スクリーンという単語

 お盆明けにバンコクへ行かれたH氏が先週の授業に出られた時、ゴルフを楽しんで来られた話で盛り上がった。彼曰く、「どんなに頑張って交渉しても、超一流のゴルフ場はプレーをさせてくれませんでした。紹介者がいなければダメですね」
 それを聞いた指輪先生が、「スクリーンしてますからね」と合いの手を入れられた。
 指輪先生が自然なかたちで英語をはさんで来るのを見て、私は面白く思った。
 英語の<screen>を調べると、意外や意外、10個くらいの意味が有った。映画のスクリーンは入門者段階の単語だ。動詞の中に、「人、物、考えなどを)ふるいにかけて、選別する」というのが有り、指輪先生はこの意味で使ったわけである。タイ語では<คัดเลือก>。
 いずれにせよ、タイ人の会話の中に入って行って、彼らがどのくらい英語をはさんで喋るかを観察するのも面白そうだ。
 
 注:9月1日と2日は都合でブログを休みます。

芹沢銈介美術館

 8月もそろそろ終わり。今夏の思い出は、静岡市に初めて降り立ち、登呂遺跡の一角にある芹沢銈介美術館へ行ったことである。
 折りしも、『暮らしを彩る -芹沢銈介の生活デザイン-』を開催中であった。実に見ごたえがあり、彼の創作魂に魅せられた。
 彼の作品に初めて接したのは倉敷の大原美術館。それは50年以上も前のこと。そして、東京では駒場の日本民藝館。それ以外にも、日常生活に於いて、ひらがなや漢字をデフォルメしてデザイン化した暖簾、風呂敷、カレンダー、帯、等々を目にしている。
 そして、今回の展示で、彼が有名作家の本の装丁もたくさんしていることを知った。美しい装丁の本を手に取り、緑陰の中、ゆったりとした椅子に座り、コーヒー、もしくは、紅茶をいただきながら、読書を楽しむこと。ああ、これこそ理想だ。
 彼の生い立ちを調べると、呉服店の息子として育っている。なるほど、だから着物や帯には数限りない図案と工匠が組み込まれ、染めや織りによって製品化されている。育った環境は大事だ。
 いずれにせよ、最近のデザインは精彩を放っていない。インパクトに欠ける。芹沢銈介が「オリンピック東京2020」のデザインをすれば、色も構図も、はるかに異彩を放ったことであろう。

アジアアフリカ語学院の格安講座

 今日から丁度1ヶ月先の9月29日(日曜日の午前中)、アジアアフリカ語学院による恒例の格安講座(ワンコイン)が開講される。対象言語はタイ語、ベトナム語、インドネシア語、ヒンディー語、そして、ロシア語の5ヶ国語。
 開催場所は、三鷹駅南口から徒歩で1分のところにある三鷹大学ネットワーク。
 基礎的な内容を習い、それぞれの言語の特徴を知るだけでも有意義だ。講師の生まの声を聞くのも大切。
 語学の勉強は単語を覚えるだけでは面白くない。覚え方を工夫すること、それが肝心。
 タイ語を習っておられる方は、他の言語を受講されてみてはいかが? 秋を前にして、語学脳を活性化させよう!

警戒レベル

 九州北部に大雨特別警報が出ている。かつてないほどの大雨。最大限の警戒が呼びかけられている。「氾濫」という漢字をテレビ画面で見て、普段は書くことがない漢字だなあと思った。
 昨日、郵便ポストの中に豊島区総務部防災危機管理課作成の「警戒レベル」に関するチラシが入っていた。タイ人のために、次なる警戒レベルを翻訳してみよう。
 警戒レベル1 = 災害への心構えを高めましょう。
 警戒レベル2 = 避難に備え、自らの避難行動を確認しましょう。
 警戒レベル3 = 避難に時間を要する人(ご高齢の方、障害のある
          方、乳幼児等)とその支援者は避難しましょう。
          その他の人は、避難の準備を整えましょう。
 警戒レベル4 = 速やかに避難先へ避難しましょう。公的な避難場所
          までの移動が危険と思われる場合は、近くの安全な
          場所や自宅内のより安全な場所に避難しましょう。
 警戒レベル5 = 既に災害が発生している状況です。命を守るための
          最善の行動をとりましょう。

フリーランスの仕事

 毎朝、私はテレビ東京の「モーニング・サテライト(5:45スタート)」を見て、経済の耳学問をしている。この番組には、経済に関する質問<モーサテQ>が2回提供されるので、私も頑張って自分なりに回答している。
 今日の質問は、「現在、日本にはフリーランスの仕事をしている人が全体の職業のうち何%いますか?」というものであった。四択なので、私は10%だろうと思ったが、正しくは5%であった。すなわち、20人に一人という計算になる。
 しかしながら、終身雇用が終わっている現在、フリーランスの仕事を希望する人はこれから先、どんどん増えていくと思う。
 フリーランスの仕事は楽しい。自分のやりたい仕事をやればいいからである。瞬発的に仕事をして、キャリアを積んで行く。だらだらした時間は許されない。とはいえ、決して安定した仕事ではない。いつ干されるかはわからない。生涯獲得賃金も、決して多くはない。病気になったらもうおしまい……。
 だが、こう考えてみてはいかが? どうせ死ぬんだ。自分が納得した働き方をすればいい。

