รา(黴)というタイ語

6月は湿気が多いため、特に黴(カビ)が生えやすい。「黴が生える」という表現は、タイ語では「ขึ้นรา クン・ラー」という。風通しを良くして、カビ対策を徹底させないといけない。
 ところで、タイ語には同音異義語が多いので、この「รา ラー」という単語の別の意味を調べてみることにした。すると、『タイ日辞典』(冨田竹次郎著)には、動詞として、次なる意味が書かれてあった。 
 ①阻む、抵抗する、②次第にやめて行く、③ゆるめる、少なくする。例)ราน้ำ 舟から手や足を出して水中に入れ、舟の進むスピードをおくらせる。ราไฟ (炭や薪を減らして)弱火にする。รามือ 手を弱める、手加減する、手をひく。
 タイ語は簡単そうな発音(単音節語)でも、なかなか微妙なニュアンスを表わす単語が多い。暇な時間が有れば、辞書を読む作業もまた楽しかりけり。