活字の大きな文庫本

一昨晩、日暮里駅を降りて、根岸にある精進カレー料理店「オンケル」に行く途中、古本屋が有ったので入ってみた。そして、『二つの祖国』(山崎豊子 新潮文庫 平成21年)を買った。新品で4巻本が何とたったの400円也。本屋でまともに買うと、消費税込みで3千円はしそうだ。
 この一週間で喜びと悲しみが一斉におとずれたので、昨日は終日、家にこもって気持ちを静めようとした。だが、寮友の死は重かった。生き方について教えられることがあまりにも深くて大きいからである。
 気分を変えようとして、『二つの祖国』を読み始めた。山崎豊子の取材力と構成力にぐんぐん惹きつけられる。
 何よりも良い点は、活字が大きい文庫本であったこと。実に読みやすい。昔の本の活字はほんとうに小さかった。文字が詰まっていた。今思えば、よくぞそのような本を読んでいたものだなあ…..。
 文字が大きいと漢字もよくわかる。有難い。