さくらんぼ到来

昨日、さくらんぼを食べに大連へ帰って行った中国語講師のことをブログで書いた。うらやましいなあという気持ちがいっぱい有って書いた。
 ところがである。その3時間後に、私の部屋のチャイムが鳴り、さくらんぼがやって来た。福島県からだった。不思議や不思議。タイミングが良すぎる。
 去年6月末、青森県八戸市へ行った時もたくさんさくらんぼを食べた。さくらんぼと言えば、山形県が有名だが、どうやら、山形県だけではなさそうだ。
 そこで、大連の経度を調べてみた。すると、仙台と同じだということが判明。サンフランシスコとも同じだそうだ。
 語学の勉強はさておき、地理の勉強もなかなかに楽しい。地理がわかると、それに関する単語も知りたくなる。外国語の勉強は個人の工夫次第で大いに面白くなる。

新しい中国人講師

去年9月から開講した中国語クラスは生徒3名で、のんびりと勉強している。担当の講師が「大連に戻って、櫻桃(さくらんぼ)を山ほど食べて来たい」と言って、急に大連へ帰ってしまわれたのでびっくり。しかし、彼女が帰京するまで、代講の講師を用意してくださっていたので一安心。
 新しい講師は浙江省寧波の出身であった。そこで、浙江省の観光地やご家族の話をしていただいた。見るからに裕福な家庭に育ったお嬢様という感じ。
 ずっと同じ先生に習うのもいいが、新しい先生に新しい風を吹き込んでいただくのも、なかなかに興味深い。
 タイ語の勉強も然り。いろいろなタイ人に会うこともタイ語の勉強の一手法である。

รา(黴)というタイ語

6月は湿気が多いため、特に黴(カビ)が生えやすい。「黴が生える」という表現は、タイ語では「ขึ้นรา クン・ラー」という。風通しを良くして、カビ対策を徹底させないといけない。
 ところで、タイ語には同音異義語が多いので、この「รา ラー」という単語の別の意味を調べてみることにした。すると、『タイ日辞典』(冨田竹次郎著)には、動詞として、次なる意味が書かれてあった。 
 ①阻む、抵抗する、②次第にやめて行く、③ゆるめる、少なくする。例)ราน้ำ 舟から手や足を出して水中に入れ、舟の進むスピードをおくらせる。ราไฟ (炭や薪を減らして)弱火にする。รามือ 手を弱める、手加減する、手をひく。
 タイ語は簡単そうな発音(単音節語)でも、なかなか微妙なニュアンスを表わす単語が多い。暇な時間が有れば、辞書を読む作業もまた楽しかりけり。

高齢者福祉を研究するタイ女性

一昨日、知り合ったタイ女性は、高齢者福祉に関する博士論文を書くそうだが、タイの現状についてはもうほとんど書き上げているとのこと。最後に、日本に於ける高齢者福祉のことを併記するため、4月から4ヶ月の期間、データの収集に来ていることがわかった。
 彼女はタイの高齢女性が一人で暮らしている写真を私に見せた。しかし、老女の周囲には若い女性がいっぱい。さすがはタイ。というか、アジアだ。それに引きかえ、日本では、他人を拒み孤独死をする老人が多い。
 老人ホームや千葉市の区役所で入手したデータは、タイでは今すぐには役に立ちそうもない。だが、タイもいずれは日本と同じ高齢者問題を抱えるに違いないから、研究者は先見性をもって、諸問題を惹起する必要がある。
 幼い時に母親を亡くした彼女(41歳)は、一人暮らしをしている父親(71歳)に、毎晩、電話をしているという。そして、父親に雑貨屋を開いてあげているそうだ。儲けるためではなくて、お金を計算することで、ボケ防止をはかっているとのこと。これぞまさしく高齢者対策だ。彼女はパワフルな実践家である。

或るタイの少年の話

昨日、通訳を依頼して来たタイ女性(41歳)は病院で9年間、ケア・マネージャーとして働いた経験が有るので、いろいろな死に接して来たそうだ。その彼女から、次なる話を聞かされた。
 8歳の少年の命が尽きようとしている。家族ももうあきらめていた。最後に何かやりたいことはないかと少年に尋ねると、窓から見えるセブンイレブンへ行ってお菓子が買いたいと答えた。そこで、最後の願いを叶えるべく、その少年をセブンイレブンへ連れて行き、思い通りお菓子を買わせた。するとその少年はそのお菓子を道端にいる物乞いの少年達に与え、病室へと戻って行った。そして、数日後、息をひきとった。
 わずか8歳でこのような行為ができるということに、私は驚きと感銘を覚えた。さすが仏教国! ものごころつく頃から、喜捨の精神は浸透している。

