今年の八十八夜は5月1日であった。厳密に言うと、その八十八夜に摘んだお茶を新茶と言うらしい。
先日、築地の場外市場で新茶を買った。銘は「とてしゃん」。帰宅後、その意味を調べてみると、「とて」は「とても」、そして、「しゃん」は「美人」ということで、「とても美人」だそうである。茶の命名としては、とても珍しい。何故ならば、漢字ではなくて、ひらがなで書かれているから。
ついでに、「しゃん」の由来を調べてみると、ドイツ語の「美しい」からであった。明治時代の旧制高等学校生が流行らせた言葉だそうだ。昭和の戦前まで、一般的に使われていたようだが、戦後生まれの私にはぴんと来ない。
いずれにせよ、「とてしゃん」は普通に美味しかった。飲めば美人になれるかと期待半分。<一服一美>で、この新茶をしばらくは楽しもう。
今日の作文
日曜日だからのんびりしたい。だが、タイ語の感覚を持続させるために、少しだけでもいいからタイ語を書いてみよう!
1. 「ด」と「ค」を書き間違える生徒が多い。
2. 「เหนื่อยとเพลียの違いは何ですか?」という質問が生徒から有った。
3. テキストを丸写しすることはとてもいい勉強になる。
4. コピーしたり、スマホで写すだけでは、頭に残らない。
5. 話題が豊富であれば、当然、語彙も増える。
6. 会話力も大切だが、読解力や作文力も鍛えよう!
経度と緯度
昨日、仕事の中で、「経度」と「緯度」という単語をタイ語に訳さなければならない場面が有った。日常生活に於いて、これらの単語を使うことはまずもって無いから、辞書で調べてみた。
経度 = เส้นแวง / ลองจิจูด (longtitude)
緯度 = เส้นรุ้ง / เส้นขนาน / ละติจูด (latitude)
私の親戚に「経緯子(けいこ)」という名前の者がいる。彼女の父親が第1次南極観測隊で南極に行ったことを記念して命名した。南極までの航行中、経度と緯度で常に「宗谷丸」の位置を確認していたわけだ。
今の政治情勢には経度も緯度も有ったもんじゃない。日本国民を守るという基軸が抜け落ちてしまっている。
今日の翻訳
次なる慣用表現(格言)を訳してみよう。一般には、第1句と第2句がセットで使われ、子育て中の親達に対する教訓となっている。
タイ語の勉強のために、あと3句も列挙する。ただ単に訳すのではなくて、深い意味を探ってみよう。
いずれにせよ、全部の5句には押韻がほどこされている。
รักวัวให้ผูก รักลูกให้ตี
รักมีให้ค้า รักหน้าให้คิด
รักมิตรให้เตือน
緒方洪庵の適塾
『現代語訳 福翁自伝』(福澤諭吉 齋藤孝=編訳 ちくま新書 2011年)の中に、緒方洪庵(1810-1863)の「適塾」(1838-1868)の様子が書かれているので、以下に引用する。
元来緒方の塾というものは、本当に、毎日毎日進歩するという主義の塾で、その中に入っている学生はみな活発で有能な人物であるが、一方から見れば血気盛んな年ごろ、乱暴学生ばかりで、なかなか一筋縄でも二筋縄でも始末におえない人物の巣窟であった。
ひるがえって、我が泰日文化倶楽部を評するならば、これ如何に? 血気盛んな生徒はいない。タイ語に触れて、おだやかな気持ちを養生する方達が多けり。
「材」について
今日5月4日は「みどりの日」。新緑が美しい季節を迎えている。
寝ながらふと思ったことを書こう。
1.木材 = 檜の香りは最高。総檜で家を建てるのは夢のまた夢。
2.資材 = 建売住宅の資材はどこまで信用できるのであろうか?
3.食材 = 良質の食材を使った料理をゆっくりと堪能してみたい。
4.教材 = 受験のための教材ではなくて、本当に有用なる教材とは?
5.取材 = 情報操作するための取材ではなくて、地道な取材を望む。
6.人材 = 各界に人材が欠如している。浮かばれない人材よ、奮起を!
7.逸材 = 逸材は必ずいる。期待して待とう。
「材」について
今日5月4日は「みどりの日」。新緑が美しい季節を迎えている。
寝ながらふと思ったことを書こう。
1.木材 = 檜の香りは最高。総檜で家を建てるのは夢のまた夢。
2.資材 = 建売住宅の資材はどこまで信用できるのであろうか?
3.食材 = 良質の食材を使った料理をゆっくりと堪能してみたい。
4.教材 = 受験のための教材ではなくて、本当に有用なる教材とは?
5.取材 = 情報操作するための取材ではなくて、地道な取材を望む。
6.人材 = 各界に人材が欠如している。浮かばれない人材よ、奮起を!
7.逸材 = 逸材は必ずいる。期待して待とう。
今日の作文
タイ語、または、英語の感覚を持続させるために、いつものように書いてみよう。
1. 今日5月3日は、「憲法記念日」です。
2. 実際に公布されたのは、半年前の1946年11月3日でした。
3. 憲法の基盤は三原則を有し、それは、国民主義、基本的人権、そして、平和、です。
4. 法曹界に関わる人だけではなくて、一般人も、常日頃、三原則について、考えたいものです。
5. パリの建物に書かれてあった、「自由、平等、博愛」を見て、とても印象的でした。
画家の奮闘
私の友人は、黄金週間中、新国立美術館(六本木)で大作を出品するべく、先月下旬、久留米から上京。そして、会員達の絵をどの場所に飾るかを検討しているさなか、ストップがかかった。かくして国画会の国展は昨年に引き続き、開催がかなわなかった。
「展覧会中止は展示作業中に突然、通達が有りました。待ったなしで、明後日から美術館を閉めます、とだけです。それからはてんやわんやです。帰省しましたが、まだアフターケアのリモート会議などで大変です。美術館の地下のバックヤードに作品を置いてありますが、国はお金を取ります。無料では置いてくれません」
彼女と電話で話したが、奮闘ぶりがものすごく伝わって来た。作品を締切までに仕上げる煩悶と葛藤。上京するには相当の経費がかかる。政府の緊急事態宣言のせいで全てがおじゃんだ。
慰労のメール
先日、個人レッスンを受講しておられる生徒さんから嬉しいメールを頂戴した。政府の第3次緊急事態宣言が出されたあとに送信されて来たものである。
「教わる方も教える方もモチベーションの維持に工夫が求められます。先生の気苦労もいかばかりかとお察し申し上げます」
昨年2月のコロナ禍以来、教室運営に於ける暗雲たる気苦労に翻弄されているのは事実である。ずっとお会いしていないが、さすが彼は泰日文化倶楽部の最高齢の生徒さんだ。文章から私に対する思いやりがにじみ出ている。