今日の宿題

タイ語作文
 
1.気象庁の3ヶ月予報によれば、まだまだ残暑が厳しいそうだ。

2.このような状況では、大人も子供も体調を整えるのが難しいと思われる。

3.友人が会社を辞めて郷里にUターンすると言っているが、果たして仕事は見つかるであろうか?

4.人口が少ない町では、どんな商売をしても売り上げが見込めない。

5.ただし、酒、味噌、醤油、等を造っている老舗の会社は地道に営業を続けている。

6.農業をする体力はもはや無いので、自宅でできる仕事を検討中である。

被災した画家

昨日、大学時代の友人から電話が有った。彼女は画家なので、制作中に邪魔してはいけないと思い、私からは一度も電話をしたことはない。彼女からもかかって来たことはない。だが、今年はコロナ禍で展覧会や個展が無いため、いつもとは違う時間を過ごしているようだ。
 久留米在住の彼女は友人の画家の話をした。「球磨川上流にアトリエを持っている友人がこの間の7月の豪雨で、全ての作品が流されてしまったのよ。個展に備えて準備しており、あと一日で搬出しようと思っていた矢先だったらしいわ。全部無くなってしまったから、画家仲間でお見舞金を送ったばかりというわけ」
 何の自然災害であれ、被災した方達はいずれも皆、失ったものが多く、第三者からは想像もつかない。したがって、お見舞いの言葉を言うのは憚れる。だが、友人の話を聞いて、お会いしたこともない画家の茫然自失たる姿が目にうかんだ。

タイ女子ゴルファーの活躍

昨夜、全英女子ゴルフ2020のテレビ中継を見た。タイ女子ゴルファーが2位タイにつけていたので、最後まで応援した。
 彼女の名前は、テレビの画面ではジャスミン・サワンナプラと出ていたが、ジャスミンは彼女の愛称だと思う。彼女の名前をタイ語で書くと、
ธิฎาภา สุวรรปุระ で、ティダーパー・スワンナプラ と読む。
 名字のスワンナプラは、スワンナ(黄金)+プラ(町)である。スワンナプーム空港のスワンナと同じだ。彼女はSuwannapuraと英語で表記してるため、サワンナプラと読まれたのかもしれない。
 一方、ネットのランキングには、T.スワンナプーラと出ていた。
 タイ人の名前をカタカナ表記する時は、長母音にするか、短母音にするかで悩む。タイ文字に従って、きちんと読むと、残念ながら日本人受けしないからである。
 いずれにせよ、彼女は6年前に、“นักกอล์ฟดาวรุ่นใหม่”と呼ばれていた。今や世界に通用する堂々たるゴルファーになった。

明日から授業再開

泰日文化倶楽部の夏休みは今日でおしまいです。明日8月24日から通常通り授業を再開いたします。ただし、水曜日と木曜日のクラスは、生徒さん達のご事情により、8月いっぱい休講にしております。
 まだまだ暑い日が続きますが、徐々に学習態勢に入って行きましょう! 
 将棋の藤井二冠の偉業を観ていると、勝負の世界は若さが一番。スポーツ界も然り。
 そこへ行くと、泰日文化倶楽部はその対極を行くみたいですが、生徒各々が自由にファイトすればよろしい。
 長い間、タイ語の世界に携わっていて感じることは、音声も文字も異なりますが、タイ人の気持ちと日本人の気持ちの間にはそんなに差が無いということです。もしも、他の言語を勉強しても、きっと同じ感覚を覚えるはず….。
 たとえ勝負の世界に生きていなくても、言葉の世界と命ある限り格闘して、自分の思考を緻密に鍛え上げていきましょう。

今日の宿題

「前半の文章を提示するので、後半は生徒独自で自由に考えて文章を作ってください」という設問が好評だ。そこで、今日は、「 ~にもかかわらず ทั้งๆที่ ….. 」という前置詞を使った文章を完結させてみよう。

