昨日の朝、「タイ語中級 火曜日10:30」の授業をするために元気よく家を出た。ところが、目白駅に到着すると、改札の前に人がいっぱい。山手線が止まっていることはすぐに想像がついたが、原因(สาเหตุ)が停電(ไฟดับ)であり、いつ電車が動くかわからないというアナウンスを聞いたので、急遽、教室まで歩くことにした。授業に遅れること8分。生徒さんに向かって謝るとともに、停電というタイ語を教えた。
「停電はไฟดับ ファイ・ダップです。もしも語順を反対にして、ดับไฟ ダップ・ファイと言うと、それは消灯になります」
タイ語は語順が反対になると、当然、異なる意味になるから気をつけよう。
①ไปส่ง(送って行く) ส่งไป(~へ送る)、 ②ซื้อให้(買ってあげる) ให้ซื้อ(買わせる)、 ③เครื่องบินตก(飛行機が落ちた)ตกเครื่องบิน(飛行機に間に合わなかった)、 ④ได้รับ(受け取った) รับได้(受け取ることができる)、等々。
新島八重と茶道
先週、『新島八重の茶事記』(筒井紘一著・小学館刊 2013年)を買って来て読んでいたら、偶然にも、八重さんの出身地である会津若松から<会津のしずく>というぶどうが送られて来た。送り主は元生徒の御実家からである。元生徒は20年前の卒業生だ。しかし、原発騒動の数年を除いて、彼の親御さんが私にずっと果物を送り続けてくださっている。東北の方の情のあつさには毎年、驚かされてばかり…。
ところで、話を新島八重に戻すが、彼女の生涯は、『八重の桜』(NHK大河ドラマ 2013年)で全国に知れわたった。私はあまり見ていなかったが、今度、入手した上述の本で、彼女が未亡人になって以後、50歳から裏千家に入門し、87歳で亡くなる前日まで茶を楽しんでいたことを知り、学ぶことが多かった。波乱万丈の前半生を経て、37年間、齢を重ねながら精神統一を茶道に求めた彼女。女性の生き方として大いに参考にしたい。
อะไร = กระไร
昨日、個人レッスンの生徒さんと一緒にタイの昔話を読んでいると、อะไร(何)という単語ではなくて、กระไร(何) と表記されていた。両者とも同じ意味だが、後者にはどことなく重々しさが感じられる。
『タイ日辞典』(冨田竹二郎編纂・養徳社刊)の中に、4つの例題が引用されているが、そのうちのื2文を以下に孫引きする。
1)เขาช่างดีกระไรอย่างนี้ ไม่เคยเลยปฏิเสธการช่วยเหลือเพื่อน
2)ความเดือดร้อนจากการขึ้นราคาสินค้า สำหรับฐานะปากกลางไม่สู้กระไรนัก ที่อาการหนักก็คนยากจน
<กระ>という接頭辞を有する単語は枚挙にいとまがない。初心者ならกระเป๋า(カバン)、กระดาษ(紙)程度で済まされるが、中級者にはกระทรวง(省)は覚えてほしい。
なお、กระという単独語としては、<老人の顔にできる斑点>という意味があるそうだ。ตกกระは<斑点が出る>ということになる。斑点との闘いが始まり出した私……。ビタミン補給をしなければ…..。
久々の中国語クラス
昨日から、「旅の中国語 土曜日14:30」を開始した。受講生は私を含めて4名。講師は大連出身の女性で25歳。熱心に発音を指導してくださったことに感激した。年内までの4ヶ月間に、なんとか形がつくと嬉しい。
それにしても、中国語の発音が泰日文化倶楽部の教室で流れたのは実に久しぶりのことであった。20年前頃、中国語のクラスを開講したことがある。たしか、その時の生徒が、今回の生徒の一人ではなかろうか?
