私には内外からの客人が多い。引退して田舎で隠遁生活を送らない限り、客人の接待には終わりがない。しかし、これがまた楽しいのである。
泰日文化倶楽部の元タイ人講師から神奈川県の大学に留学中の息子さんのことでラインが入って来た。ラインだから短文だ。用件だけを手っ取り早く伝える。次の文章を訳してみよう。何かの時の参考になればいいと思う。
(1)ลูกอยากขอไปค้างที่อพาร์ทเมนต์อาจารย์คืนพรุ่งนี้หนึ่งคืนได้ไหมคะ
(2)ขอบคุณอาจารย์มากค่ะ ฉันให้เบอร์โทรอาจารย์ไปกับลูก เขากำลังโทรหาค่ะ
(3)ขอบคุณอาจารย์มากค่ะที่ดูแลและเลี้ยงข้าวลูกวันนี้
(4)ขอบคุณอาจารย์มากๆค่ะ ลูกห่วงจักรยานหายเลย ไม่อยากไปพักที่โรงแรมค่ะ
書道の点数
20数年前に郷里の家を解体した時、ほとんどの荷物を諦めた。何故ならば、東京に持って来ても置く所が無かったからである。持って来たのはわずかに段ボール1個だけ。しかしながら、それを押し入れの中にしまったまま、一度も開けずにいた。
昨日、ひょんなことから開けてみると、父親の愛読書、兄達や私が父に送った手紙、私の小学校1年の算数の教科書、そして、私の中学2年の時に書いた書道の添削が出て来た。
半紙には蕪村、芭蕉、子規の俳句や、白居易(白楽天)の漢詩が書かれており、点数はすべて82点か83点。それ以上でも、それ以下でもなかった。私はこのようなものを書いた覚えが全く無いので、おそらく書道は中学2年でやめてしまったのであろう。そして中学3年からは高校受験に専念したためか。
もう少し継続していれば、90点が採れて、大人になってからでも字に自信がついたであろうに…..。残念ながらやめてしまったから、今や40点だ。今日の教訓=なにごとも継続が肝心なり。
タイ語を書きまくろう!
「タイ語初級 火曜日13:00」のクラスの生徒さん2名が、教科書に出て来る単語と文章を自宅でノートに丸写しをして、毎週、私にチェックを求めてくる。したがって、私は赤いボールペンを忘れて教室に行くことはできない。
このようなチェックが始まってかれこれ10ヶ月になるが、毎回、彼女たちが書き間違えてくるので、赤ボールペンの出番である。
教師というものは、チェックすることに快感を覚える。「ほら、また間違えている」、「あら、まだ覚えないの」と、チクリチクリ、言うのが好きなのだ。
タイ語であれ、何語であれ、文字を覚えるには、書いて書きまくらなければならない。書いているうちに、指先が覚え、脳に通報してくれる。「書き間違いだよ」
1個の単語を書けば、それに関連した単語をあと9語、書こう。文型練習に出てくる代用文を10文、必ず書けば、短文も得意になる。
九月の着物の色
まだまだ残暑が厳しくてたまらないが、着物の世界は、そして、茶道の世界はしきたりを重んじて、季節感を先取りしていかなければならない。茶道仲間が「暑くてたまらない」と言うと、講師が喝を入れる。「我慢!」
「今月のきもの支度一覧」に依ると、九月に着るべき着物の色は、1)鬱金 2)利休茶 3)朱 4)抹茶色 5)紫 6)紺 と紹介されている。
この中で<利休茶>という色のイメージがわくようでいてわかない。そこでネットで調べてみると、「色あせた挽き茶のような緑がかった薄茶色」と出ていた。もちろん実際の色見本もついているから、だいたいの色目はわかる。だが、それにしても日本古来の色を解説するのはなんとむずかしいことか。
私は6月に単衣(ひとえ)の着物を新調した。90歳まで着られる色をと思って選んだ色が薄茶系。単に感覚で選んだまでだが、どうやら利休茶の範疇に入りそうだ。
高齢者と会社員
昨日、シルバーパスの交付を受けるため豊島区役所へ行った。大勢の高齢者が来ていたが、よく見ると、皆さん、まだまだそんなに老けているわけでもない。このシルバーパスは都内のバス、都電、そして、都営地下鉄が無料で利用できるから、年間で計算すると、相当にお得である。
交付を受けたあと、教室へ行くため、池袋駅を目指した。しかし、途中、おいしそうなランチの看板を見たので入ってみた。地下に在る店に入ってびっくり。会社員が大勢、千円前後の定食を食べていた。店の雰囲気からして、夜は居酒屋になるのであろう。
だが、それにしても店内は活気にあふれていた。従業員の動きもきびきび。若い会社員達がしっかり働いて税金を納めてくれるから、高齢者はシルバーパスの恩恵にあずかれる。
