不思議な話を2つ

昨日、進物用にと思って目白駅近くの煎餅屋へ行った。この店は副業として、時計の修理も行っている、私はもう45年、お世話になっているが、店主は昨年お亡くなりになり、今は息子さんが跡を継いでおられる。
 大きな柱時計に長針も短針も無いのに気付いたので、その理由を尋ねると、新しい店主はこう答えた。
 「親父とともに80有余年、頑張ってくれたのですが、今年の正月、ぱったりと動かなくなってしまいました。親父の死を見届けたあと、時計もこの世とさよならしたわけです。針をはずしているのは、お客さんに間違った時刻を教えたくないからです」
 そのあと、近所の荒物屋さんに寄り、培養土を買った。ベランダの植物に栄養をあげようと思って……。荒物屋の隣りは鳥屋である。閉店してもうかれこれ1年。海外旅行に行く時はいつも鳥を預けていたが、昨年6月に最後の鳥が死んで以来、ペットを飼うのをやめた。荒物屋さんのご夫妻に鳥屋のおばあさんのことを尋ねると、「昨年6月に亡くなられたんですよ」と言った。
 私はそれを聞いてびっくり。何故ならば、私のインコと、お世話してくださったおばあさんが同じ月に亡くなっていたからである。

教師とは

昨日をもって、泰日文化倶楽部に於ける2014年の授業は無事に終了した。
 さあ、今日から年賀状書きだ。今年頂いた賀状をチェックしていると、大好きな先輩で、短歌を詠まれるTさんが次なる歌を書いておられた。
 - 鉛筆の少しも動かぬ児に気づき 急ぎ近づく 今日は先生 -
 Tさんは小学校教師をしておられた。退職されてかれこれ9年。短歌を詠まれた背景として、「地元の小学校のアフタースクールの算数教室に志願し、少人数の児童に個人指導をしました」と書いてあった。
 久しぶりに指導をされた先輩の喜びが伝わってくるが、私にはこの歌から、教師として在るべき姿を観る思いがした。
 教師には受け持っている生徒の様子をよくとらえる眼が要求される。そして、救いの手を差しのべる愛情が必要だ。
 タイ語に話を戻すとするならば、口を開けていない生徒には、すかさず口を開けるように指導し、発音が上手になるように反復させる忍耐が要求される。

異業種交換忘年会

タイ語関係の忘年会はほぼ終わった。昨晩は、異業種交換忘年会に出席した。出席者は13名。半分は既知の方々であったが、あと半分は全く初めてだったので、互いに興味深々。
① 陶芸の先生(女性)。しかし、朝5時半から起きて、船に乗り、川の見回りをするバイトをしているそうだ。敬礼が堂に入っていた。
② 陶芸の生徒で、主婦。恰幅のいい方で、世の中の問題をすべて受け入れることができそうであった。タイ料理大好き人間。
③ ②の方の娘さん。卒論が終わってやれやれ。深夜バスで金沢へ遊びに行くそうだ。就職は、介護関係。
④ 翻訳・通訳会社を経営する社長。仕事を下さるといやだから、私は忙しいと牽制しておいた。
⑤ ④の方の奥さん。サワッディー、コープクン、そして、マイペンライだけ知っていた。
⑥ 私のマンションの元住民。今は日暮里に住んでおられる。関西出身だから、彼とは関西弁で話す。
⑦ ⑥の方の奥さん。発声が1オクターブ、高いので、つられて話すと、とてもにぎやかになってしまう。
⑧ アメリカ人の国際弁護士。日本に来た時は、「いただきます」という言葉だけを喋って、日本人家庭に居候していたそうだ。今では、日本人以上に日本語がうまい。
⑨ 沖縄出身の女性。仕事は結婚式の企画。とても美しい方だ。沖縄の歌をたくさん歌ってくださった。手の使い方が分からないというと、「障子を開けたり閉めたりするような仕草を繰り返せばいいのよ」と教えてくださった。
⑩ 誰からも愛されている介護士。「来年こそは婚活をして、彼氏をみつけてね」と、勧めておいた。
⑪ 入谷の洋食店「香味屋」のシェフ。チョコレート・ケーキを作って来てくださった。美味しい!
⑫ 薬膳料理「オンケル」のマスター。手作りの蕎麦はすばらしかった。

