幸水・豊水

 昨晩、福島県から梨が届いた。幸水と豊水の二種類が入っていた。
 早速、送り主である元教え子のご夫妻に御礼の電話を入れた。そして近況を尋ねた。
  「もう51歳ですよ」とK氏。A子さんは「来月50歳になります。先生の誕生日の一日前にね」
 それを聞いて、二人にタイ語を教えたのがもう30年も前になるんだなあと、感慨深いものがあった。
 二人は大学卒業後、プノンペンへ行って、カンボジアの子供達に教育指導をしていた。帰国後、A子さんの実家がある福島に定住することになったので、アジアとは縁が切れた。しかし、二人は心底から東南アジアが好きである。
 いずれにせよ、幸水と豊水を毎年のように送って来てくださり、二人のご家庭が幸福と豊かさに満ち満ちていることが伝わってきた。

短文のタイ語

 私には内外からの客人が多い。引退して田舎で隠遁生活を送らない限り、客人の接待には終わりがない。しかし、これがまた楽しいのである。
 泰日文化倶楽部の元タイ人講師から神奈川県の大学に留学中の息子さんのことでラインが入って来た。ラインだから短文だ。用件だけを手っ取り早く伝える。次の文章を訳してみよう。何かの時の参考になればいいと思う。
(1)ลูกอยากขอไปค้างที่อพาร์ทเมนต์อาจารย์คืนพรุ่งนี้หนึ่งคืนได้ไหมคะ
(2)ขอบคุณอาจารย์มากค่ะ ฉันให้เบอร์โทรอาจารย์ไปกับลูก เขากำลังโทรหาค่ะ
(3)ขอบคุณอาจารย์มากค่ะที่ดูแลและเลี้ยงข้าวลูกวันนี้
(4)ขอบคุณอาจารย์มากๆค่ะ ลูกห่วงจักรยานหายเลย ไม่อยากไปพักที่โรงแรมค่ะ

書道の点数

 20数年前に郷里の家を解体した時、ほとんどの荷物を諦めた。何故ならば、東京に持って来ても置く所が無かったからである。持って来たのはわずかに段ボール1個だけ。しかしながら、それを押し入れの中にしまったまま、一度も開けずにいた。
 昨日、ひょんなことから開けてみると、父親の愛読書、兄達や私が父に送った手紙、私の小学校1年の算数の教科書、そして、私の中学2年の時に書いた書道の添削が出て来た。
 半紙には蕪村、芭蕉、子規の俳句や、白居易(白楽天)の漢詩が書かれており、点数はすべて82点か83点。それ以上でも、それ以下でもなかった。私はこのようなものを書いた覚えが全く無いので、おそらく書道は中学2年でやめてしまったのであろう。そして中学3年からは高校受験に専念したためか。
 もう少し継続していれば、90点が採れて、大人になってからでも字に自信がついたであろうに…..。残念ながらやめてしまったから、今や40点だ。今日の教訓=なにごとも継続が肝心なり。

タイ語を書きまくろう!

 「タイ語初級 火曜日13:00」のクラスの生徒さん2名が、教科書に出て来る単語と文章を自宅でノートに丸写しをして、毎週、私にチェックを求めてくる。したがって、私は赤いボールペンを忘れて教室に行くことができない。
 このようなチェックが始まってかれこれ10ヶ月になるが、毎回、彼女たちが書き間違えてくるので、赤ボールペンの出番が多い。
 教師というものは、チェックすることに快感を覚える。「ほら、また間違えている」、「あら、まだ覚えないの」と、チクリチクリ、言うのが好きなのだ。
 タイ語であれ、何語であれ、文字を覚えるには、書いて書きまくらなければならない。書いているうちに、指先が覚え、脳に通報してくれる。「書き間違いだよ」、「この間も間違ったね」、等々。
 1個の単語を書けば、それに関連した単語をあと9語、書こう。文型練習に出てくる代用文を10文、必ず書けば、短文も得意になる。

