お蚕さん

 呉服屋から送られて来たDM(令和5年1月号)に「着物一反にお蚕さん何個?」という記事が有った。興味深いので解答を以下に引用する。
 「卵から繭を作るまで一齢から五齢と呼ばれる成長過程があり、四回の<眠>と四回の<脱皮>を繰り返して、約25日間で繭になります。桑の葉は繭の体長に合わせて与え方が異なり、時に早朝であったり、夜中だったりと、とても大事に育てます。一個で約千メートルの糸が取れるそうで、着物一反には大事に育てたお蚕さんが、何と二千三百から二千八百個が使われているのです。最近ではこのお蚕さんを育てる農家もすっかり少なくなりさびしい限りですよね」
 語学の勉強も<脱皮>の繰り返しだ。お蚕さんに倣って、<眠>と<脱皮>を繰り返しながら、根気よく形を成して行こう。