長さ・角度・間

 生け花クラスで講師から常に注意されること、それは、枝の「長さ」である。花瓶の直径+高さが主要なる枝の長さになる。そして、副枝はその3分の2というふうに長さが決まっていく。長さが決まると剣山に生ける。だが、ただ単に突っ立ったままだとアートにはならない。
 したがって、その次に考えなければならないことは枝や花の「角度」である。角度がうまく行くと、「間(ま)」が生まれる。「間」は「疎(そ)」と「密(みつ)」からも生まれる。そのためには潔く枝を切り落としたり、一枝にたくさん咲いている花をばっさりと切る。
 理論が分かっても、自分が思うような花は生けられない。年季と根気との闘いである。語学も然り。