警戒レベル

九州北部に大雨特別警報が出ている。かつてないほどの大雨。最大限の警戒が呼びかけられている。「氾濫」という漢字をテレビ画面で見て、普段は書くことがない漢字だなあと思った。
 昨日、郵便ポストの中に豊島区総務部防災危機管理課作成の「警戒レベル」に関するチラシが入っていた。タイ人のために、次なる警戒レベルを翻訳してみよう。
 警戒レベル1 = 災害への心構えを高めましょう。
 警戒レベル2 = 避難に備え、自らの避難行動を確認しましょう。
 警戒レベル3 = 避難に時間を要する人(ご高齢の方、障害のある
方、乳幼児等)とその支援者は避難しましょう。
その他の人は、避難の準備を整えましょう。
 警戒レベル4 = 速やかに避難先へ避難しましょう。公的な避難場所
までの移動が危険と思われる場合は、近くの安全な
場所や自宅内のより安全な場所に避難しましょう。
 警戒レベル5 = 既に災害が発生している状況です。命を守るための
最善の行動をとりましょう。

フリーランスの仕事

毎朝、私はテレビ東京の「モーニング・サテライト(5:45スタート)」を見て、経済の耳学問をしている。この番組には、経済に関する質問<モーサテQ>が2回提供されるので、私も頑張って自分なりに回答している。
 今日の質問は、「現在、日本にはフリーランスの仕事をしている人が全体の職業のうち何%いますか?」というものであった。四択なので、私は10%だろうと思ったが、正しくは5%であった。すなわち、20人に一人という計算になる。
 しかしながら、終身雇用が終わっている現在、フリーランスの仕事を希望する人はこれから先、どんどん増えていくと思う。
 フリーランスの仕事は楽しい。自分のやりたい仕事をやればいいからである。瞬発的に仕事をして、キャリアを積んで行く。だらだらした時間は許されない。とはいえ、決して安定した仕事ではない。いつ干されるかはわからない。生涯獲得賃金も、決して多くはない。病気になったらもうおしまい……。
 だが、こう考えてみてはいかが? どうせ死ぬんだ。自分が納得した働き方をすればいい。

雪男という日本酒

先日、鬼子母神の近くにある店へ食事に行った。カウンターには男性が一人、美味しい肴と一緒に日本酒を楽しんでおられた。彼は店の人とも楽しく語らっていた。店の人が調理場へ行った隙をねらって、私は彼に尋ねた。
 「失礼ですが、今、呑んでおられる珍しいお酒の名前は?」
 「雪男です。悪い言い方をすると、水みたいな酒ですがね……。雪女のほうがよかったかも、名前は」
 彼はカウンターの上部に置いてある一升瓶を指さした。私はその瓶のラベルを見た。新潟県南魚沼市塩沢の青木酒造と書いてあった。さらに目に入って来たのは、『北越雪譜』を表した鈴木牧之の名前であった。あとで調べると、鈴木牧之は現蔵元の先祖に当たる人物であることがわかった。
 私は昨年5月に新潟在住の親友と塩沢へ旅行し、彼女から鈴木牧之の偉大さを教わった。そして、彼が、『北越雪譜』の中に、毛むくじゃらの異獣、すなわち、<雪男>を登場させていることを知った。
 旅はその場限りで終わってはつまらない。こうして、1年余を経て、東京の片隅で、新潟県が誇りとする鈴木牧之の<雪男>に出逢えて、旅先での感銘が甦ってきた。

雪男

先日、鬼子母神の近くにある店へ食事に行った。カウンターには男性が一人、美味しい肴と一緒に日本酒を楽しんでおられた。彼は店の人とも楽しく語らっていた。店の人が調理場へ行った隙をねらって、私は彼に尋ねた。
 「失礼ですが、今、呑んでおられる珍しいお酒の名前は?」
 「雪男です。悪い言い方をすると、水みたいな酒ですがね……。雪女のほうがよかったかも、名前は」
 彼はカウンターの上部に置いてある一升瓶を指さした。私はその瓶のラベルを見た。新潟県南魚沼市塩沢の青木酒造と書いてあった。さらに目に入って来たのは、『北越雪譜』を表した鈴木牧之の名前であった。あとで調べると、鈴木牧之は現蔵元の先祖に当たる人物であることがわかった。
 私は昨年5月に新潟在住の親友と塩沢へ旅行し、彼女から鈴木牧之の偉大さを教わった。そして、彼が、『北越雪譜』の中に、毛むくじゃらの異獣、すなわち、<雪男>を登場させていることを知った。
 旅はその場限りで終わってはつまらない。こうして、1年余を経て、東京の片隅で、新潟県が誇りとする鈴木牧之の<雪男>に出逢えて、旅先での感銘が甦ってきた。

英語探鳥会

昨日、日本野鳥の会東京(Since 1947)から「ユリカモメ 9月号」の冊子が送られて来た。その中に「英語探鳥会」のことが書かれてあった。
 —- 前回、「Loving birds, no boundary (鳥好きに国境はない)というテーマで3月に開催したところ、外国人の参加者以外に多数の日本人の方も参加されました。今回もラムサール条約に登録された葛西海浜公園の水鳥と、秋の渡りの季節に見られる野鳥を、外国人の参加者とともに「英語」で観察したいと思います。英語でのコミュニケーションになりますが、「野鳥の英語名を覚えたい」、「外国人バーダーの方と交流してみたい」という日本人参加者の方も歓迎です。—-
 タイ語でもこのような試みが有ればいいと思う。タイ語であれば、タイ料理をつくって交流するのが一番楽しい。
*今日の宿題=長い引用になったが、上記の文章をタイ語で訳してみよう。

