ダチョウ

 タイへよく遊びに行かれる生徒さんが、何らかの話の流れから、急にダチョウの話を持ち出した。
 「何回もタイへ行っていると、何か面白いことをしてみたくなったの。そこで、チェンライへ行った時、ダチョウに乗ったのよ。その時、ダチョウという言葉を覚えたわ。นกกระจอกเทศというそうよ」
 私はタイ語でダチョウをนกกระจอกเทศというのを知らなかった。使うチャンスが無いからである。นกจอก(雀 ノッカジョーク)+ เทศ(外国の テート)=ダチョウ という組み合わせはなかなかに面白い。タイ人にはダチョウが外国からやって来た大きな雀に見えるとは! ユーモアが有っていい。
 เทศ(テート)には「国」とか、「場所」という意味のほかに、「外国の」という意味がある。มะเขือเทศ(トマト)、 มันเทศ(さつまいも)、 เครื่องเทศ(香料)、 ม้าเทศ(外国産の馬)の単語を見ると、なるほど外国から到来した匂いがぷんぷんしてきた。