泰日文化倶楽部の年末年始のお休み

泰日文化倶楽部の年末年始のお休みは、12月23日(火曜日・天皇誕生日)から、1月5日(月曜日)までです。
 何故、このようにブログでお知らせするかと申しますと、毎年、休み期間中に、2~3名の生徒さんが間違って教室に来られるからであります。
 泰日文化倶楽部における12月の生徒数を出して見ましたところ、入門クラスと初級クラス、及び、中級クラスと上級クラスの合計人数がほぼ同じでした。あえて言えば、中級クラスの人数が多いです。
 その理由は、タイ語を習う姿勢が定着しているからです。3年以上、勉強すると、もうやめるのが惜しい、そんな気持ちになること間違いなし。タイ語が分かってきた喜び、そして、ああ、まだまだだなあ、という口惜しさ、そういうのが交互して感じられると、さらにやる気がおきてくるものです。
 やめていかれる方には諸事情がお有りだから致し方ありませんが、「持続する学習欲」だけは、いつも保持しておきましょう!

泰日文化倶楽部の年末年始のお休み

泰日文化倶楽部の年末年始のお休みは、12月23日(火曜日・天皇誕生日)から、1月5日(月曜日)までです。
 何故、このようにブログでお知らせするかと申しますと、毎年、必ず2~3名の生徒さんが間違って勉強に来られるからであります。
 泰日文化倶楽部における12月の生徒数を出して見ましたところ、入門クラスと初級クラス、及び、中級クラスと上級クラスの合計人数がほぼ同じでした。あえて言えば、中級クラスの人数が多いです。
 その理由は、タイ語を習う姿勢が定着しているからです。3年以上、勉強すると、もうやめるのが惜しい、そんな気持ちになること間違いなし。タイ語が分かってきた喜び、そして、ああ、まだまだだなあ、という口惜しさ、そういうのが交互して感じられると、さらにやる気がおきてくるものです。
 やめていかれる方には諸事情がお有りだから致し方ありませんが、「持続する学習欲」だけは、いつも保持しておきましょう!

ケンコロジー &  タイゴロジー

今年も残すところあと10日…。宅急便屋さんはとても忙しそうだ。あの黒猫印の宅配便の配送かごをよく見ると、「ネコロジー」と書いてあった。おそらく「エコロジー」をもじった表現なのであろう。
 そこで、言葉遊びをしてみることにした。結婚願望の方は、「ケコロジー」、来年もケチを通される方は、「セコロジー」、読書量を増やしたい方は、「ヨモロジー」、貯金を増やしたい方は、「タメロジー」、等々。
 さて、タイ語を勉強されている方達は? もちろん、「タイゴロジー」だ。単語を増やしたいのであれば、「タンゴロジー」、ペラペラ、スラスラ話したいのであれば、「ペラロジー」&「スラロジー」。
文法をもう少しきちんと理解したいのであれば、「ブンポロジー」、タイ料理が大好きということであれば、「アハンタイロジー」。
 だが、何事を成すにも、健康でなければならない。「ケンコロジー」だけは、365日、いつも脳裏から離さないでようにしよう!