入門クラスのMさん

今年2月から開講した「タイ語入門 土曜日18:00」のクラスは、丁度、半年が経過した。生徒はわずかに2名。そのうちの生徒であるMさんが、「24日は都合が悪いので、23日の金曜日の夜に授業を変更してほしいのです」という要望を夏休み前に出しておられたので、もう一人の生徒さんである中国人女性とも話し合いの上、昨晩、振替え授業をした。
 3週間ぶりに教室に現れたMさんを見て、中国人女性が大きな声で言った。「あら、すごく痩せた!」
 Mさんは溝の口から自転車で高田馬場まで来られる。その距離たるや20キロ。タイ式ボクサーとして、タイのリングに上がっても誰も日本人とはわからない顔。昨晩は、つい、こう言ってしまった。「タイで出家をしてみてはいかが? 剃髪したお顔がとても素敵だと思うわ」
 彼は逆らわずに答えた。「やってみたいですね」
 昨夜、私が教えていて気がついたこと、それは、減量とともに、彼のタイ語も引き締まって来たことだ。

紙一重

昨日、個人レッスンを受講されているM子さんから、「紙一重って、タイ語で何と言いますか?」という質問がラインで寄せられた。
 彼女はまだタイ語の授業を3回しか受講していない。タイ人講師の発音をものまねすることに四苦八苦している。したがって、私は次のように答えた。
 「文脈によって、いろいろな表現が有りますが、一番簡単な表現を教えますね。ต่างกันนิดหน่อย です。ต่างกันは、<異なる>、そして、นิดหน่อยは、<少し>という意味です」
 もっと難しく言おうと思えば言えるが、それはやめておくとして、ネットでは果たしてどのように書いているのかと思って調べてみると、 「กระดาษแผ่นเดียว」と書いていた。กระดาษは、<紙>、そして、แผ่นเดียวは、<一枚だけ>という意味である。これはおかしい。何故ならば、紙一重は僅差という意味で使われる表現だからだ。
 以前、交番のことを、英語のpolice box から翻訳したらしく、กล่องตำรวจ と訳している本を見たことがある。これまた、直訳すぎて、意味をなさない。

幸運な生徒さん

泰日文化倶楽部は今日から授業再開いたします。年末年始の休みまで、4ヶ月間、タイ語を勉強して、タイ語の学力を向上させましょう!

 昨日、教室へ行き、掃除をして新しい空気を入れた。そろそろ帰ろうとしていると、教室のドアが開いた。「タイ語中級 水曜日14:40」のクラスの生徒さんであった。私はあれあれっと思った。やはり夏休みの日にちを間違えて来る生徒さんがいたか、と。
 彼は学習意欲がものすごく高い生徒だ。そこで、私は彼に2時間ばかり、好意で特別に教えてあげることにした。日頃はタイ人講師から習っている彼だが、いろいろな質問を抱えているであろうことを想定し、彼のもやもや感を一掃してあげようと思ったからである。
 彼はタイ語を話したくてたまらない。しかし、その機会は少ない。そこで、彼は次なる試みをしているそうだ。英語が話せないタイの友人がタイから来ると、英語ができない自分の友人を招き、3人で食事をし、二人の間に座って通訳をしているとのこと。
 いずれにせよ、間違って教室にやって来た彼は、たまたま居合わせた私の授業を受けて、幸運な生徒さんであった。

マルチン病院

今年の夏は全く予定を立てていなかったが、従兄(92歳)の娘から、「父がマルチン病院に入院しています」という一報が入って来たので、先祖の墓参も兼ねて、急遽、日帰りのつもりで瀬戸大橋を渡った。
 マルチン病院? あまり聞き慣れない名前だなあと思いつつ、ネットで調べると、正しくは「坂出聖マルチン病院」と言い、聖ドミニコ宣教修道女会が昭和24年(1949年)から運営している病院であることを知った。空海が生まれた香川県。したがって、真言宗のイメージが強い環境の中にあって、カトリック系の病院が70年間も地域医療に頑張っているとは!
 病院は2年前に建てなおされたばかり。とても清潔で、廊下も広々。7階からは瀬戸内海が見える。
 何よりもよかったのは、のんびり感。仕事の関係で都内の病院へはよく行くが、形容しがたい緊張感と圧迫感が嫌いである。そして、何よりも人が多すぎる。もしも長期療養に入るようなことになれば、田舎の病院のほうがいいな。

モロッコの女性

泰日文化倶楽部は8月21日(水曜日)まで休みですが、ブログのほうはそろそろ書き始めます。
 8月10日午前7時5分、東京駅からひかり号で岡山へ。自由席はJRパスで旅行する外国人観光客であふれかえっていた。まるで私が外国旅行しているかのような錯覚を覚えた。
 私は必死で席を探した。3席側の真ん中が空いていたので、なだれ込むようにして座った。隣りの外国人は南米から来た女性に思われた。
 名古屋あたりで、私から彼女に話しかけた。彼女はパリの大学の大学院で美術を専攻しているモロッコ女性であることがわかった。得意とする言語は、アラビア語、ポルトガル語、フランス語、そして、英語。東京に在る某建築事務所でインターン(3ヶ月)をしており、お盆休みを利用して、直島の「瀬戸内国際芸術祭2019」を観に行くそうだ。
 彼女の小さなノートには、ひらがな、カタカナがびっしりと書かれてあった。私は彼女の名前をひらがなとカタカナで書いてあげた。彼女は言った。「来年も必ず日本に来ます!」