ร เรือ の発音訓練

昨日から、新しいタイ女性講師を迎えた。バンコク生まれ、バンコク育ち、そして、チュラロンコーン大学を卒業しておられるから、話し方が美しくて愛らしい。彼女の発音を聞きながら、タイ語は「ร เรือ」の発音が命だと思った。
そこで、先週に引き続き、「ร เรือ =r音」を使った単語を以下に列挙するから、上手に発音するようになってもらいたい。
 1)บริษัท2)บริการ3)ประชุม 4)ประเทศ5)ประชาชน 6)รัฐบาล7)กระทรวง8)ปกครอง 9)เรียกร้อง10)รับรอง11)รับราชการ 12)ครอบครัว13)ครั้งแรก 14)จราจร15)รายเดือน16)เงินรางวัล17)ระมัดระวัง18)มหาราช19)เอกราช20)รัชกาลที่๙
 意味はあえて併記しない。ご自分の語彙力をチェックしてみては。

習った文型を応用しよう

昨日は暑かった。泰日文化倶楽部のテキストに、「ทำอย่างไรถึงจะหายร้อน どうすればいいんだろ、暑さをしのぐには」という文章が出て来る。そこで、この文型を応用し、徹底して使えるようになるために、次なる簡単な文章を宿題としよう。
 1)どうすればいいんだろ、美しくなるには。
 2)どうすればいいんだろ、金持ちになるには。
 3)どうすればいいんだろ、タイ語の単語を早く覚えるには。
 4)どうすればいいんだろ、タイ語の発音が流暢になるには。
 5)どうすればいいんだろ、タイ語が聞き取れるようになるには。
 6)どうすればいいんだろ、避暑地を探すには。
 7)どうすればいいんだろ、仕事を早く片付けるには。

紆余曲折

今朝、NHKのニュースを見ていたら、画面の隅に、「う余曲折」と出た。何故、「紆余曲折」と書かないのであろうか。「紆」の漢字が標準漢字に当てはまらないからであろうが、このような四文字熟語は、漢字のバランスもあるから、一文字だけひらがなにされると、極端に漢字の感覚をそがれる。
 そして、「う余曲折」のすぐあとに、今度は「叱咤激励」という漢字が画面下に出た。「叱咤」は漢字が書いてあったが、「叱咤」の上に、「しった」とルビがふってあった。このほうが親切である。
 いつのまにか一つの漢字が消えて、まだら模様の四文字熟語になっていくのは困ったものだ。
 今週の東京は30度越えだそうだ。それでも、「こっ苦勉励」、いや、「刻苦勉励」で、時を大切に刻みながら、精進しよう。

日中ハーフのマッサージ師

昨日、私を担当したマッサージ師は、私にとって2回目であった。彼は私のことを覚えていたため、積極的に話しかけてきた。日本語には全く破綻がなかった。日本人だと思えば、それで通る。しかし、私は訊かずにおられなかった。「失礼ですが、あなたは中国人?」
 彼は答えた。「父が中国人で母が日本人です。10歳までは吉林省でいました。その後、日本に来ました」
 それを聞いて、納得。だが、私はふと思った。彼の日本語は完璧、そして、容貌も日本人なのに、何故、中国人の雰囲気が感じられるのか。
 それは、彼が話す日本語が丁寧すぎること、そして、いささか迫力に欠けていることであった。客商売なので、そのため、丁寧な態度になっていることは当然とはいえ、やはり日本人とは違っていた。
 今日のひとこと。それは、文法も単語も正しくても、自信と迫力を持って話さなければ、その国の国民にはかなわない。

空を眺める

夏至(6月21日)も終わった。昨日の日の入りは夜7時。しかし、まだまだ明るかった。かすかに夕焼け雲も見えて、どことなく郷愁をさそわれる。そこで、じっと空を見た。
 空を見ながら、何もしない「空(くう)の時間」が有る有難さに感謝。私は性格柄、何かしないといられないタイプだ。だから、頭も、目も、耳も、口も71年間、せっせと動かして来た。しかし、何かすると、そこにはストレスが生じ、一日が疲労感とともに暮れる。
 『百歳人生を生きるヒント』(五木寛之著 日経プレミアシリーズ 2017年)の中に書かれてある「70代の黄金期」を読むと、いくつかのポイントを掲げられていた。その中で、①学びの楽しさに目覚める、②新しいことにチャレンジする、③幸せの期待値を下げる、そして、④退屈を愉しむ、等が参考になった。なかでも、<今日はナマケモノデイ…… という一日を作るのもよいでしょう>という文章が気に入った。

大林宣彦監督 と 大学生達

今日の夜中、NHKの「最後の講義 大林宣彦監督」(再放送)を見た。癌を患っている大林監督が80年間の映画人生を、全ての細胞を結集して発声にまでこぎつけるその姿に、私は食い入った。そして、映画制作をかきたてる彼の「フィロソフィー」に聞き入った。
 一方、聴講している早稲田大学の学生達の真剣な表情に驚いた。「驚いた」と書くのは失礼だが、本当に驚いたのだから、そう書くしかない。これぞ大学生の真の顔だ。彼らはまさしく、考える顔をしていた。
 話し手が真剣勝負だから、聞き手も真剣な態度に出る。講義することの大切さをあらためて反省した。
 泰日文化倶楽部では、一週間に一度、早稲田大学の学生達が集まって勉強会をしている。未来を見据え、若者としての展望を熟成させる場所を求めている学生達よ、もっと集まれ。

ร (รอ เรือ)の発音を明瞭に!