日本語をよく理解しているタイ人

昨日、日本語をよく理解し、なおかつ、日本語の文章もかなり判読できるタイ人に会った。彼に尋ねた。「どのようにして勉強しましたか?」
 「バンコクで勉強しました。勉強している時は、あまり面白いとは思いませんでした。しかし、成田に着いた途端に、日本語がスーと入ってきました」
 彼は日本に住むこと、もう10年。したがって、上手に話せて、漢字も読めるのは当たり前。
 だが、私はこの話を泰日文化倶楽部の生徒達に是非とも話したいと思ったので、あえて書く。
 1週間に1コマ(90分)、タイ語を勉強すれば、1年に48週だから、学習時間は72時間、すなわち、わずかに3日間にしかすぎない。3年通っても、9日間。4年で12日間。こんな調子だと、10年で30日間(=1ヶ月)だけ。勉強は必ずしも面白いものではないから、持続させるには相当の忍耐が要求される。
 昨日会ったタイ人はバンコクで真面目に日本語を勉強したようだ。我々もスワナプーム空港に着いた途端、「あっ、タイ語がわかる!うれしい!」という驚きを味わうために、日本でタイ語を忍耐強く勉強しておこうではないか。

6年ぶりに復学された元生徒さん

泰日文化倶楽部の今年の授業は12月22日(月曜日)までである。
 昨日、「タイ語初級 水曜日13:00」のクラスに、元生徒さんである0氏が復学された。彼がおやめになられたのは確か6年前のこと。先週、見学にみえた時は、「来年から来ます」とおっしゃっておられたが、なんと、今年の授業の最終週から復帰ということになり、とても嬉しく思った。
 何故ならば、何かを始めるにあたっては、少しでも早く始めるのがいいからだ。ぐずぐずしていると、半年くらい、あっというまに経ってしまう。時間が過ぎてしまうと、過ぎた時間が惜しくてたまらない。
 いずれにせよ、6年間のブランクがある0氏にうかがうと、授業は十分についていけるということなので安心した。クラスの皆さんも彼を歓迎してくださっている。
 この「タイ語初級 水曜日13:00」のクラスは男性ばかり。女性は入りにくいかな?

高田馬場で頑張る沖縄の人

昨晩、教室をお貸ししている韓国語クラスの打ち上げ会があった。忘年会とは言わず、「女子打ち上げ会」と称するには訳がある。何故ならば、1年半、勉強したクラスではあるが、所定の教科書が終了したので終わり、ということになった。
 だが、せっかくのコミュニティを解散するのはもったいないという声が上がり、それではは月に1回だけ勉強しましょうということに決定。
 昨晩、行った店はイタリアンであったが、料理店というよりも、バーに近かった。韓国語の生徒さんはその店に3回も通って、店の様子をチェックしたそうだ。ものすごい熱の入れようである。
 だが、何故、そこに決めたのか次第に分かってきた。そこのマネージャーがとても優しい男性であったからだ。
 出身県を尋ねると、「沖縄です」と答えた。彼はその店を一人で切り盛りしている。「この店はいつからですか?」とさらに訊くと、「1年半前です」と彼は言った。
 高田馬場の飲食関係の店は変わりまくる。是非とも彼には頑張ってもらいたい。

「庇う」という漢字

 読書していると、「あくまで庇う」という表現が出てきた。「庇う」は、「かばう」と読む。しかし、この「庇」という漢字は、名詞であれば、「ひさし」と読む。
 「庇(ひさし)」を調べると、窓の上に設置されている雨除けの部分を指しており、「軒(のき)」とは違うと説明されてあった。いずれにせよ、マンション暮らしの都会人にとっては、庇も軒も区別がつかないどころか、その言葉すら忘れられようとしている。
 タイ人が編集した『日・タイ』の辞書で調べてみると、庇は、ชายคา と書かれてあった。しかし、もう一つの単語も併記されていた。ปีกหมวกด้านหน้า (帽子の前方につけられているつば)
 次に、冨田竹次郎氏の『タイ日辞典』で、ชายคา を引くと、「軒、ひさし」と、訳されていた。
 大学の授業は今日、出講すれば、明日から冬休み! いろいろな辞書を引き比べる遊びは意外と面白いから、退屈まぎれになる。そして、語源遊びにまで発展すれば、言葉に対する関心度が高まり、一挙両得だ。