茶を詠んだ句

先週、三鷹駅北口を出て5分位歩くと古本屋が目にとまった。早速、入ってみた。なかなかの品揃えだ。時間が無かったので3冊ばかり購入。
 そのうちの一冊は、『茶の湯紀行』(村井康彦 河出文庫 1992年)。「多角的視野で考察した、生活文化としての茶の歴史」が書かれているそうだ。目次は、1.茶の故郷 2.都鄙の茶 3.宮廷と茶 4.茶の芸文。
 芭蕉や一茶が詠んだ俳句が「4.茶の芸文」に紹介されている。その中から現代人にわかりやすい句を引用する。

 芭蕉するが路や 花橘も 茶の匂ひ
 山吹や 宇治の焙炉の 匂ふ時

 一茶茶の花に 隠んぼする 雀哉
 はたはたと 蛍とぶ夜の桶茶哉