コンポート

生徒さんから「コンポートを作りましたので、どうぞ」と言われ、おしゃれに包装した瓶入りのコンポートをいただいた。外からでも何の果物が入っているかが見える。桃、梨、そして、キウィが仲良くおさまっているではないか!
 「コンポート」は、compote と書き、フランス語であった。果物を水や薄い砂糖水で煮て作るのでそれほど甘くない。ジャムと比べると、体に良さそうだ。
 私が気に入った点は、いろいろな果物が仲良くコラボレーション(合作、協力、協同、共同)していること。流行りの言葉で言うと、「コラボ」。何かが主張しすぎず、何かが劣勢におとしめられず、なかなかの調和を醸し出している。
 秋近し。諸分野に於いて、何か面白い合作ができないものかなあ?
 宿題:タイのお菓子の名前を5つ、列挙しなさい。、

今日の宿題

<たい>という音節は、日本語において、いろいろな単語に見られる。では、以下の短文をタイ語に訳してみよう。

(1)タイ国は永遠に安泰である。
(2)台風に備えて、早めに安全対策をはかろう。
(3)他意はなかったというが、彼の態度は非常識だ。
(4)退職後の進退はまだ決めていない。
(5)大国の対戦は対話で解決しそうもない。
(6)ビルの解体は危険をともなう。
(7)体力減退、及び、体温低下。
(8)客人が多くて、接待で多忙だ。
(9)反対意見、有りますか?
(10)子供への虐待はいけない。

からす麦クッキー物語

 昨日、生徒さんから、もみじ饅頭とからす麦クッキーを頂いた。もみじ饅頭は広島名物だから食べたことがあるが、からす麦クッキーのことは知らなかった。箱の中に入っていた栞に、「からす麦クッキー物語」と書かれてあったので、興味を持って読んでみた。
 要約すると、クッキー機械を得意とする製菓製パン機械を扱う商社勤務の高橋正巳氏(故人)がロシアで見たからす麦に着目。「日本は農業を大切にしないとね。<中略> クッキーの技術レベルは日本もすぐれてきた。ヨーロッパの人々を驚かすクッキーを作りたいのだ」と言って、ヨーロッパに輸出できるほどのクッキー機械を造った。クッキー機械王である高橋氏は農業国日本への願いと夢をつくられた、と栞は結んである。
 何かを発想するには、やはり自分の足で歩き、見聞を広める必要が有る。からす麦クッキーは牛肉のエキスやアーモンドも練り込まれているから栄養価が高い。平常時のおやつのみならず、災害時の非常食にも最適だと思う。

泰日文化倶楽部の水曜日の生徒達

昨日はボン先生の代講で、午後、2クラスを教えた。生徒達の近況がわかって、とても参考になった。
A氏:10月から週に1回、ボランティアでインドネシア人に日本語を教えるとのこと。
B氏:マレーシアで3年間の駐在経験があるとのこと。
Cさん:ご子息に会うため、オーストラリアへ旅行されていたとのこと。
Dさん:タイ語の翻訳会社を起ち上げて以来、仕事がひっきりなしに入って来ているとのこと。
Eさん:入会して1年半だが、週に2コマのペースで学習しているので、学力がついて来ている。
Fさん:出産が近いので教室にはもう来れないが、出産後はまた教室に来たいとのこと。
G氏:9月は連休が多く、そのため仕事の調整に追われているが、10月からは教室に参加するとのこと。
 夜は、バンコクから休暇で帰って来られている元生徒の一休さんを囲んで、OB達が居酒屋で乾杯。泰日文化倶楽部をやめて行った元生徒達と会うのは不思議な感じだったが、皆さん、お元気そうでなにより。

『日本の歴史をよみなおす』

この間の連休中に、『日本の歴史をよみなおす(全)』(網野善彦著 ちくま学芸文庫 2005年)を読んだ。平易な文章がとてもよかった。この本の中に取り上げられている地方の家へ、<歴女>の好奇心をもって探索したくなった。たとえば、能登の時国家。この家の蔵の中に残っていた文書は貴重な資料であるようだ。
 いずれにせよ、この本を読んで、「高名であると評価が高い歴史学者の定説を鵜呑みにしてはいけない。自分なりに疑って、新たなる考察が必要」という態度が肝心であることがわかった。
 私の郷里の家の斜向かいの家には蔵がある。そこの主が亡くなり、親戚の者が相続したが、やがて売却。購入者はほくほく。何故ならば、蔵の中にはお宝満載。ご先祖は江戸中期に京極の殿様の経理を担当しておられた方であるから、文書がたくさん有ることは推察できる。それが読みとければ、江戸時代の瀬戸内の殷賑がよみがえってくるであろう。