通訳で老人ホームへ

昨日、指輪先生からSOSのラインが入った。
 「タイから大学の先生が研究調査のために来日しておられますが、頼んでいた通訳にドタキャンされて困っています。どなたか通訳を紹介してください。明日(6月6日)の午前10時から、千葉県の老人ホームでインタビューが有ります」
 あまりにも急な話なので、誰かに頼むわけにもいかない。日頃からお世話になっている指輪先生に恩返しをする意味で、私が行くことにした。
 だが、その老人ホームの場所をネットで探してみると、アクセスが非常に悪い。千葉駅から出ているバスは1時間に1本しかない。仙台へ行くほうが早い感じ。
 近い将来、老人ホームにお世話になることを考えているが、アクセスが悪いと、都心に出かけるのも容易ではない。それに、友人も会いには来てくれない。足腰を鍛え、健康に留意して、なんとか現状維持でいきたいものだ。

和敬清寂

昨日はまるで梅雨があけたかの如き天候であった。日差しがきつく、あたかもタイにいるみたいな錯覚を覚えた。
 最近、同じマンションに住む高齢の男性がよく散歩をしておられるのを見かける。聞くところによれば、一日3回の散歩を心掛けておられるそうだ。理由は奥様を亡くされ一人暮らしになってしまったので、足腰を鍛えることが肝心と心に決められたとのこと。
 さて、本日の小題は「和敬清寂」。茶道ではあまりにも有名な評語であるが、「和敬静寂」と間違って書く人が多いそうだ。注意されなければ、私もそのように書くはず….。
 「清」という漢字は、「清める」という意味。したがって、茶道講師からは、「清める」という精神をたたきこまれている。
 夏があまりにも早くやって来たから、心も体も夏を受け入れる準備ができていない。しかし、いらいらすることは禁物。お互いに「和やかに」、そして、相手を「敬い」、「清め」の精神で、かつ、「静寂さ」を保ち、日々、無事に過ごしていこう。

唐傘・番傘・蛇の目傘

梅雨と言えば雨傘が手放せない。昨日の茶室には、香合として、ミニチュアの番傘が飾られていた。
 番傘といえば我が家(旅館業)には何本も用意してあった。遊びに出かける客達に臨時に貸し出すためである。ネットでその由来を調べてみると、傘に番号がつけられていたので、番傘と名付けられたそうだ。
 そのほかに、唐傘というのがあるが、これは539年に中国から到来した傘で、傘の開閉がからくりみたいに見えたから、最初は「からくり傘」と称され、やがて、「唐傘」となったというのもわかった。
 では、蛇の目傘とは? 番傘、唐傘と同じ作り方だが、同心円の中央部あたりに、昔は「家紋」(例:蛇の目)を入れていたそうだ。番傘、唐傘、そして、蛇の目傘を総じて和傘と呼び、洋傘(パラソル)とは区別される。
 最後に、頭の体操をしよう。「傘」を使った表現を思いつくだけ書き出してみよう。たとえば、「アメリカの傘の下」。うーん、嬉しくない表現だ。

海外バードウオッチングツアー

公益財団法人「日本野鳥の会」が送って来た『野鳥 6月号』の表紙裏に、国内と海外のバードウオッチングツアーの広告が残っている。
 ①ハルマヘラ島(インドネシア)¥375,000、 ②スラウェシ島北部 ¥488,000、 ③ジャワ島とスマトラ島 ¥480,000、④モンゴル・中央ゴビと南ゴビ ¥498,000、⑤秋の黒海沿岸 ¥352,000、⑥オーストラリア西部 ¥562,000、⑦ウガンダ ¥536,000、 ⑧ブラジル ¥698,000、⑨アルゼンチン ¥748,000。
うーん、いずれも高額だ。去年の暮れに募集された「タイ 越冬シギチの大群と日本の珍鳥」というツアーは、バンコク近郊のとっておきの探鳥地へ連れて行ってくれるものであったが、¥289,000。
 冬期はタイへ避寒したい日本人が多くなったが、日本に生息している鳥たちも、どうやらタイが好きらしい。しかし、鳥はいいなあ。自前の羽で飛んで行けるから….。飛行機代がかからなくて済む。

大福帳=大宝恵(おぼえ)

 昔の商家では「大福帳」が書かれていた。この大福帳を、「大宝恵」ともいうそうだ。その読み方は、「おぼえ」。商家は商売繁盛が第一だから、大福帳はその家の宝である。大福帳の中に「福」が入っているのはまことに目出度いが、「大宝恵(おぼえ)」にも「宝」と「恵」が入っており、商人の商魂が垣間見られる。
 皆さん、最近、単語を覚える力やいかに? おそらく、減退、あるいは、停滞を感じてはいまいか。
 では、覚える力を増強させるにはいかにすべきであろうか? それには学習時間を増やし、何度も暗誦することである。それなら家にいてもできる。なにも教室だけが勉強の場所ではない。
 たくさん覚えて、「大宝恵(おぼえ)」=大福帳の厚みを増やしていこう!