昨日(7月6日)は仕事が無かったので、青い森鉄道といわて銀河鉄道を乗り継いで渋民駅で下車し、石川啄木記念館へ行った。わずか26年間の彼の人生。だが、啄木の生き様と情熱が十分に凝縮された展示であった。
その後、バスで盛岡へ出て、もりおか歴史文化館で盛岡藩の歴史や南部家の至宝を鑑賞。非常に勉強になった。
そこから歩くこと3分。東京駅舎とそっくりな岩手銀行赤レンガ館の前にやって来る。そっくりな理由は建築家(辰野金吾+葛西萬司)が同じであったからだ。
その建物の反対側にタイ国旗がひらめいていた。タイ料理店だ。遅いランチをそこでとることにして、パッタイを注文。盛岡は冷麺が有名だから、パッタイの麺も冷麺の麺に近く感じられた。日本人女性オーナーにいろいろと尋ねると、彼女はこう答えた。「ここで10年、やってます。以前はタイ人シェフがいたのですが…..」
青森旅情(6)
7月1日(日)に久慈(岩手県)から三陸鉄道に乗ると、定年退職組の高齢者がたくさん乗っていた。話しかけると大阪から来たことがわかった。道理でにぎやかだ。「修学旅行みたいですね」と私が言うと、「終活旅行なのよ」と、おばさんは陽気に答えた。
私が三陸鉄道に乗ってとても感心したことが有った。それは、宮古からの帰り道の出来事である。途中から80歳近くのご夫婦が乗車して来た。しばらくして、ワンマン運転の運転手さんがめがねを持ってやって来て、「あのー、待合室にお忘れでしたよ」と言いながら、おじいさんに手渡した。おじいさんは勿論とても喜んだ。
電車が停まるたびに、運転手さんがホームの待合室の椅子を軽く点検することを、その時、私は知った。ほんのちょっとした心配りが旅の思い出を旅行者の心に残してくれる。
青森旅情(5)
青森県に来て1週間が経過した。最初、地元の方達のアクセントがものすごく気になったが、もうすっかり慣れた。そして、「スロー・スピード」にストレスを覚えていたが、これも順応することにした。
昨晩、本八戸駅の近くにある個人経営の居酒屋へ行った。カウンターに座って上を見上げると、世界各国の外国紙幣をおさめた額が2枚、飾られていた。プミポン国王の御姿も! 50バーツと100バーツ紙幣であった。
大将に尋ねた。「外国紙幣を集めるのがご趣味ですか?」
彼はこう答えた。「お客さんが持って来てくれるんだよ。少額紙幣は空港で両替してくれないそうだね」
お客さんというのは地元の人? それとも、長期の仕事で来ている人?
いずれにせよ、八戸港はフェリーが発着する大きな港だ。この居酒屋に海外の紙幣が集まって来ていることが面白かった。
青森旅情(4)
7月1日(日曜)、三陸鉄道に乗って岩手県の久慈から宮古まで行ってみた。赤字路線だからということで、「赤字せんべい」を売っていた。思わず買おうかと思ったが、饅頭にした。
八戸から日帰りだから、帰りの電車を考えると、宮古では1時間しかいられない。そこで駅周辺をうろうろして終わり。しかし、よく考えると、ここには45年前に来たことがあった。浄土ヶ浜の見物にである。
駅の中に、「外国人旅行者に 安心・安全の東北旅行を」ということで、5ヶ国語の冊子があった。タイ語も入っていた。しかし、文字があまりにも小さい。
さらには、「Visit the Tohoku Pacific Coast」という冊子があり、これは「英語+タイ語」の版が有った。しかし残念ながら、表紙から誤植が多い。タイ語が知らない活字編集者は、第一声調記号(ไม้เอก)がゴミだと思って削除することが多い。これでは意味が通じない。ああ、残念。
青森旅情(3)
昨日、八戸線陸奥湊駅で下車して館鼻岸壁朝市へ行った。朝3時頃からやっているそうだから、7時半には売り切れの店も続出。若い人も年寄りも、自慢の商品を並べて意気軒高だ。気取らない素(す)の姿がなんともうらやましい。
岸壁の行き止まりには食堂が有った。中に入ってみると、朝からマイクを片手に歌っている女性がいた。歌が上手い。それを熱心に聞いているお客さんたち。なんとなく、タイっぽい感じがした。