「子供が劣化している」という意見

昨日は「敬老の日」。話題が高齢者に集中し、周囲から優しくされた高齢者達も多かったことであろう。福岡県の施設に入っておられる長寿世界一の田中カ子さん(116歳)をニュースで見たが、受け答えはしっかりとしていた。しっかりと聞いて、はっきりと答えることが大切だと思った。
 これから先、ますます高齢者が増えて行くことは誰の目にも明らかだ。問題は子供達。ネットに書かれた意見を読んでいると、「少子化は致し方ないが、子供達が劣化している」と書かれてあった。それは由々しきことである。現役の小学校の先生の話によれば、教員免許を取得しても先生になりたくない人が以前よりも増えて来ているとのこと。
 無責任に結論を出すのはいけないが、子供達が能力的、体力的、そして、精神的にマイナス傾向になるのを、大人達は止めなくてはならない。高齢者に対する手厚いお世話を、もう少し子供達に振り当てて、基礎的人間力を上げないと、日本人の顔も頭も貧相になる。

今日の宿題

今日は連休の3日目。そろそろ飽きてきた方もおられるのでは? それでは、タイ語で作文を書いてみよう。

(1)昨日の正午、駅前のバス停には長い列があった。
(2)並んでいる人達はドレスアップして結婚式に行く女性達ばかりであった。
(3)タクシーで相乗りして行けばいいのにと私が助言したところ、そのタクシーが全く来ないと彼女達は言った。
(4)彼女達が行く結婚式場は都内でも有名なところだ。
(5)私の場合、結婚式への参列は数限りなく有るので、もうそろそろ卒業したい。
(6)結婚式の御祝儀の代わりに、香典を貯めておく必要があるからである。

百歳以上

明日は「敬老の日」。最近、発表されたデータによると、百歳以上が、71,238人で、内訳は男=8,463人、女性=62,775人だそうだ。女性が88%を占めているとのこと。
 華道講師のお母様(横須賀在住)が102歳であられる。一度も骨折をしたことが無いし、大病もされたことがないそうだ。もちろん、認知症でもない。一度、直接お目にかかって、長寿の方法をおたずねしたいものだ。
 月に一回、生け花を習いに来られる女性(77歳)のお母様も、101歳でご健在とのこと。お住まいは富士山が見える山梨県の猿橋。空気がきれいなところで花づくりをしてこられたのがよかったのかもしれない。
 70歳を過ぎると、ストレスとさよならするに限る。ストレスはいけない。新しいことに挑戦するよりも、これまでの蓄積を上手に再活用するとラクだし、新たなる前進がみつかるであろう。

会津若松在住の方の不満

 昨日、会津若松在住の方と電話で話す機会が有った。その方は元生徒のお父様だ。毎年、秋の味覚を送ってくださるので、その御礼の電話をしたわけだ。
 「紅葉の季節に会津若松に遊びにいらしてください」と言われると、つい、その気になりそう…..。
 最近の会津若松の様子を尋ねると、外国人観光客が増えているとのこと。だが、彼の声は沈んでいた。
 「マナーが悪くて、いやですよ」
 それを聞いて、「ああ、何処も同じだ」と思った。
 先月、浜松へ行ったが、タクシーの運転手さんの口調も重かった。「他所からもう来てくれんでもええ」という感じ。
 我が故郷である丸亀のタクシーの運転手さんに「景気はどうですか?」と尋ねると、「お客さん、いっぱいですよ」と明るく答えた。世界一のタンカーを造っていること、そして、高齢者の病院への送迎で、タクシーが足りないようだ。

オレンジ色のバラの花束

 昨日は木曜日(วันพฤหัสบดี)であった。木曜日の色はオレンジ色(สีส้ม)。したがって、ピカピカ先生のお母様から送信されて来た<木曜日のメッセージ>は、オレンジ色のバラの花束と、次なるタイ語であった。

ขอให้สมหวัง … ดั่งใจคิด
ขอให้ชีวิต … มีแต่ความสุข

 これをタイ語を習い始めたばかりのM子さんに転送したところ、タイ人の彼が片言の日本語で訳してくれたそうだ。そして、「ヨーイアム」と言ったとのこと。このカタカナをタイ語になおすと、「ยอดเยี่ยม」。最高、とか、すばらしい、という意味である。
災害や事故のニュースを聞くたびに、普通に暮らせる幸福(ความสุข)こそ、大切である(มีความสำคัญ)ことが痛感される。