1.息子はやっと仕事がみつかったにもかかわらず、

2.娘はやっと結婚相手が見つかったにもかかわらず、

3.どうにかコンサートのチケットが入手できたにもかかわらず、

4.最終電車に間に合ったにもかかわらず、

5.タイ語学校にもう10年以上も通っているにもかかわらず、

6.やっと百万円のへそくりが貯まったにもかかわらず、

7.やっと東京本社に戻って来られたにもかかわらず、

8.どうにか級友と連絡を取ることができたにもかかわらず、

恬淡とした住職

お盆が終わって各家のご先祖様達は無事に黄泉の国へお戻りになられた。だが、今年は地上のコロナ騒ぎに奇異なる思いをされたことであろう。オンラインとやらで家族にも会えず、中には寺院でうろたえられたご先祖様もお有りかと思う。
 ネットのニュースで、僧侶が檀家さんの家々を1日につき50軒、それを5日連続で回ったという話が書いてあったが、各家庭の受け入れ方は複雑な様相を呈していたとか…..。
 私の家がお世話になっている寺院は、「今年は本堂で一括してお経をあげておきます」とご住職が宣言し、各家を回ることはしなかった。それではお布施が集まらないから寺院の運営が大変だと思ったが、聞くところによると、ご住職は金銭に対して恬淡としておられるそうだ。
 彼は早稲田大学を卒業後、即、寺に入られた。下足番のおつとめから始め、次第に修業を積んで、20年くらい前からは跡継ぎのいない寺院の住職を引き受けておられる。ファンタジーを書く純粋な心根をお持ちのご住職と私は同い年である。

種抜きつぶれ梅干し

お盆が終わり、世の中はもう普通に動いている。昨日、急な仕事が飛び込んで来たので、すかさず家を出た。ところが久々に電車に乗ったものだから、乗換え駅を間違えてしまった。慌てて次の駅で降りようとすると、優先席の方を指さしながら、老人が私に声をかけた。「カバン、忘れていますよ」 いやはや恥ずかしい限りである。
 やっと目指す駅に着いた。歩いていけない距離でもないが、炎天下なのでタクシーで行くことにした。ところが都心と違い、タクシー乗り場にタクシーが待機していない。歩いたほうが早い。時計をみながら焦った。
 仕事は3時間ですみやかに終了。自分の頭と口が冴えていることを確認できて嬉しかった。
 駅のそばにスーパーがあったので寄ってみた。「今日の特売=梅干しがレジで半額」という表示が目に飛び込んで来た。「種抜きつぶれ梅」ということは、ふぞろいということだが、紀州南高梅なのだから品質は大丈夫。
 しそ漬けと蜂蜜入りの二種類を買う。塩分8%。この猛暑の連続では、塩と梅を食べて、いい塩梅で過ごすしかない。

今日の宿題

猛暑でもう思考停止の毎日である。体のすべての器官ももはや機能低下。これではいかん。喝!
 そこで、いろいろな体の部位を使った表現を列挙する。タイ語に訳してみよう。直訳では駄目。言わんとする意味をくみとった上で書くこと。

1.頭が切れる人

2.目が点になる

3.耳学問

4.鼻にかける

5.口はわざわいの元

6.首が回らなくて、ついに倒産

7.心臓に毛がはえている

8.腹にすえかねる

9.ケツの穴の小さい社長

10.手足となって働く

浪漫主義文学

最近、そろそろ本を整理しなければと思い、もう読まないであろうと思う本を徐々に捨てることにした。昨日、『天の夕顔』(中河与一著 新潮文庫 2003年)を手に取った時、これは捨てられないと思い、再読開始。
 著者の中河与一(1897-1994)は香川県生まれ。旧制丸亀中学から早稲田大学英文科に進学(後、退学)。余談だが、父は1学年下なので、彼を知っていると言っていた。そして私も後輩。
 同じく香川県出身の菊池寛が『文藝春秋』を創刊した時に、横光利一、川端康成(1899-1972)と一緒に小説を発表。
 解説者に拠れば、『天の夕顔』は昭和13年(1938年)に発表され、以来、大東亜戦争中から戦後にわたって、おおよそ45万部が売れたそうである。
 恋愛小説だと思えばそれまでだが、世の中がすべてのんびりしていた時代の男女の心の機微を描写しており、自分に正直なあまり苦悶する登場人物が、読後、さわやかな偶像絵となって残った。日本の浪漫主義文学を見直したい。

浜松市天竜区船明

昨日、浜松市が日本一暑い気温(40.9度)に達したニュースが、テレビで何度も繰り返された。天竜区に船明という地名が有るのを初めて知った。読み方が<ふなぎら>とは! とても読めない。
 町の由来を調べてみたが、船明ダムが有るということだけ書いてあった。
 「明」という漢字はいろいろな読み方が有り、明るい、明日、明治、明けの明星、くらいまでなら慣れ親しんでいる。だが、どうして、<ぎら>になるのであろうか? キラキラ輝くのキラから来ているのかしら?
 「松明 たいまつ」という単語が有る。これまた、知らないと読めない。調べてみると、「焚松 たきまつ」から由来していることが判明。「焚松」から「松明」への漢字転換は、古の人々の風流を貴ぶ心から来ているということにしよう。