2週間近く青森に滞在することになりそうだが、新鮮な魚を食べていると、東京に帰ってからが心配だ。鮮度が違うから….。八戸漁港、いやもう見直した。
青森旅情(2)
ホテルが無料で提供している読売新聞(6月27日付け)の青森版を読むと、「八戸市営書店 本領発揮」という見出しが飛び込んで来た。副見出しは、「専門書充実■売り上げ予想以上」。
町から書店が消えて行くのを憂慮して、八戸市が市の中心部に半年前にブックセンターを開いたそうだ。どんな書店か気になったので、昨日(6月30日)、仕事が終わった後、行ってみた。書店の建物も雰囲気も実にしゃれていた。
「一般の書店で手に入りにくい芸術や自然科学などの専門書を充実させているのが特徴で、予想を上回る売り上げを維持している」という記事は事実であった。ただし、タイ関連の本は無かった。
八戸市は運営費(年6千万円)を負担するそうだ。売り上げ(予想)の2千万円を差し引いても、4千万円は赤字だ。しかし、城下町である八戸市には良書を求める人々が多いと感じ取れた。
青森旅情(1)
6月27日午後2時半、本八戸駅前のホテルに投宿。この日はオフ。だから八戸線で鮫駅まで行った。切符は東京から鮫駅まで購入していたので、行かなきゃそんそん。本八戸駅のホームに立つと、海のにおいが感じとれた。
海ねこで有名な蕪島へは鮫駅から1キロ弱。歩いて向かう途中、漁を終えた若い衆達が海岸に駐車していたワゴンに乗り込み、帰路につくところであった。みんな頼もしそう。一風呂浴びたら、夜はどこかへ呑みに行くのであろう。
蕪島の神社は新築中のため閉鎖していた。あの東日本大震災ではびくともしなかったのに、2年前に漏電が原因で焼失したとのこと。神様にも油断が有ったのかしら?
「海ねこには餌をあげないように」という掲示が有ったが、海ねこ達の羽毛はつやつやしている。彼らは自力で魚を獲っているにちがいない。他力ではなくて、自力。これが大切!
今日から地方出張します
たまたま仕事が舞い込んで来ましたので、今日から10日ほど、地方へ出張します。その間、一度くらい東京に戻って来るかもしれませんが、まだ未定です。仕事が無ければ観光に切り替えて、ぶらぶら(ジャランジャラン)しようかと思っています。したがって、ブログの更新は気ままにやります。書くかもしれないし、書かないかもしれません。
上半期のまとめをしよう
2017年(平成29年)も、そろそろ半分が終わりそうだ。そこで、今週は1月から6月の半年間におけるタイ語の学力が、果たしてどの程度ついたか否かを反省してみようではないか。
(1)語彙力=多分野(観光、時事、教育、医療、趣味、等々)にわたる専門用語がどのくらい増えたか?
(2)文法力=品詞(代名詞、動詞、助動詞、形容詞、疑問詞、前置詞、副詞、数詞、等々)を再度、まとめてみること。そして、語順を間違えないようにしよう。
(3)読解力=語彙力が有れば、それだけ辞書を引く回数が少ないから、文意が早くつかめるはずだ。時間をかけずに早く読み取れるか否か?
(4)文章構成力=自分の考えをタイ語で書く訓練をしているか否か?
(5)発音=声調を間違えずに、そして、頭子音(無気音・有気音)、末子音(~m,~n,~ng,~k,~t,~p)が正確に発音できているか否か?
パイが決まっている
昨日、「タイ語初級 土曜日11:00」の授業が終わる頃を見計らって、いろいろな話の流れから、私は生徒に話しかけた。「人生って、パイが決まっているような気がします」
すると、タイ人講師が「パイって何ですか?」と尋ねた。
ネットで調べると、<パイ>という単語は、経済用語では、<収益-費用=利益>という意味に使われ、マクロ経済においては、<社会に存在する富>、というように説明されている。
しかし、私の場合は、「その人にあてがわれた人生の持ち時間と活用度」という意味に使っていることが多い。若い時からあまりにも華々しい人生を送ると、残りのパイが減ってくる。まだ自分の力を十分に発揮していない人達は、これからである。これから自分の花を咲かせないと!
それを聞いていたタイ人講師が言った。「ああ、วาสนา ワーサナー(運命)ということですね」