(1965年)。直径が約2センチ4ミリ。穴あきである。現50円玉にも穴があいているが、直径が2センチだから、旧のほうが現よりも大きくて威厳が有るように見える。
では何故この昭和40年発行の50円玉をスタンドに置いているのか? 理由は私が東京に出て来た年と同年だからである。この60年間、いろいろと学び経験した。この旧50円玉も様々な人々の手を経て私に辿り着いた。それを思うと、同士として愛おしいのである。