英語教育の新しいアプローチ

私の友人である菅原明子氏(保健学博士)が書いた『インドネシアが日本の未来を創る』(成甲書房 2015年1月)を買って読んだ。
 インドネシアのダルマプルサダ大学へ講演に行った模様が書かれているが、インドネシアと日本の諸関係に関する感想がわかりやすく展開されている。その中で「英語教育の新しいアプローチ」という項目には、すべて大いに賛同した。内容をかいつまんで箇条書きにすると、以下の通りである。
 ①インドネシア、シンガポール、マレーシアに行くと、50を超えるチャンネルが視聴でき、英語はもちろん、韓国語や中国語も朝から晩まで聞くことができ、それなりに勉強になるが、日本にはこうした英語環境のテレビが全く見当たらない。海外では子ども用の英語もチャンネルを回せば、子ども向けの英語放送が一日中、放映されている。日本でもマルチリンガルの国際放送を強く望む。
 ②英語検定は海外でビジネスする時、あまり役に立たない。問題作成者である大学の先生、予備校の先生は、専門が英語というだけで、実際にはビジネスの現場で英語を使って仕事ができない人ばかり。
 ③英語検定試験に巨大な利権が群がって、そこから離れようとしないという悪習の結果、日本の英語教育が海外に比べて立ち遅れてしまった気がする。