先週から、タイ人女性がゲストで教室にいらっしゃることがある。その彼女が気づいたこと、それは生徒の皆さんの発音の中で、「ร (รอ เรือ) =r音」が気になって仕方がないということだ。「舌を持ち上げて、振るわせなさい (กระดกลิ้น)」と、繰り返し注意する。長く教えているタイ人講師の場合は、日本人の発音に慣れてしまっているから、あまり注意することはない。
 日常会話でよく使う単語の内、「ร」が出て来る単語を品詞ごとに列挙するから、がんばって舌先を振るわせる練習をしてほしい。
 (1)疑問詞=อะไร(何)、 ใคร(誰)、 เมื่อไร(いつ)、 อย่างไร(どのように)
 (2)代名詞=เรา(我々)
 (3)形容詞=ร้อน(暑い)、เร็ว(早い)、แรง(強い)、แข็งแรง(健康な)、รวย(金持ち)
 (4)動詞=รัก(愛する)、เรียน(勉強する)、รับ(受け取る)、รู้(知る)、รู้สึก(感じる)、รู้จัก(面識が有る) 、รอ(待つ)、ระวัง(注意する)
 (5)名詞=รถ(車)、เรือ(船)、โรงเรียน(学校)、โรงแรม(ホテル)、ร้าน(店)ครู(教師)、รองเท้า(靴)、โรค(病気)、เครื่องบิน(飛行機)、รูปถ่าย(写真)
 (6)副詞=เร็วๆ(早く早く)、ราวๆ(だいたい)、เรื่อยๆ(続けて、絶えまなく)
 (7)前置詞=ระหว่าง(~の間)
  (8)単位=ร้อย(百)

語学 と 情熱

サッカーW杯が行われるたびに、開催国の言語を4年間かけて学び、開催地に意気揚々と乗り込む女性(60歳半ば)を、私は知っている。
 彼女は某大学のドイツ語科を主席で卒業された方。したがって、単なる日常会話ではなくて、徹底的な勉強を自分に課する。
「ロシア語は難しい」と、珍しく弱音を吐いたのは4年前のこと。それ以後、彼女とは会っていないが、おそらくロシア語をマスターして、ロシアに乗り込んだに相違ない。
 何故、彼女はそこまで挑戦するのであろうか? サッカーが好きでたまらないという情熱が、彼女の語学学習に拍車をかける。その情熱がなんともすばらしい。
 2022年のW杯開催国はカタール。彼女はロシアから帰国後、アラビア語の学習をスタートさせるであろう。おそらく、毎日、アラビア語漬けになるはずだ。4年が勝負と自分に言い聞かせながら….。

新しい女性講師

昨晩、「タイ語中級 火曜日19:00」のクラスを担当されているシン講師が、同じ研究室に所属する女性の後輩を教室に連れて来られた。7月中旬から夏期休暇願を申し出て来ているパック先生の代替講師として、新しい先生が欲しいなあと思っていた矢先であったから、彼女に来てもらうことにした。
 新しい先生の愛称はニン(นิ้ง ning すばらしい、最高、という意味)で22歳。チュラロンコン大学卒業の才媛だ。来日時期を尋ねると、去年の10月とのこと。とすると、去年9月末に離日されたあのミカン先生と丁度、入れ替わって来日したことになる。
不思議や不思議。何故ならば、優秀なるタイ人達が、世代交代をうまく果たしながら、泰日文化倶楽部を支えてくださっているからである。
 ニン先生は、日本の文科省から奨学金を得ている留学生だ。修士号、博士号を目指して、これから4年半、東京で学業に専念される。

百寿 記念衣裳展

昨日、上野へ鰻を食べに行った。だが、1時間待ちであったので、上野広小路に在る鈴乃屋に入り、浴衣や半帯を見た。丁度、「小泉清子 百寿 記念衣装展」が開催されていたので、美しい着物を見たさに入場料を払って会場に入ってみた。鑑賞する人は私一人。
 小泉清子さんが百寿を迎えられたとは! NHKの大河ドラマで着物の考証を長くご担当されていたのは存じ上げていたが、もうそんなお年になられていてびっくり。会場で見張りをしておられた番頭さん風の方が私に近づいて来て、清子さんの着物の説明や、現在のご様子を教えてくださった。
 10年前に発行された『きものと一緒 六十年 清子』の冒頭を読むと、昭和22年から着物の仕事を始め、着物の美を追い求め続けた女性実業家であることがよくわかる。「白百合や 見事に咲くや 花の意地」を詠んだ彼女の俳句には、長い人生が結晶となって表わされている。