タイ語 vs  体語+態語

 一昨日、タイから一時帰国している元生徒のKS君が私に会いたいと言って馬場まで来てくれた。いろいろなみやげ話を聞かせてくれたが、次なる話が面白かった。
 「先生、私は会議もタイ語でやっております。タイ語には自信があります。しかし、同僚の日本人で全くタイ語ができない人がいるのですが、彼のほうがタイ人受けははるかによいのです。何故なのかと考えた結果、思いあたるふしが….。それは、彼が会社の中を毎日毎日、黙々と掃除をしてきれいにしており、それを見たタイ人達が彼の態度に心打たれて、彼にとても好意的なのです」
 一般に、会社には掃除をする人は別にいるはずだが、日本人の彼は清潔第一で、自ら率先して頑張っており、その行動が誰の目にも印象的だとか。
 私はタイ語を初めて習う生徒達に向かって、初回の授業で「タイ語は体語ですよ。体から覚えていかないと上達しませんからね」と言うことにしているが、KS君の話を聞いて、「体語+態語」に訂正したくなった。