雑司ヶ谷の鬼子母神近くに「ひなの郷」というたい焼き屋さんがある。今、その店の前に美しい蘭の花が飾られている。「祝15周年」と書かれた札には、桂文枝(六代)さんのお名前も有った。
この店の経営者は「笑点」の好楽さんの娘さんだ。開店した時から時々買っているが、ああ、もう15年が経過したとは!
お祝いを言うために店内に入って店主と話す。店の奥にはお琴が見える。
「今も夜は教えてらっしゃるのでしょ?」と尋ねると、彼女は答えた。
「朝も教えていますよ。5歳くらいの女の子が朝、習いに来ています。もうすぐ妹さんもお稽古を始めるんです。 お姉ちゃんに刺激を受けたんですって」と店主。
稽古事は小さい時から始めると勘が良くなる。姉妹そろって琴の名手になる日が来るのが楽しみだ。
停電工事
今日、私が住んでいるマンションは9:30から15:30まで停電(ไฟดับ)になる。「引込開閉器盤及び共用分電盤・動力盤内部機器更新工事」が実施されるからだ。それに伴い断水にもなる。
この工事のお知らせは1ヶ月前から有ったが、当日を迎えるとさすがに緊張する。電気も水道も使えない6時間。区役所へ行く用事が有るから、散歩がてらゆっくりと歩いて行くことにしよう。
災害が有るたびに不自由な生活を強いられている被災者達の姿をテレビで見ていつも思う。電気や水道が自由に使えない生活に果たしてどのくらい耐えられるであろうかと?
普段、お世話になっているインフラに感謝して、今日はおとなしく過ごそう。
今日の翻訳
今日の出題は『ยาเสพติด』(อุดม ดุจศรีวัชร จัดจำหน่ายโดย บริษัทอักษราพิพัฒน์ จำกัด พ.ศ.2539)からである。著者(ผู้แต่ง)が利用したデータ(ข้อมูล)は ทางบรรณานุกรมของหอสมุดแห่งชาติ)だと明記されている。25年前に書かれた本ではあるが、麻薬撲滅に対する思いはいつの世も変わることはない。
タイ語を勉強する生徒としては、以下の文章に出て来る動詞や名詞がしっかりと頭の中に入っているかを確認してほしい。そのためにはすぐに辞書を引くのではなくて、タイ文を読んで、まずはどういう場面かを想像してみること。
1.การป้องกันอันตรายจากสารระเหย
2. ไม่ทดลองสูดดมสารระเหยทุกชนิด
3. ไม่เชื่อคำชักชวนของเพื่อนและไม่เลียนแบบเพื่อน
4. ถ้ามีความจำเป็นต้องใช้สารระเหยควรใช้อย่างระมัดระวัง
5. ชณะที่ใช้สารระเหยควรอยู่เหนือลมและมีอากาศถ่ายเทสะดวก
茶を詠んだ句
先週、三鷹駅北口を出て5分位歩くと古本屋が目にとまった。早速、入ってみた。なかなかの品揃えだ。時間が無かったので3冊ばかり購入。
そのうちの一冊は、『茶の湯紀行』(村井康彦 河出文庫 1992年)。「多角的視野で考察した、生活文化としての茶の歴史」が書かれているそうだ。目次は、1.茶の故郷 2.都鄙の茶 3.宮廷と茶 4.茶の芸文。
芭蕉や一茶が詠んだ俳句が「4.茶の芸文」に紹介されている。その中から現代人にわかりやすい句を引用する。
芭蕉するが路や 花橘も 茶の匂ひ
山吹や 宇治の焙炉の 匂ふ時
一茶茶の花に 隠んぼする 雀哉
はたはたと 蛍とぶ夜の桶茶哉
新茶を飲もう!
