太陽と鷹 花と猫

 昨夜、タイから2種類の写真が送信されて来た。
 (1)วันนี้ไปถ่ายภาพเหยี่ยวที่ปากพลี ภาพสวยมาก เป็นภาพของเพื่อนที่ไปด้วยกันถ่ายมา
 (2)ดอกไม้ที่บ้านบาน เลยเอาแมวที่ข่วนอาจารย์มาถ่ายรูปกับดอกไม้ค่ะ

(1)には、太陽と鷹が被写体として映し出されているが、タイの太陽が沈みつつある中、数羽の鷹がまるで太陽とたわむれるが如く飛んでいて、雄大さを覚えた。
(2)には、泰日文化倶楽部の元講師の家の広大なる庭に咲きほこるピンクの花の前で、花に酔いしれるかのような顔をした猫が写っている。「先生を引っ搔いた猫ですよ」と書かれているのを読むと、少々憎らしく思ったが、猫といえども、美しい花をうっとりとめでているのであれば赦す。それとも、猫殿も年をとって、おだやかになったのかもしれない。
 いずれにせよ、自然なるもの(太陽、花、鳥、猫)は大いなる癒しである。

ウボンへ旅行した女生徒

 年末年始にウボンへ旅行した女性が二人いる。一人は「タイ語中級 土曜日11:00」の生徒であり、もう一人は個人レッスンの生徒である。したがって、二人には全く接点がなく、同時期に偶然、ウボンにいたというだけ。
 S子さんはウボンの友人達に三日間、イサーン料理をどんどん勧められた結果、胃酸過多から胃腸の具合が最悪になり、大晦日に入院するはめになったそうだ。さぞかし不安であったことであろう。
 Y子さんはウボンの田舎のタイ人家庭に9日間泊まり、それはそれはこれまでに味わったことがないイサーンの自然生活を満喫したとのこと。写真を見せてもらって、彼女の話に納得。雨水を利用するだけの生活に次第になれていったようで、順応力が早い。
 バンコクから一時帰省をしていたその家の女性とバイクでぶらぶら出かけた時に、ヘルメットをかぶっていないということで警察官に事情聴取を受けたそうだ。だが、警察官はすぐにY子さんにものすごく関心を持ち、彼女のことや日本のことを次から次に尋ね、交通違反のことはおとがめなし。
 ウボンの田舎の人は、大人も子供も、そして、警察官も興味津々だったとか…..。Y子さんがタイ語で立派に受け答えしたから、話に花が咲いたということだ。

2才の坊や

 昨日の午後、キャリアウーマンが第2回目の個人レッスンを受けるために教室にやって来られた。だが、彼女よりも先に坊やの姿があった。物怖じすることなく、つかつかと教室に入り、ミニカーを持って教室の壁を走らせまわる。そのミニカーはタクシーと三輪車であったが、いずれもタイ製で、タイ文字が書いてあった。
 坊やはバンコク生まれ。生後4ヶ月、バンコクの保育園に預けられていたそうだ。タイ人講師がびっくりして言った。「ไม่กลัวคนเลย(ちっとも人見知りしないわ!)
 ところで、ママが授業を受けている間、この坊やは何をして過ごすのかしらと心配していたら、ママが「大丈夫です。これが有りますから」と言って、子供用クイズ(絵合わせ)が入ったタブレットを坊やに与えた。私は興味を覚えたので坊やの横に座り、彼の指の動きを観察した。自分で電源を入れて、すいすい遊ぶ。飽きることなく何回も繰り返す。
 「どうしてこんなに単語を知っているの?」とママに尋ねると、「幼稚園に行ってますから」とのこと。
 私は坊やの指の動きが毎回、早くなり、確実性を強めて行くのを見た。「完成!」、とか、「万歳!」と言ってあげると、彼も同じく声を上げ、両手で万歳した。90分はあっというまに過ぎた。2才の坊やと72歳の私。70年の年の差を忘れ、私も楽しめた。

古き良き喫茶店

 昨日、仕事で練馬方面へ出かけたが、ランチの時間はわずかに30分。かつて行ったことがある喫茶店へ飛び込む。フランチャイズの店ではないので、とてもゆったりしている。まさしく古き良き喫茶店の趣を醸し出している。音楽が流れていれば、音楽喫茶といえよう。
 客層は中年。皆さん、落ち着いて構想を練っている感じ。なかには眠っている人もいた。どんなに長く座っていても、追い出される気配はない。テナント料が高額な都心ではとてもやっていけないなあと思う。それだけに、そういう場所が長く存在することに有難味を感じなくては……。
 電車に乗って移動するだけの毎日。それだけでは寂しい。構想を練ったり思索にふけったりする場所が欲しいものだ。かつて泰日文化倶楽部の近くに手塚治虫が愛した喫茶店が有ったが、4年位前に閉店。そのあとは焼鳥屋になった。
 

友人と水彩画

 昨日、中学時代の友人に電話をした。「吉川さんが年賀状をやめたことは知っていますが、私はどうしても出したいの」という賀状を頂いたので、声の便りをしてみた。
 開口一番、彼女は言った。「私、今年、年女なの。母もよ」
 ということは、お母様は近々96歳におなりになる。一人暮らしを選び、歩いて2分のところに住む娘さんが運んで来られる食事を楽しみにしておられる。「老老介護なのよ」と彼女。でもその声は明るい。
 友人は水彩画を得意とする。プロ級である。「最近、描いてる?」と私が尋ねると、「描いてます。2ヶ所に習いに行ってます。ただし、1ヶ所は授業料が無いところ。絵っていうものは、やめたらだめなの。いつも描いてないと…….」
 それを聞いて、どんなことにも通じる話だと思った。やめたらおしまい。

