タイ人とはタイ語で話そう!

 先週から依頼を受けていた翻訳を、昨日、家に閉じこもって一気に仕上げた。そして、タイへメール送信。しかし、翻訳を依頼して来たタイ人は、目下、北海道を旅行中である。旅行しながらも、仕事が出来る。便利な時代になったものだ。
 ビジネス関係の書類の場合、タイ人は英語の原稿を私に送って来る。それに対して、私は日本語に翻訳する。そして、日本人顧客から来た回答文書を、私は英語に翻訳する。仕上げた原稿をタイ人に送る時の手紙は全て英語を使う。私自身がビジネスマインドになっているからである。
 しかしながら、近況を述べ合うメールはタイ語で交わす。すると、タイ人と私の間の気持ちが家族のようになる。英語で交信し合っている限り、タイ人が遠い距離にいるように思われるが、ビジネスはビジネス。そう割り切るしかない。
 とはいえ、タイ人とはタイ語を使って交流したほうが数倍、楽しい。親近感って、人間関係には大切だから。

タイ語による祝福

今年4月から、ピカピカ先生のお母さまと毎日、ラインを交わしているが、私は花や風景の写真、そして、ピカピカ先生の授業姿を送っている。お母さまからは仏教の御教えや祝福が送られてくる。その一部をご紹介しよう。
 วันนี้(今日) ขอให้(願わくば) จิตใจ(気持) เบิกบาน(明朗で) สำราญสุข(心穏やか) พบเจอ(出会う) แต่สิ่งดี(良いことのみ) มีมงคล(吉祥に恵まれる) ตลอดวัน(一日中)
 これを音読すると、とても美しく感じられる。タイ語は同じ頭子音を重ねて響かせることが多いので、なおさら美しい。たとえば、こうである。① 気持=ジット・ジャイ②明朗で=ブァーク・バーン③心穏やか=サムラーン・スック④吉祥に恵まれる=ミー・モンコン
 生徒達の授業を見ていると、皆さんはタイ語の美しさに気がついていない。この夏、何度も音読して、タイ語の美しさに一歩でも近づいてみませんか!

祈り

昨日、大学で期末試験を実施した。答案用紙を回収した後、新学期から続いていた緊張感がするっと解けた。もちろん、成績をつけるまで、まだまだ緊張しなければならないが、出講という一連の任務を無事に終えることができ、ほっとしている。
 大学の門を出て隣接するイグナチオ教会に寄った。カトリック教徒ではないものの、4月からずっと見守られて来た恩顧に対して感謝の辞を述べるべく、献金袋に気持ちを託し、それから、卵型をしている本堂の長椅子の後部座席の一角に座った。
 すると、私のすぐ近くに電動車イスの女性がやって来られた。祈りの場所なので、彼女をじろじろと見るのは失礼であったが、車イスにたくさんの物をぶら下げていたので、いやがおうでも目にとまった。一人で生きているにちがいない。夕べの祈りを捧げに来られた彼女。神様が彼女に優しく祝福の手を差し伸べているように思われた。

花の管理方法

6月に買って来たミニバラが咲かない。安物だから、1回の開花で終わりなのであろうと思っていたが、花の管理方法を読んで、深く反省した。
 1)置き場所=日当たりがよく、風通しの良い場所、夏場の直射日光は避けてください。
 2)水やり=鉢土の表面が乾いたら、たっぷりあげてください。
 3)剪定=花が咲き終わったらカットしてください。年中、新しい花を楽しめます。
 昨日、九州から東海まで、梅雨が明けた。東京もそろそろであろう。真夏対策は人間も大変だが、植物も大変。適宜な水、適宜な光、適宜な風、そして、適宜なスペース….。すべてこれ、適宜(พอสมควร)が一番大切!
 泰日文化倶楽部の夏休みは、8月10日(水曜日)から23日(火曜日)まで。あと3週間、自分に合った適宜な動きで体力を保ち、タイ語を勉強することで、頭の活性化をはかろう。

海に因むタイ語を書いてみよう!