語学の習得には、まず最初、発音をガンガンやればいい。語学は発音ありきだ。文法は自分で勉強するもの。そして、質問が生じれば、先生に尋ねればよい。
我々の発音がうまくいくと、若い女性講師は生徒の一人一人にハイ・タッチを求めてきた。それが嬉しくて、皆、発音を頑張った。昨日は久々に楽しい時間を学習仲間と共有することができた。
จำ という単語
จำ(ジャム)という単語は後ろに組み合わせる単語によって、いろいろな表現ができるから、少しまとめておきたい。
1)覚える= 例:จำคำศัพท์(単語を覚える) จำได้(覚えている) จำไม่ได้(記憶にない)
2)閉じ込める= 例:จำคุก(収監する)
3)必要な、~ねばならない= 例:จำเป็น จำเป็นต้อง ความจำเป็น(必然性)
4)心ならずも= 例:จำใจ(いやいやながら~)
5)保持する、守る= 例:จำศีล(戒律を守る)
6)寝る= 例:จำวัด(僧侶が寝る)
จำという単語は、これら以外にも別の単語と合成されて独立した単語となる場合がたくさんあるので、それらを一つ一つ覚えていかなければならない。例:จำนวน(数量) จำนอง(担保に入れる) จำนำ(質入れする) จำพวก(種類) จำเลย(被告) ประจำ(常駐する、固定する)
太い & 眠い
初級の生徒さんから質問が有った。
「太いと眠いのタイ語の発音の違いがわかりません」
それを聞いて、私はびっくりした。何故ならば、<太い(อ้วนウアン)>と<眠い(ง่วง グアング)>の発音はかなり違うと思っていたからである。<甘い(หวาน ワーン)>の発音を言いたいのかと思ったが、やはり<太い>であった。そして、<広い(กว่าง グワーング)>の発音を言いたいのかと思ったら、なんと<眠い>であった。
そこで私は考えた。日本人にはタイ語の発音が難しい、と。タイ人講師が何回も繰り返して発音しても、その違いが判別できない。そのうち、どうにか違うということがわかっても、自分では発音ができない。教室での訓練を地道に重ね、どこかの時点で、自らが体得するしかない。
信州伊那谷・中川村のタイ料理店
昨日、新宿西口広場の物産展においしそうなリンゴが並べられていた。そして、信州伊那谷・中川村への移住促進PRの冊子がたくさん置かれていたので、リンゴとリンゴジュースを買う際に、それらを参考までにもらってきた。冊子の表紙には、「日本で最も美しい村 中川村へ おいなんよ」と書いてある。
中川村へは、新宿から中央高速バスで飯島というところまで行けばいいらしい。所要時間約3時間30分。冊子をパラパラめくっていると、<中川村の食事処>というページが有った。いろいろな店が紹介されていたが、なんと上から2番目にタイ料理店がランクインしているではないか!
「アゲイン」という店名だ。タイ語ではなくて英語を使っているところを見ると、経営者は日本人なのかもしれない。いずれにせよ、人口約5千人の中川村にタイ料理店とは! タイ料理の全国制覇は思いの外、進んでいるようだ。
イイ語の先生
昨日、三省堂の古本コーナーで、『五月の寺山修司』(シュミット村木眞寿美 河出書房新社 2003年)を見つけたので、すかさず購入し、夜のクラスが始まるまで、教室で一気に読んだ。
「イイ語の先生」という項目が有った。「イイ語って、どこの言葉であろう? 寺山修司はどこの少数民族と接したのか?」と内心、ものすごく興味を覚えて読み進むと、イイ語とは、なんとまあ英語のことであった。
著者の村木さんは寺山(青森県出身)に頼まれて英語を教えていたそうだ。次の会話は引用抜粋である。
「寺山さん、エとイを区別してくださいね」
「それをさせるのが、あなたの仕事でしょう」彼は、口をとがらせる。
「はい。アイ スピーク ア リトル イングリッシュ」
「アエ スピーク ア リトル エングリッシュ」
「イングリッシュ」
「エングリッシュ」
入会の問い合わせ
そろそろ9月(เดือนกันยายน)。したがって、入会に関する問い合わせが多くなった。9月、もしくは、10月(เดือนตุลาคม)頃よりタイ語を勉強したいという方達がタイ語学校を探しているからだ。
2~3度タイへ旅行すると、タイ語を勉強してみようかなあと思うようになったという話はよく聞く。だが、そう思っているうちに、またいつしか時間が流れ、他のことに忙殺されてしまう。
勉強はよほど決意をかたくしなければ、スタートが切れないし、かつ、続かない。どうしても途中で惰性が始まる。だが、それをも乗り越えて、マイペースで根気良く自分をコントロールしていくしかないと思う。
音楽家やスポーツ選手は長時間に亘って訓練をしている。そこへ行くと、語学の勉強は数段に甘い。もちろん、分厚い辞書の隅々まですべて覚えるということになると、毎日、数時間の勉強が必須である。ともあれ、継続のためには楽しく勉強しよう。
今朝の通勤風景
今朝は涼しかった。朝8時過ぎにバス停(ป้าย)へ行ってみたら、かなりの人が並んでいた。バスの進行を示す掲示板を見ると、まだ4停前。私は急ぎの仕事が有ったので、待ちきれなくなってタクシーを拾うことにした。しかし、今日に限って、空車のタクシーは全く来なかった。
結局、私も辛抱強くバスを待つことにした。案の定、バスは混んでいた。そして、山手線に乗ると、これまたすごい混雑だ。これを見て関東在住の人々の夏休みが終わったことがわかった。
新宿駅構内は人々のめまぐるしい動きが切れることなく続く。おそらく今日から年末までこんな状態であろう。新宿は地方の100倍(ร้อยเท่า)のエネルギーを要する場所だ。