今日から授業再開します!

昨日、教室へ行き、ホットカーペットを取り除き、掃除機をかけ、そして、机の配置換えをしました。これからは真ん中の白板を使います。対面ではなくて、横並びに座ってもらうことにいたしました。
 今日から授業再開です! たまたま月曜日なので、なんとなく気分が高揚しております。
 これは私の想像ですが、生徒さんの戻りは75%くらいです。諸理由から、まだまだ状況がゆるさないようです。ゆっくりと秋を待つことにいたします。
 いつも言っていることですが、語学の勉強はとても刺激になります。外国語の単語を覚えることは面白いです。実際に現地へ行くのが最良ですが、日本でいても勉強はできます。
 オンラインが流行っていますが、私は教室主義。教室での授業は、オンラインでは感得できない「臨場感」がたまりません。授業中の雑談の中に「何か」が飛び交います、それがたまりません。

一匹の蠅

4月下旬に「緊急事態宣言」が5月末まで延長されそうな気配を感じた時、一体どうやって過ごそうかと思った。しかし、その1ヶ月も終わろうとしている。終ってみれば、退屈することもなく、それなりに過ごすことができた。教室は閉鎖していたが、社会の閉鎖は有り得ないから、犯罪は相も変わらず有る。従っていつも通り通訳の仕事はしていた。
 或る日の昼休み、コンビニでパンとジュースを買って、小さな公園へ行った。2つしかないベンチにはすでに男性が座っており、食パンを鳩にやっていた。「鳩に餌を与えてはいけません」と掲示しているが、餌をやるその男性の気持ちもわかる。私は石でできた一人用のイスをみつけて座り、パンを食べた。
 ふと足元を見ると、一匹の蠅が這いつくばるようにして大地をなめている。誰かがアイスクリームをこぼした跡が有った。それを目ざとく見つけた蠅が幸せそうになめていたというわけだ。一匹の蠅の生き様に教えられるものがあった。

一匹の蠅

4月下旬に「緊急事態宣言」が5月末まで延長されそうな気配を感じた時、一体どうやって過ごそうかと思った。しかし、その5月も終わろうとしている。終ってみれば、退屈することもなく、それなりに過ごすことができた。教室は閉鎖していたが、社会の閉鎖は有り得ないから、犯罪は相も変わらず有る。従っていつも通り通訳の仕事はしていた。
 或る日の昼休み、コンビニでパンとジュースを買って、小さな公園へ行った。2つしかないベンチにはすでに男性が座っており、食パンを鳩にやっていた。「鳩に餌を与えてはいけません」と掲示しているが、餌をやるその男性の気持ちもわかる。私は石でできた一人用のイスをみつけて座り、パンを食べた。
 ふと足元を見ると、一匹の蠅が這いつくばるようにして大地をなめている。誰かがアイスクリームをこぼした跡が有った。それを目ざとく見つけた蠅が幸せそうになめていたというわけだ。一匹の蠅の生き様に教えられるものがあった。

今日の宿題

元タイ人講師から面白い文章が送られて来た。タイ語の勉強になることは勿論だが、タイ社会に於ける男女の考え方を風刺しており、実に面白い。この場合、嘘か真実かはどうでもいい。さあ、訳してみよう。

คดี=เมียฆ่าสามีเพราะจับได้ว่ามีเมียน้อย
ผู้พิพากษา: นางจิ๋ม บอกศาลซิว่าทำไมถึงเลือกสามีแต่ไม่ฆ่าเมียน้อย
นางจิ๋ม :  ข้าแต่ศาลที่เคารพ ดิฉันเลือกฆ่าสามีเพราะเข้าใจว่าจะติดคุกน้อยกว่า
ฆ่าเมียน้อยค่ะ
ผู้พิพากษา:  ฆ่าใครก็ต้องรับโทษเท่ากัน ไม่ว่าจะฆ่าสามีหรือเมียน้อยก็ตาม
ไม่รู้หรือ
นางจิ๋ม :  ถ้าดิฉันฆ่าเมียน้อย ดิฉันต้องฆ่าถึง๕คนนะค่ะท่าน
เกรงว่าโทษมันเยอะค่ะ
ผู้พิพากษา:  โอเค ปิดศาล

都電の心地よさ

早稲田から三ノ輪橋までの12.2Kmを走る都電荒川線は、今や名前を変えて、「さくらトラム」と言う。東京外国語大学が北区西ヶ原に在った頃はよく利用したが、若い頃はその遅さに馴染めなかった。新幹線と比較する対象ではないものの、かつてはとにかく都電を馬鹿にしていた。
 ところが高齢者になり無料で乗れるようになると、俄然、都電派になった。そして、おまけに優先席に座っているのだから、ああ年をとったものだ。
 だが、今では都電の速度がとても心地よい。もう急ぐ必要はないのだ。30駅あるこの路線のどこかにふらりと降り立つのも面白いかもしれない。
 昨日、仕事が有って山手線に乗った。新宿方面行きの内回りは混んでいた。私はあえて外回りを選んだ。しかし、上野あたりから混んできた。コロナ禍以前に戻るのも時間の問題であろう。自分に一番ふさわしい交通手段を考えて、余裕のある動きをしようと自分に言い聞かせた。

