お蚕さん

 呉服屋から送られて来たDM(令和5年1月号)に「着物一反にお蚕さん何個?」という記事が有った。興味深いので解答を以下に引用する。
 「卵から繭を作るまで一齢から五齢と呼ばれる成長過程があり、四回の<眠>と四回の<脱皮>を繰り返して、約25日間で繭になります。桑の葉は繭の体長に合わせて与え方が異なり、時に早朝であったり、夜中だったりと、とても大事に育てます。一個で約千メートルの糸が取れるそうで、着物一反には大事に育てたお蚕さんが、何と二千三百から二千八百個が使われているのです。最近ではこのお蚕さんを育てる農家もすっかり少なくなりさびしい限りですよね」
 語学の勉強も<脱皮>の繰り返しだ。お蚕さんに倣って、<眠>と<脱皮>を繰り返しながら、根気よく形を成して行こう。

立春

 今日は立春。暦の上だけだがそれでも嬉しい。先週の土曜日、生け花クラスで菜の花、チューリップ、雪柳を生けた。黄色、ピンク、白の色合いが緑の葉でうまくまとめられ、仕上がりは目に優しかった。
 ミャンマー女性が菜の花を見てすぐに言った。「ああ食べたい!」 彼女はミャンマーでの生活を思い出したようだ。
 それを聞いた私は、日本人とミャンマー人の心の風土は近いと思った。
 一方、中国人3名はお喋りに興じている。中国語がうるさい。だが、もしも中国語がわかれば、興味津々で耳を傾けられるのにと悔しかった。
 いずれにせよ、生け花クラスは盛況である。アジアの女性に日本伝統の生け花は似合っている。

今日の翻訳

 『หนูแป้งแปลงขุมทรัพย์』(ศิริลักษ์ พุทธโคตร著 ศึกษาภัณฑ์พาณิชย์刊行)から出題する。

1.ขยะพวกขวดแก้ว ขวดพลาสติก กระป๋อง นำมาล้างให้สะอาดแล้วผึ่งให้แห้ง

2.นำส่งโรงงานรีไซเคิลที่จะบดย่อยและหลอมใหม่

3.กลายเป็นขวดแก้ว ขวดพลาสติก กระป๋องที่นำกลับมาใช้ใหม่ได้อีก

4.ขุดหลุมใส่ขยะเศษอาหาร เศษผลไม้ จะใส่มูลสัตว์ด้วยก็ได้

5.กลบด้วยใบไม้แห้ง หรือเศษหญ้า กันแมลงวันรบกวน รดน้ำไว้ไม่นานก็ได้ปุ๋ยชั้นดี ช่วยให้ต้นไม้งามขึ้นเยอะเลย

寒中見舞い

 昨日、紙の整理をしていたら、一昨年に友人からもらった絵葉書が出て来た。彼女は画家だから絵葉書も自作の絵である。しばらく見入っていると、何とそのご本人からライン動画の寒中見舞いが送信されて来た。タイミングが良すぎる。テレパシー! 彼女は春の展覧会に向けて精力的に描いているそうだ。刺激を受けた。
 私の場合はいただいた年賀状のお返しができず、それでは寒中見舞いでと思いつつ、63円の切手はすでに購入済み。だが1月後半から急に忙しくなり葉書を書く余裕がなかった。
 明後日(2月4日)は立春。日本は二十四節気を重んじ、しかも季節を先取りするから、いつも時間に追われている感じがする。季節を気にしないタイ人になりたい。

東急百貨店本店55年

 昨日(1月31日)は、渋谷の東急百貨店本店の建物が建替えのため55年の歴史に幕を下ろしたニュースで持ち切りであった。1967年に建てられたということは、私が大学3年の時である。たくさんの思い出を持つ顧客達が詰めかけて名残りを惜しんでいる光景は、この先当分、そうそう見られるものではない。2027年に複合ビルとして36階の高層ビルが建つそうだから、その時を楽しみにしよう。
 私は1969年に社会人になった。あと2年、現役で頑張れば55年だ。PC、スマホ、アプリ等々、ついていけない面が多くて困っているが、もう情報はそれほど要らない。自分に合ったペースで行くしかない。
 女流囲碁界の現役最長棋士である杉内寿子八段は95歳。彼女曰く、「女流の皆さん、最後まで囲碁界をつらぬいてください」