九月の着物の色

 まだまだ残暑が厳しくてたまらないが、着物の世界は、そして、茶道の世界はしきたりを重んじて、季節感を先取りしていかなければならない。茶道仲間が「暑くてたまらない」と言うと、講師が喝を入れる。「我慢!」
 「今月のきもの支度一覧」に依ると、九月に着るべき着物の色は、1)鬱金 2)利休茶 3)朱 4)抹茶色 5)紫 6)紺 と紹介されている。
 この中で<利休茶>という色のイメージがわくようでいてわかない。そこでネットで調べてみると、「色あせた挽き茶のような緑がかった薄茶色」と出ていた。もちろん実際の色見本もついているから、だいたいの色目はわかる。だが、それにしても日本古来の色を解説するのはなんとむずかしいことか。
 私は6月に単衣(ひとえ)の着物を新調した。90歳まで着られる色をと思って選んだ色が薄茶系。単に感覚で選んだまでだが、どうやら利休茶の範疇に入りそうだ。

高齢者と会社員

 昨日、シルバーパスの交付を受けるため豊島区役所へ行った。大勢の高齢者が来ていたが、よく見ると、皆さん、まだまだそんなに老けているわけでもない。このシルバーパスは都内のバス、都電、そして、都営地下鉄が無料で利用できるから、年間で計算すると、相当にお得である。
 交付を受けたあと、教室へ行くため、池袋駅を目指した。しかし、途中、おいしそうなランチの看板を見たので入ってみた。地下に在る店に入ってびっくり。会社員が大勢、千円前後の定食を食べていた。店の雰囲気からして、夜は居酒屋になるのであろう。
 だが、それにしても店内は活気にあふれていた。従業員の動きもきびきび。若い会社員達がしっかり働いて税金を納めてくれるから、高齢者はシルバーパスの恩恵にあずかれる。
 高齢者は若い人に感謝し、各自の考えで、社会性のあるお返しをしなければならないと思う。

今日の宿題

 ボン先生が午前中だけ埼玉県与野で日本語講座(2ヶ月コース)を受講され始めたので、「タイ語中級 水曜日13:00」のクラスに到着するのが10分遅れとなった。そこで、最初の10分間だけ、私がカバーすることにした。
 先週の水曜日は、復習を兼ねて、我々に必要なものをタイ語で書かせた。
   1.水   2.米   3.お金  4.家   5.車
   6.服   7.健康  8.体力  9.気力  10.幸福

 必要なものは各人によって異なる。それぞれ、思い思いに書き出してほしい。参考までに以下に列挙するので、タイ語の単語の勉強だと思って、書いてみよう。
  11.仕事 12.家族 13.時間 14.休日 15.薬  
  16.親友 17.ペット 18.旅行 19.趣味 20.平和

真喜翁

 従兄が亡くなったので葬儀に参列するため3日ほど郷里に帰った。従兄の位牌を見て戒名にユーモアが有るなあと思った。戒名は、本人の名前の漢字一字+真喜翁。真に喜ぶ翁とは! 享年92歳。90歳を過ぎているから大往生だ。
 真言宗のご住職は若かった。なかなか洒落た命名である。しかし、天国に旅立った従兄は果たしてその軽妙洒脱な戒名を知っているであろうか? いや、知るはずもない。いずれにせよ、天国でもマイペースで楽しく余生を送ってもらいたいものだ。
 初七日が終わって、従兄の娘が昔の写真を出して来た。そして、尋ねた。「この人は誰?」
 誰もわからない。しばらくして、故人の妹(84歳)が答えた。「長兄が出征する時に記念写真を撮ったものだと思うわ」
 本家の長男は戦死。凛々しい顔立ちの従兄を初めて見た。弟の葬儀の時に彼は約80年ぶりに蘇って来た。あらためて戦争はむごいと思った。