雪男

 先日、雑司ヶ谷の鬼子母神近くにある店へ食事に行った。カウンターには男性が一人、美味しい肴と一緒に日本酒を楽しんでおられた。彼は店の人とも楽しく語らっていた。店の人が調理場へ行った隙をねらって、私は彼に尋ねた。
 「失礼ですが、今、呑んでおられる珍しいお酒の名前は?」
 「雪男です。悪い言い方をすると、水みたいな酒ですがね……。雪女のほうがよかったかも、名前は」
 彼はカウンターの上部に置いてある一升瓶を指さした。私はその瓶のラベルを見た。新潟県南魚沼市塩沢の青木酒造と書いてあった。さらに目に入って来たのは、『北越雪譜』を表した鈴木牧之の名前であった。あとで調べると、鈴木牧之は現蔵元の先祖に当たる人物であることがわかった。
 私は昨年5月に新潟在住の親友と塩沢へ旅行し、彼女から鈴木牧之の偉大さを教わった。そして、彼が、『北越雪譜』の中に、毛むくじゃらの異獣、すなわち、<雪男>を登場させていることを知った。
 旅はその場限りで終わってはつまらない。こうして、1年余を経て、東京の片隅で、新潟県が誇りとする鈴木牧之の<雪男>に出逢えて、旅先での感銘が甦ってきた。

英語探鳥会

 昨日、日本野鳥の会東京(Since 1947)から「ユリカモメ 9月号」の冊子が送られて来た。その中に「英語探鳥会」のことが書かれてあった。
 —- 前回、「Loving birds, no boundary (鳥好きに国境はない)というテーマで3月に開催したところ、外国人の参加者以外に多数の日本人の方も参加されました。今回もラムサール条約に登録された葛西海浜公園の水鳥と、秋の渡りの季節に見られる野鳥を、外国人の参加者とともに「英語」で観察したいと思います。英語でのコミュニケーションになりますが、「野鳥の英語名を覚えたい」、「外国人バーダーの方と交流してみたい」という日本人参加者の方も歓迎です。—-
 タイ語でもこのような試みが有ればいいと思う。タイ語であれば、タイ料理をつくって交流するのが一番楽しい。
*今日の宿題=長い引用になったが、上記の文章をタイ語で訳してみよう。

入門クラスのMさん

 今年2月から開講した「タイ語入門 土曜日18:00」のクラスは、丁度、半年が経過した。生徒はわずかに2名。そのうちの生徒であるMさんから、「24日は都合が悪いので、23日の金曜日の夜に授業を変更してほしいのですが」という要望が夏休み前から出されていたので、もう一人の生徒さんである中国人女性とも話し合いの上、昨晩、振替え授業をした。
 3週間ぶりに教室に現れたMさんを見て、中国人女性が大きな声で言った。「あら、すごく痩せた!」
 Mさんは溝の口から自転車で高田馬場まで来られる。その距離たるや20キロ。タイ式ボクサーとして、タイのリングに上がっても誰も日本人とはわからない容貌。昨晩は、つい、こう言ってしまった。「タイで出家をしてみてはいかが? 剃髪したお顔がとても素敵だと思うわ」
 彼は逆らわずに答えた。「やってみたいですね」
 昨夜、私が教えていて気がついたこと、それは、減量とともに、彼のタイ語も引き締まって来たことだ。

紙一重

 昨日、個人レッスンを受講されているM子さんから、「紙一重って、タイ語で何と言いますか?」という質問がラインで寄せられた。
 彼女はまだタイ語の授業を3回しか受講していない。タイ人講師の発音をものまねすることに四苦八苦している。したがって、私は次のように答えた。
 「文脈によって、いろいろな表現が有りますが、一番簡単な表現を教えますね。ต่างกันนิดหน่อย です。ต่างกันは、<異なる>、そして、นิดหน่อยは、<少し>という意味です」
 もっと難しく言おうと思えば言えるが、それはやめておくとして、ネットでは果たしてどのように書いているのかと思って調べてみると、 「กระดาษแผ่นเดียว」と書いていた。กระดาษは、<紙>、そして、แผ่นเดียวは、<一枚だけ>という意味である。これはおかしい。何故ならば、紙一重は僅差という意味で使われる表現だからだ。
 以前、交番のことを、英語のpolice box から翻訳したらしく、กล่องตำรวจ と訳している本を見たことがある。これまた、直訳すぎて、意味をなさない。

幸運な生徒さん

 泰日文化倶楽部は今日から授業再開いたします。年末年始の休みまで、4ヶ月間、タイ語を勉強して、タイ語の学力を向上させましょう!

 昨日、教室へ行き、掃除をして新しい空気を入れた。そろそろ帰ろうとしていると、教室のドアが開いた。「タイ語中級 水曜日14:40」のクラスの生徒さんであった。私はあれあれっと思った。やはり夏休みの日にちを間違えて来る生徒さんがいたか、と。
 彼は学習意欲がものすごく高い生徒だ。そこで、私は彼に2時間ばかり、好意で特別に教えてあげることにした。日頃はタイ人講師から習っている彼だが、いろいろな質問を抱えているであろうことを想定し、彼のもやもや感を一掃してあげようと思ったからである。
 彼はタイ語を話したくてたまらない。しかし、その機会は少ない。そこで、彼は次なる試みをしているそうだ。英語が話せないタイの友人がタイから来ると、英語ができない自分の友人を招き、3人で食事をし、二人の間に座って通訳をしているとのこと。
 いずれにせよ、間違って教室にやって来た彼は、たまたま居合わせた私の授業を受けて、幸運な生徒さんであった。