2015年前半の泰日文化倶楽部

 今日で2015年の前半が終わる。泰日文化倶楽部は自然体で動いてきた。後半もこのままでいきたい。
 HPの補充募集コースを見ると一目瞭然だが、「タイ語入門」のクラスが1クラスだけ。これは少ない。もっと習いに来てほしいものだ。
 「タイ語初級」のクラスに進級すると、タイ文字の判読に比重が置かれてくるので、たとえて言えば、いくつもの峠越えが待っている。それを以下に楽しく実践に移していくかが忍耐なり。
 「タイ語中級」のクラスは学習歴が4年前後になるので、耐久力のついている生徒達はもう辞めない。しかし、マンネリ化には要注意。常に新しい意欲をかきたててもらいたい。
 「タイ語上級」のクラスは延々と続いている。まるで判で捺したように同じ曜日、同じ時間に教室に現れる。そういうことが20年以上続いている生徒が4名おられる。実に有難い。

家計簿

 私はこれまでの人生で一度だけ家計簿をつけたことがあるが、3ヶ月くらいしか続かなかったので、以後、やめてしまった。
 だが、今年から気楽な気持ちでノートに支出を書いて6ヶ月。意外や意外、続いている。支出(รายจ่าย)しか書いていないから、片手落ちだが、いろいろな発見が有って面白い。日記以上に、自分の行動がよくわかっていい。たとえば、外食のことも書いているから、健康面でも自分に対して注意が喚起できる。使い過ぎている場合は、おのずから外出を控えるようにもなった。
 書く習慣がつくと、次なる前進が有ってもいいなあと思う。たとえば、すべての項目をタイ語で書くとか….。
 いずれにせよ、「書く」という行為は記憶促進の訓練になるので有用である。特に、家計簿のように金額がからんでくると、数字にも敏感になり、自分の行動を見る眼も厳しくなる。あと半年、気楽に書いていけば、2015年の私の行動形式がまとめられる。

鈴虫のお宿

 生徒さんから鈴虫をいただいてそろそろ1ヶ月。毎日、大切に育てている。「どんどん脱皮して大きくなりますよ」という言葉の通り、虫の体はむちろんのこと、邪魔じゃないのかなと思われるほど触覚が長く伸びてきた。
 先週、鈴虫の餌を買いにペットショップへ行った。看板犬がすり寄って来てとても可愛い。30万円もする猫も魅力的。おかめインコも私をじっと見つめる。「連れて行ってちょうだい」と言わんばかりだが、そこはぐっと我慢して、目的である鈴虫の餌の購入にのみ集中した。
 すると、お店の人が「この鈴虫用の竹の家はいいですよ」と言って、私に勧めてきた。中国製だ。帰宅してからすぐに虫かごに入れると、なるほどなるほど、鈴虫が竹のお宿に入り始めた。鈴虫は暗いところ、そして、黒い色を好むというので、消臭も兼ねて虫かごの中に炭を入れているが、炭よりも竹のほうが人気であることがわかった。
 新しい先生であるキラキラ先生が、「r(ร)音」と、「l(ล)音」ができない生徒を見て苦戦しておられる。来週は、「勉強する เรียน」と、「飼育する เลี้ยง」の発音の相違を生徒にさせようかな。

男性クラス vs  女性クラス

 昨晩は本降りの雨であったにもかかわらず、生徒の皆さんはちゃんと出席しておられた。
 806号教室は「タイ語中級 金曜日19:00」、そして、706号教室は「タイ語入門 金曜日19:00」の授業が実施されたが、両方のクラスを覗いてみて、面白いなあと思ったことがある。それは、8階は男性だけ、そして、7階は女性だけ、というふうに、見事に分かれていたからである。
 だが、いつも思うことは、一クラスの編成が男性と女性の半々であれば理想的だという点だ。興味ある話題が両方から提議されることにより、クラスの雰囲気がなごむのではなかろうか。
 別の見方をすると、男性ばかりのクラスに女性は入りにくい。その逆も言える。願わくば、バランスのいいクラスがたくさん生まれることだなあ。

インドでの熱い仕事

 約30年前にバンコクへ移住した元教え子のミチコさんから、先週、電話が有った。
 「先生! タイの観光客を案内するバスガイドさんを紹介してください」
 しかし、場所は大阪。私には知人がいない。ましてやタイ語を話す人は探しようもない。
 すると、「インドで働きたい人、いませんか?」と、立て続けに訊いてきた。
 詳細に関して、メールを送ってもらうと、そのインドでの仕事はタンクの中にタイルを貼る仕事をする業者の英語通訳であった。相当に暑くて、しかも熱い仕事らしい。
 ミチコさんは、「ミチコ・トレーディング・カンパニー」を起業し、日系企業を顧客に頑張っている社長さんである。4年前に起業報告を兼ねて、泰日文化倶楽部を訪ねてくださったが、益々、盛業であることを知って嬉しくなった。バンコクへ行った折りには、是非とも彼女に会いたいものだ。

