ひなの郷

雑司ヶ谷の鬼子母神近くに「ひなの郷」というたい焼き屋さんがある。今、その店の前に美しい蘭の花が飾られている。「祝15周年」と書かれた札には、桂文枝(六代)さんのお名前も有った。
 この店の経営者は「笑点」の好楽さんの娘さんだ。開店した時から時々買っているが、ああ、もう15年が経過したとは!
 お祝いを言うために店内に入って店主と話す。店の奥にはお琴が見える。 
 「今も夜は教えてらっしゃるのでしょ?」と尋ねると、彼女は答えた。
 「朝も教えていますよ。5歳くらいの女の子が朝、習いに来ています。もうすぐ妹さんもお稽古を始めるんです。 お姉ちゃんに刺激を受けたんですって」と店主。
 稽古事は小さい時から始めると勘が良くなる。姉妹そろって琴の名手になる日が来るのが楽しみだ。