今日の宿題

今日もタイ語に訳してみよう。形容詞の復習である。

1. 狭い寝室広いリビング
2. 古い冷蔵庫 新しいベッド
3. 高齢者 若者
4. 高額な医療費低額な年金
5. 湿気が多い夏乾燥した平原
6. 苦いコーヒー甘いオレンジジュース
7. やわらかい肉かたい肉
8. 高速道路一般道路
9. 明るい色濃い色
 10. 新鮮な空気 臭い物置

交通・流通 vs 疫病

「非常事態宣言」がどうにかこうにか解除された。だが、いろいろな規制や縛りはまだまだ残っているので、気分はすっきりしない。思い返せば、2月初旬から5月末までコロナ禍で翻弄された。ああ、失われた4ヶ月…..。
 頑張って読書に励んでもみたが、疫病に関する文章に接すると私は異常に反応した。たとえば、『日本社会の歴史(上)』(網野善彦 岩波新書 1997年)に次なるくだりが書いてあった。
 「七三三年(天平五)には、聖武天皇が朱雀門で男女の歌垣を催し、各地を遊覧するなど、宮廷も再び文雅の風を取り戻したかに見えた。また七三七年(天平九)には、活発な植民が行われていた陸奥と出羽とを結ぶ道がひらかれるなど、東北に対する施策も進んでいる。
 ところが、この間、天災による飢饉が各地に起こり、七三五年(天平七)ごろから九州にひろがった天然痘が各地で流行、多くの命を奪ったが、ついにそれは緊密かつ活発になった交通・流通のルートにのって京都に侵入し、七三七年、藤原氏の四人をはじめ、政府の要人のほとんどが病死にいたり、武智麻呂の政権は一挙にしてついえ去ったのである」
 交通・流通のスピード化は、疫病の蔓延に寄与しているとは、なんともはや皮肉な話である。

lift という単語

 本日の夕方、どうやら緊急事態宣言が解除されそうだ。NHKの英語放送では、「解除する」を “lift” で表現している。
 “lift” にはいろいろな意味が有るので、各自調べると面白いが、一番身近な例で言うと、エレベーターやスキー場のリフトが有る。そして、ウェイトリフティング等も…..。
 昨日、歯科医の話に基づき、私は「口の老化」について書いたが、滑舌をよくするための発声訓練をすれば、さらなる長所があるということまでは書けなかった。何故ならば、前段だけで紙数が尽きたからである。
 では、後半について書く。舌の訓練をしてもう一つ良い点は、顔の筋肉が “lift up”して、表情がとても明るくなるということだ。意識して発声すれば、確かに発話そのものにも心がこもり、目もしっかり開くこと間違いなし。
 解除後もまだまだマスク着用の日々が続く。沈んだ心を“lift up”して、明るい発声と目の輝きを取り戻そう!

口の老化

昨夜、NHKの健康番組で「口の老化」が取り上げられた。高齢者になると歯の不具合で滑舌が悪くなるのはわかるが、舌の筋肉が衰えて、食事や発声に大きな影響を与えることを知った。
 しかしながら、番組に登場した高齢者に舌の動きを訓練させると、約2週間後から効果が見られ、とても参考になった。訓練の一つとして、「パパパパパ」、「タタタタタ」、「カカカカカ」を7秒以内に連続して何回言えるかをさせてみる。「パ pa」は唇、「タ ta」は口の前方、そして、「カ ka」は口の後方による調音だが、肝心なのは舌の筋肉が大いに関与しているということだ。
 歯科医の先生は、「パンダのたから」を何度も繰り返して言うと訓練になると助言しておられた。そして、「あー、いー、うー、ベー」と言わせ、最後の「べー」の時に、べろ(舌)を口から出して、下のほうに向かって数秒、垂らす訓練も勧めておられた。これは、言語に大切な「母音」の発音になってとてもいい。
 マスクをしたまま、ほとんど喋らなかったこの2ヶ月。あと1週間余で教室を再開します。生徒の皆さん、唇周辺の筋肉、及び、舌の筋肉を大いに鍛えておいてください。

遣唐使船の組織と乗員

『「黄金」から見直す日本史』(加藤廣著 NHK出版 2013年)はラジオで講義されたテキストだが、その中の第4回目に放送されたタイトルは「金と遣唐使と弘法大師 ~平安時代」である。
 加藤廣氏は「遣唐使」という巨大プロジェクトについて述べ、その組織、具体的に言うと、どのような職種の人間が船に乗り込み中国へ行ったかが列挙してある。時期によって異なるものの、『延喜式』によると、その役職は実に32の多岐に及ぶと彼は言う。
 「大使、副使、判官、録事(議事録係)、知乗船事(航海長)、訳語生(通訳)、請益生(禅宗の学僧)、主神(神棚を祭る人)、医師、陰陽師、絵師、史生(記録係)、射手、船師、音声長、新羅・奄美訳語生、卜部(占いを司る官吏)、留学生、学問僧、従者、雑使、音声生、玉生(玉を加工する人)、鍛生(かじや)、鋳生(いものや)、細工生、船匠、舵師、舵とり、水手長、水手」
 この中で6番目に書かれている<訳語生(通訳)>だが、<おさしょう>と読むそうだ。不思議な感じがする。中国語ができた日本人が一緒に随行したようだが、新羅・奄美に関する言葉ができた通訳も同じく乗船。まさしく多岐に及んだ組織であったことが想像し得る。