今日は「海の日」。そこで、海に因むタイ語を書いてみませんか!
 1)海2)船3)ビーチ4)海岸5)泳ぐ6)水着7)ダイビング8)島9)漁師10)海軍11)軍艦12)水兵13)半島14)湾15)魚釣り16)釣竿17)網18)造船所 19)ヨット20)南極21)北極22)水平線23)赤道24)太平洋 25)魚26)海老 27)鯨28)イルカ29)昆布 30)椰子の実

功徳積み

ホームステイ中のタイの女の子のお母さんから、功徳積みの様子の写真がラインで送られて来た。一枚は、会社の社員を総動員してお寺の境内で、ペットボトルの水やインスタントラーメンの箱をバトンタッチで運んでいる様子、そして、もう一枚は、本堂の仏像の前にそれらの品々を置いている写真であった。
 写真の説明として、ไปทำบุญกัน と書いてあった。雨安居が近いので、社員と一緒に功徳積みに行かれた様子がよく伝わって来た。 過去からずっと受け継がれてきた功徳積みの精神。自分の出来る範囲内で功徳積みをし、仏の前で心身をゆだね、すべての平安を祈る。特に、雨安居の際は、たくさんの新たなる男子が僧侶となって3ヶ月間の修行に入る。水は必需品である。たくさんのペットボトルの水を見ると、安居入りの僧侶には一番のお布施となるであろう。

論語

格安本を売る店で、『仕事の迷いにはすべて「論語」が答えてくれる』(北尾吉孝著 朝日新書 2012年)を買った。いずれの名言も、かつては聞いたことがある。その中でも、次なる名言はつとに有名である。
 1)吾十有五にして学に志す。
 2)三十にして立つ。
 3)四十にして惑わず。
 4)五十にして天命を知る。
 5)六十にして耳順う。
 6)七十にして心の欲する所に従ひて、矩(のり)を踰(こ)えず。
 では、これらの内容をタイ語に訳してみようではないか。これ、7月後半の宿題なり。

デミタス(demitasse)

 気分転換のためにコーヒーや紅茶を飲むのは誰しもがやっていることだ。私の場合は、赤いコーヒーカップで一日をスタートさせる。しかし、寝るまでには何度となくお茶を飲むので、同じカップを使っていると、飽きてくる。
 そんな時に、デミタス(demitasse)を使うと、量的にも丁度いい。デミは半分の意味だから、飲む量も半分。頭が冴えて、気分が変われば、目的達成。そのあとは、仕事に集中。
 ひるがえって考えて見ると、「半分」もいいものである。なにせ、軽い。負担が少ない。思考の転換にもなる。すなわち、強欲から離れ、哲学することができる。そのうち、半分の半分になると、もっと軽やかになる。重いのは良くない。

黒糖

 昨日、教室の近くにあるスーパーで、黒糖を見つけたので買った。語学教師としては喉が命なので、喉のケアにはいつも気をつけている。
 黒糖の袋には多良間島産と書いてあった。多良間島には行ったことがないし、これからも行くことはない。したがって、黒糖をなめながら、遠い南の島に思いを馳せた。
 原材料名は、さとうきび(อ้อย)。色は黒ではなくて、茶色。茶色はタイ語でสีน้ำตาล。色(สี)+ 砂糖(น้ำตาล)から成立している。たしかに、さとうきびを絞ると、最初はオリーブ油の色をしているが、熱していくと、キャラメル色になっていき、茶色に落ち着く。
 いよいよ夏本番。黒糖を食べて甘みを補給し、疲労回復をはかりたい。

タイ語の面白さを探そう!

昨晩、「タイ語入門 水曜日19:30」の授業を、生徒さんの要望で、今週は火曜日に実施した。出席者は男性3名。そして、サービス生徒の女性が1名。ちょうどいい人数だ。
 このクラスは3月から開講しているクラスだが、最初から参加しておられるYさんが言った。
 「タイ語って面白いと思いました。水(น้ำ)+目(ตา)で涙という単語になるのを知って、面白い。バンコクへ行った時に、氷という単語ががわからなかったけど、タイ人が教えてくれました。水(น้ำ)+固い(แช็ง)=氷(น้ำแข็ง)だと」
 それを聞いて、私はすかさず同意した。「そういう合成語はたくさん有ります。水(น้ำ)+心(ใจ)=人情(น้ำใจ)という単語はとてもすばらしいと思います。心(ใจ)を使った合成語は数限りなく作れます。では、出題。母(แม่)+鉄(เหล็ก)は、一体、何でしょう? 鉄製のお母さんの周りにいっぱい寄って来る。はい、磁石ですね」