今年の八十八夜は5月1日であった。厳密に言うと、その八十八夜に摘んだお茶を新茶と言うらしい。
先日、築地の場外市場で新茶を買った。銘は「とてしゃん」。帰宅後、その意味を調べてみると、「とて」は「とても」、そして、「しゃん」は「美人」ということで、「とても美人」だそうである。茶の命名としては、とても珍しい。何故ならば、漢字ではなくて、ひらがなで書かれているから。
ついでに、「しゃん」の由来を調べてみると、ドイツ語の「美しい」からであった。明治時代の旧制高等学校生が流行らせた言葉だそうだ。昭和の戦前まで、一般的に使われていたようだが、戦後生まれの私にはぴんと来ない。
いずれにせよ、「とてしゃん」は普通に美味しかった。飲めば美人になれるかと期待半分。<一服一美>で、この新茶をしばらくは楽しもう。
今日の作文
日曜日だからのんびりしたい。だが、タイ語の感覚を持続させるために、少しだけでもいいからタイ語を書いてみよう!
1. 「ด」と「ค」を書き間違える生徒が多い。
2. 「เหนื่อยとเพลียの違いは何ですか?」という質問が生徒から有った。
3. テキストを丸写しすることはとてもいい勉強になる。
4. コピーしたり、スマホで写すだけでは、頭に残らない。
5. 話題が豊富であれば、当然、語彙も増える。
6. 会話力も大切だが、読解力や作文力も鍛えよう!
経度と緯度
昨日、仕事の中で、「経度」と「緯度」という単語をタイ語に訳さなければならない場面が有った。日常生活に於いて、これらの単語を使うことはまずもって無いから、辞書で調べてみた。
経度 = เส้นแวง / ลองจิจูด (longtitude)
緯度 = เส้นรุ้ง / เส้นขนาน / ละติจูด (latitude)
私の親戚に「経緯子(けいこ)」という名前の者がいる。彼女の父親が第1次南極観測隊で南極に行ったことを記念して命名した。南極までの航行中、経度と緯度で常に「宗谷丸」の位置を確認していたわけだ。
今の政治情勢には経度も緯度も有ったもんじゃない。日本国民を守るという基軸が抜け落ちてしまっている。
今日の翻訳
次なる慣用表現(格言)を訳してみよう。一般には、第1句と第2句がセットで使われ、子育て中の親達に対する教訓となっている。
タイ語の勉強のために、あと3句も列挙する。ただ単に訳すのではなくて、深い意味を探ってみよう。
いずれにせよ、全部の5句には押韻がほどこされている。
รักวัวให้ผูก รักลูกให้ตี
รักมีให้ค้า รักหน้าให้คิด
รักมิตรให้เตือน
緒方洪庵の適塾
『現代語訳 福翁自伝』(福澤諭吉 齋藤孝=編訳 ちくま新書 2011年)の中に、緒方洪庵(1810-1863)の「適塾」(1838-1868)の様子が書かれているので、以下に引用する。
元来緒方の塾というものは、本当に、毎日毎日進歩するという主義の塾で、その中に入っている学生はみな活発で有能な人物であるが、一方から見れば血気盛んな年ごろ、乱暴学生ばかりで、なかなか一筋縄でも二筋縄でも始末におえない人物の巣窟であった。
ひるがえって、我が泰日文化倶楽部を評するならば、これ如何に? 血気盛んな生徒はいない。タイ語に触れて、おだやかな気持ちを養生する方達が多けり。
「材」について
今日5月4日は「みどりの日」。新緑が美しい季節を迎えている。
寝ながらふと思ったことを書こう。
1.木材 = 檜の香りは最高。総檜で家を建てるのは夢のまた夢。
2.資材 = 建売住宅の資材はどこまで信用できるのであろうか?
3.食材 = 良質の食材を使った料理をゆっくりと堪能してみたい。
4.教材 = 受験のための教材ではなくて、本当に有用なる教材とは?
5.取材 = 情報操作するための取材ではなくて、地道な取材を望む。
6.人材 = 各界に人材が欠如している。浮かばれない人材よ、奮起を!
7.逸材 = 逸材は必ずいる。期待して待とう。