スイーツのお店

 昨夏、泰日文化倶楽部の近くに台湾系のスイーツの店が開店した。内装をしている時から楽しみにしていたが、白を基調としたメルヘンチックな店として誕生。猛暑も手伝って、最初は盛況であった。一度は入ってみようと思いつつ入らずじまいでいたところ、今年から店の灯りが消えた。そして、一昨日、店の中は解体され、元のスケルトンに戻ってしまった。
 商売は難しい。リピーター客がいないと続かない。唯一、大成功をおさめているのはベトナムのサンドイッチ店だ。テークアウトだから、店舗は狭くていい。
 早稲田通りをはさんで反対側には和菓子屋があり、喫茶もやっている。ここは長く続いている。やはり日本人にとっては流行に関係ない和菓子やぜんざい、安倍川餅、そして、餡みつや蜜豆がいいのかもしれない。
 昨日の午後、長く勉強して来られた生徒さんが仕事の都合で長期休学を伝えて来られた。「仕事ファーストですよ」と私はすかさず返信し、彼を応援した。それから5時間後、教室に一人の男性がふらりと現れた。タイ語を正式にきちんと勉強したいとのこと。一人減ったが、一人増えそう…..。こうして、泰日文化倶楽部はプラマイ0で、山手線をぐるぐると回っている。

柑橘類の晩白柚(ばんぺいゆ)

 昨夜、「タイ語中級 火曜日19:00」のクラスに、生徒さんであるH氏が大きなビニール袋を持って来られた。「お菓子ですか?」と尋ねると、「晩白柚です」と答えられた。
 晩白柚は熊本県の八代で生産されているので、東京の生徒達は全く知らないようであった。大きさは赤ちゃんの頭よりも大きい。
「九州の人は柑橘類が好きです。柑橘の柑は<喚(呼ぶ)>、そして、橘は<吉>に通じるので、吉を呼ぶと解釈し、実に目出度いと思っています」とH氏は説明を加えた。
 それを聞いて、漢字の音を<吉祥の意>に替える日本人はすばらしいと思った。ただし、逆も有り。即ち、<凶>に替えることも…..。例えば、四→死、九→苦、等々。
 いずれにせよ、インフルエンザにかかったから欠席したいという生徒達が出てきた。柑橘類をたくさん食べて、早く元気になってもらいたい。
 

35年前の生徒さん

 この連休はのんびりと過ごすことができた。そこで、郡山在住の元生徒さんに新年の挨拶がてら電話をかけて20分ばかりおしゃべりをした。
T氏:「25年前に始めたタイ語の勉強ですが、今になって面白みがわかってきました」
私: 「あなたに初めて教えたのは1984年でしたから、25年前ではなくて、35年前ですよ」
T氏:「吉川先生とタイ人のペアで教えるスタイルがとてもよかったです」
私: 「今は生徒が1クラス平均3名だから、二人の先生で教えることは無理なの」
T氏:「我ながら驚いております。今になってタイ語が面白いと思うのですから」
私: 「それはまたなんと嬉しいお話ですこと! 35年にしてタイ語の面白さに気づいたとは!」
 地方在住者にとって、タイ語教室を探すことはなかなか難しい。そこで現役の生徒さんに言いたい。「タイ語の勉強に励むのは、今ですよ!」

市原悦子さんを「私は見た」

昨日の夕方のニュースで、市原悦子さんの訃報を知った。私は彼女が主演する「家政婦は見た!」というドラマを一度も見たことがない。しかし、私は彼女を見たことがある。
 1997年に「うなぎ」(今村昌平監督)がカンヌ国際映画祭でパルムドール賞を獲得したが、その映画のロケが私が以前住んでいたマンションで行われたので、私は市原悦子さんをこっそりと見た。そして、彼女が化粧している姿も見た。
 ロケは一日かけて行われ、彼女は同じシーンを何度も演技した。今村監督の厳しさに応えて、彼女は耐えに耐えた。役者魂を見た。
 撮影が終わって帰宅する市原悦子さんはすがすがしそうであった。
 私は彼女の背中を見た。「女優」という文字が見えた。
 「うなぎ」が公開上映された時、私はさっそく観に行った。市原悦子さんの出番はほんの少しであった。「えっ、あれだけ時間をかけて撮影したのに?」というのが映画を観ての感想であった。

名字のランキング

 仕事上、私は多くの方達にお会いする機会があるが、珍しい名字をお持ちになる方にお会いすると、「まあ、珍しい!」と、つい感嘆の声を上げてしまう。しかし、個人情報が関係するので、その方の出身地までは聞きにくい。「名字の由来ネット」を検索すると、ある程度のことはわかる。だが、それで満足するわけにもいかず、もっと知りたくなる。
 自分の名字である<吉川>を調べると、「よしかわ、きちかわ、きつかわ、きっかわ、きかわ、という読みがあり、全国で第109位/171,000人」と出ていた。
 最近、<魚原>という方と初めてお会いしたが、全国第36,900位で、70人。「この名字を持つのは親戚しかいません」と、その方は補足した。
 囲碁の世界で一躍有名になった9歳の少女の名字は<仲邑>さん。この組み合わせの漢字が珍しい。全国第26,709位で、140人。
 今日と明日は連休だ。珍しい名字のことは、NHKの番組でもやっているが、自分で調べてみることにより、休みの時間が楽しく過ごせるかもしれない。