2015年前期の泰日文化倶楽部

 あと5日で、2015年も半年が過ぎることになる。誰しもが思うことだが、時の経つのが何と早いことか。
 泰日文化倶楽部では、毎月、何名が退会・休学して、何名が入会・復学したかの記録を残しているが、2015年前半の総括をすると、生徒数は微増の傾向にある。
 最近は既修者の入会が多い。すなわち、他校で勉強したり、独学に限界を感じた方達が新たなる刺激を求めて泰日文化倶楽部にやって来られる。グループ・レッスンを選ばれる方と個人レッスンを選ばれる方の比率は半々である。
 既修者はさらなる上達を目指しているから、とても意欲的だ。難易度の高い語彙を増やそうとしている生徒を見ると、大いに応援したくなる。個性的な男性が土曜日の初級クラスに入会されたが、笑顔がとてもいい。ファッションも注目のまとだ。彼ならタイ人に好かれること間違いなし。泰日文化倶楽部で長く、長く勉強して、クラスの雰囲気を盛り上げてもらいたい。

英語教育の新しいアプローチ

 私の友人である菅原明子氏(保健学博士)が書いた『インドネシアが日本の未来を創る』(成甲書房 2015年1月)を買って読んだ。
 インドネシアのダルマプルサダ大学へ講演に行った模様が書かれているが、インドネシアと日本の諸関係に関する感想がわかりやすく展開されている。その中で「英語教育の新しいアプローチ」という項目には、すべて大いに賛同した。内容をかいつまんで箇条書きにすると、以下の通りである。
 ①インドネシア、シンガポール、マレーシアに行くと、50を超えるチャンネルが視聴でき、英語はもちろん、韓国語や中国語も朝から晩まで聞くことができ、それなりに勉強になるが、日本にはこうした英語環境のテレビが全く見当たらない。海外では子ども用の英語もチャンネルを回せば、子ども向けの英語放送が一日中、放映されている。日本でもマルチリンガルの国際放送を強く望む。
 ②英語検定は海外でビジネスする時、あまり役に立たない。問題作成者である大学の先生、予備校の先生は、専門が英語というだけで、実際にはビジネスの現場で英語を使って仕事ができない人ばかり。
 ③英語検定試験に巨大な利権が群がって、そこから離れようとしないという悪習の結果、日本の英語教育が海外に比べて立ち遅れてしまった気がする。
 

消防自動車と女の子

 昨日、消防署の前を通ると、一人の女の子が消防自動車(รถดับเพลิง)の前で動かない。食い入るように見ている。4歳くらいであろうか。横にお母さんが立っているので安心。
 それにしても不思議だ。赤い自動車の前で離れない女の子。立ち入り禁止のロープが張られているので触ることはできない。幼い時から何かに夢中になって観察することはいいことだ。
 そこへ、一人の消防士(บุรุษดับเพลิง)が何かの紙を持って、事務室の中から現れ、その紙を女の子に手渡す。おそらく消防自動車の絵が描かれたものであろう。女の子はすぐに受け取った。
 たったそれだけの光景だが、ほのぼのとしたものを感じた。一般の車ではなくて、赤くて大きな自動車に夢中になっている女の子。将来は消防の仕事に就くかな?

タイ語 vs  体語+態語

 一昨日、タイから一時帰国している元生徒のKS君が私に会いたいと言って馬場まで来てくれた。いろいろなみやげ話を聞かせてくれたが、次なる話が面白かった。
 「先生、私は会議もタイ語でやっております。タイ語には自信があります。しかし、同僚の日本人で全くタイ語ができない人がいるのですが、彼のほうがタイ人受けははるかによいのです。何故なのかと考えた結果、思いあたるふしが….。それは、彼が会社の中を毎日毎日、黙々と掃除をしてきれいにしており、それを見たタイ人達が彼の態度に心打たれて、彼にとても好意的なのです」
 一般に、会社には掃除をする人は別にいるはずだが、日本人の彼は清潔第一で、自ら率先して頑張っており、その行動が誰の目にも印象的だとか。
 私はタイ語を初めて習う生徒達に向かって、初回の授業で「タイ語は体語ですよ。体から覚えていかないと上達しませんからね」と言うことにしているが、KS君の話を聞いて、「体語+態語」に訂正したくなった。

「タイ語という場」が有ってよかった!

 「タイ語初級 土曜日11:00」のクラスの生徒さんが、先週、「タイ語中級 木曜日19:00」のクラスにサービス生として参加しておられた。私はレベルが違うから大丈夫かなあという一抹の危惧を覚えたが、大目に見ることにした。
 そして、その生徒さんに昨日、お会いしたので、感想を聞いてみた。
「いかがでしたか、あの中級クラスは?」
 すると、彼は逆に聞き返してきた。「皆さん、何年、勉強しておられるのですか?」
 「4年ですね」、と、私は答えた。
 「とても参考になりました。4年勉強すれば、あれだけのレベルになるのかと思うと、励みになりました。いずれにせよ、タイ語を勉強する場が有るのは嬉しいですね」
 その言葉を聞いて、私は日頃の裏方の苦労がすっと引く思いがした。そのように心から感謝してくだされば、私はもう十分。「タイ語という場」を維持するのは苦労と疲労が多いが、意地でも頑張りたい。