高齢者は若い人に感謝し、各自の考えで、社会性のあるお返しをしなければならないと思う。
今日の宿題
ボン先生が午前中だけ埼玉県与野で日本語講座(2ヶ月コース)を受講され始めたので、「タイ語中級 水曜日13:00」のクラスに到着するのが10分遅れとなった。そこで、最初の10分間だけ、私がカバーすることにした。
先週の水曜日は、復習を兼ねて、我々に必要なものをタイ語で書かせた。
1.水 2.米3.お金4.家5.車
6.服 7.健康 8.体力9.気力 10.幸福
必要なものは各人によって異なる。それぞれ、思い思いに書き出してほしい。参考までに以下に列挙するので、タイ語の単語の勉強だと思って、書いてみよう。
11.仕事12.家族13.時間 14.休日15.薬
16.親友17.ペット 18.旅行 19.趣味20.平和
真喜翁
従兄が亡くなったので葬儀に参列するため3日ほど郷里に帰った。従兄の位牌を見て戒名にユーモアが有るなあと思った。戒名は、本人の名前の漢字一字+真喜翁。真に喜ぶ翁とは! 享年92歳。90歳を過ぎているから大往生だ。
真言宗のご住職は若かった。なかなか洒落た命名である。しかし、天国に旅立った従兄は果たしてその軽妙洒脱な戒名を知っているであろうか? いや、知るはずもない。いずれにせよ、天国でもマイペースで楽しく余生を送ってもらいたいものだ。
初七日が終わって、従兄の娘が昔の写真を出して来た。そして、尋ねた。「この人は誰?」
誰もわからない。しばらくして、故人の妹(84歳)が答えた。「長兄が出征する時に記念写真を撮ったものだと思うわ」
本家の長男は戦死。凛々しい顔立ちの従兄を初めて見た。弟の葬儀の時に彼は約80年ぶりに蘇って来た。あらためて戦争はむごいと思った。
スクリーンという単語
お盆明けにバンコクへ行かれたH氏が先週の授業に出られた時、ゴルフを楽しんで来られた話で盛り上がった。彼曰く、「どんなに頑張って交渉しても、超一流のゴルフ場はプレーをさせてくれませんでした。紹介者がいなければダメですね」
それを聞いた指輪先生が、「スクリーンしてますからね」と合いの手を入れられた。
指輪先生が自然なかたちで英語をはさんで来るのを見て、私は面白く思った。
英語の<screen>を調べると、意外や意外、10個くらいの意味が有った。映画のスクリーンは入門者段階の単語だ。動詞の中に、「人、物、考えなどを)ふるいにかけて、選別する」というのが有り、指輪先生はこの意味で使ったわけである。タイ語では<คัดเลือก>。
いずれにせよ、タイ人の会話の中に入って行って、彼らがどのくらい英語をはさんで喋るかを観察するのも面白そうだ。
注:9月1日と2日は都合でブログを休みます。
芹沢銈介美術館
8月もそろそろ終わり。今夏の思い出は、静岡市に初めて降り立ち、登呂遺跡の一角にある芹沢銈介美術館へ行ったことである。
折りしも、『暮らしを彩る -芹沢銈介の生活デザイン-』を開催中であった。実に見ごたえがあり、彼の創作魂に魅せられた。
彼の作品に初めて接したのは倉敷の大原美術館。それは50年以上も前のこと。そして、東京では駒場の日本民藝館。それ以外にも、日常生活に於いて、ひらがなや漢字をデフォルメしてデザイン化した暖簾、風呂敷、カレンダー、帯、等々を目にしている。
そして、今回の展示で、彼が有名作家の本の装丁もたくさんしていることを知った。美しい装丁の本を手に取り、緑陰の中、ゆったりとした椅子に座り、コーヒー、もしくは、紅茶をいただきながら、読書を楽しむこと。ああ、これこそ理想だ。
彼の生い立ちを調べると、呉服店の息子として育っている。なるほど、だから着物や帯には数限りない図案と工匠が組み込まれ、染めや織りによって製品化されている。育った環境は大事だ。
いずれにせよ、最近のデザインは精彩を放っていない。インパクトに欠ける。芹沢銈介が「オリンピック東京2020」のデザインをすれば、色も構図も、はるかに異彩を放ったことであろう。
アジアアフリカ語学院の格安講座
今日から丁度1ヶ月先の9月29日(日曜日の午前中)、アジアアフリカ語学院による恒例の格安講座(ワンコイン)が開講される。対象言語はタイ語、ベトナム語、インドネシア語、ヒンディー語、そして、ロシア語の5ヶ国語。
開催場所は、三鷹駅南口から徒歩で1分のところにある三鷹大学ネットワーク。
基礎的な内容を習い、それぞれの言語の特徴を知るだけでも有意義だ。講師の生まの声を聞くのも大切。
語学の勉強は単語を覚えるだけでは面白くない。覚え方を工夫すること、それが肝心。
タイ語を習っておられる方は、他の言語を受講されてみてはいかが? 秋を前にして、語学脳を活性化させよう!