新茶を飲もう!

今年の八十八夜は5月1日であった。厳密に言うと、その八十八夜に摘んだお茶を新茶と言うらしい。
 先日、築地の場外市場で新茶を買った。銘は「とてしゃん」。帰宅後、その意味を調べてみると、「とて」は「とても」、そして、「しゃん」は「美人」ということで、「とても美人」だそうである。茶の命名としては、とても珍しい。何故ならば、漢字ではなくて、ひらがなで書かれているから。
 ついでに、「しゃん」の由来を調べてみると、ドイツ語の「美しい」からであった。明治時代の旧制高等学校生が流行らせた言葉だそうだ。昭和の戦前まで、一般的に使われていたようだが、戦後生まれの私にはぴんと来ない。
 いずれにせよ、「とてしゃん」は普通に美味しかった。飲めば美人になれるかと期待半分。<一服一美>で、この新茶をしばらくは楽しもう。