今日のタイ語作文

1.先週の土曜日、某社が会議をするので、教室を会議室として貸した。

2.そのための準備として、7階から8階へ椅子を5脚、運んだ。

3.すると、夜になって腰痛を覚えた。

4.お辞儀をすることができない。

5.日曜日の茶道クラスで、茶道講師からお辞儀がきちんとしていないと注意されたので、事情を説明した。

長さ・角度・間

 生け花クラスで講師から常に注意されること、それは、枝の「長さ」である。花瓶の直径+高さが主要なる枝の長さになる。そして、副枝はその3分の2というふうに長さが決まっていく。長さが決まると剣山に生ける。だが、ただ単に突っ立ったままだとアートにはならない。
 したがって、その次に考えなければならないことは枝や花の「角度」である。角度がうまく行くと、「間(ま)」が生まれる。「間」は「疎(そ)」と「密(みつ)」からも生まれる。そのためには潔く枝を切り落としたり、一枝にたくさん咲いている花をばっさりと切る。
 理論が分かっても、自分が思うような花は生けられない。年季と根気との闘いである。語学も然り。

17年目に入った生け花クラス

 泰日文化倶楽部は2007年1月から「アジア女性のための生け花クラス」を開講した。生け花教室に見合うべく、707号教室を和風の雰囲気にわざわざリフォームした気合の入れようであった。
 昨日、いつものように生け花クラスが開講されたが、今年2023年1月から、なんと17年目に突入したことになる。コロナ禍に於いては情勢を見ながら休講せざるを得なかったものの、生け花の灯は消えることなく延々と続いて来た。
 泰日文化倶楽部は目下35年目に入っている。そして、生け花クラスが17年目ということは、約半分の期間に相当する。語学であれ、生け花であれ、継続することは大切。それには、講師と生徒、そして、教室の管理が必須となる。いずれのどれが欠如しても、稽古事は成立しない。

今日の翻訳

 『ศิลปแห่งการสังคม』(พิภพ ตังคณะสิงห์著 แพร่พิทยา出版社 พ.ศ.๒๕๐๘)の「เพื่อนบ้าน」から出題する。

1.เพื่อนบ้านที่เป็นมิตรดีกับเราย่อมมีคุณหลายอย่าง

2.อาทิเช่น เวลามีขโมย มีโจร เขาก็ย่อมอยากช่วยเรา ถ้าเราเป็นเพื่อนดีกับเขา

3.อาทิเช่น ปรกติเราไม่อยู่บ้าน แต่ภรรยาเราอยู่เกือบตลอดวัน ฉะนั้นก็ควรอยู่อย่างฉันมิตรกับเพื่อนบ้าน

4.มิฉะนั้น ถ้าขืนเป็นศัตรูกัน เราก็จะต้องคอยฟังเรื่องรับฟ้องกล่าวโทษจากภรรยาของเราทุกวัน

5.อาทิเช่น เราเดินผ่านบ้านเขาก็จะต้องพบเขาบ้าง ก็ควรจะพบกันอย่างแช่มชื่นเป็นไมตรี เห็นจะดีกว่าเป็นแน่

五所川原の大雪

 昨日、テレビを見ていたら五所川原の雪景色が出た。同じ青森県の酸ヶ湯温泉ほどではないが、真っ白な世界を見て、早速、五所川原在住の友人に電話をかけた。しかし、彼は言った。
 「今年2度目の大雪ですが、大したことありません。こんなのはまだ小学生並みです。生まれ育ったところですから、これまでにもっとすごい大雪を経験しております」
 そう言われると、私としては拍子抜けした。だが、彼(74歳)がお元気でお過ごしであることが分かっただけでも良かった。
 度重なる報道を見ると、部外者は異常な感想を持つ。しかし、当事者はそれほどでもない。感じ方に温度差が有る。そんな時、優しい気遣いができる言葉が必要だ。