青森旅情(5)

青森県に来て1週間が経過した。最初、地元の方達のアクセントがものすごく気になったが、もうすっかり慣れた。そして、「スロー・スピード」にストレスを覚えていたが、これも順応することにした。
 昨晩、本八戸駅の近くにある個人経営の居酒屋へ行った。カウンターに座って上を見上げると、世界各国の外国紙幣をおさめた額が2枚、飾られていた。プミポン国王の御姿も! 50バーツと100バーツ紙幣であった。
 大将に尋ねた。「外国紙幣を集めるのがご趣味ですか?」
 彼はこう答えた。「お客さんが持って来てくれるんだよ。少額紙幣は空港で両替してくれないそうだね」
 お客さんというのは地元の人? それとも、長期の仕事で来ている人? 
 いずれにせよ、八戸港はフェリーが発着する大きな港だ。この居酒屋に海外の紙幣が集まって来ていることが面白かった。