鬱金の鉢巻き

昨日、古本屋で本を4冊購入。年末年始に備えてのことである。そのうちの一冊は、『奇妙な色事典』(福田邦夫著 青娥書房刊 1993年)。目次を見ると、確かに奇妙な色名がわんさと並んでいる。
 例:いわぬいろ(謂はぬ色)、うつぶしいろ(空五倍子色)、かめのぞき(瓶覗)、きくじん(麹塵)、けんぽういろ(憲房色)、しごくいろ(至極色)、しろころし(白殺し)、のしめいろ(熨斗目色)、のろまいろ(鈍間色)、等々。
 いわぬいろ(謂わぬ色)の項目を読むと、これは、くちなしいろ(梔子色)を指すそうだ。江戸時代の駄洒落から命名されていることを知り、思わず苦笑。
 同じ項目の中に「鬱金の鉢巻き」という一節が有る。「鬱金はショウガ科の植物の根からとられる黄色の染料で、それで染めた鉢巻きを頭に締めれば、頭に黄がまわる、つまり、気がまわるというわけだ。忘年会の幹事は鬱金の鉢巻きにかぎる」
 今日からいよいよ師走。口害を防ぐために、「謂わぬ色=梔子色」の服を着よう! そして、気配りのために、鬱金色のマフラーを巻こう! それが難しいなら、カレーを食べて、胃の中を鬱金色(ターメリック色)にしよう!

午前8時の三鷹駅

昨日の午前8時、私は三鷹駅にいた。徹夜の仕事が終わったのですぐに電車に乗って帰宅すればいいが、人の多さに圧倒された。まるで新宿駅並みだ。そこでスタバに寄って30分ばかりお茶をした。
 三鷹は住環境がいいので都内でも人気が高い。しかし、人気が高いが故に人口がどんどん膨らんでいくと、それにつれていろいろと支障をきたす。駅のロータリーはバスや車でいっぱい。
 私が上京したのは1965年。父の親友が三鷹に住んでおられたので遊びに行くと、「この近くに売り出されている家は1千万円もするんだよ」と言われ、びっくりしたのを覚えている。今では10倍…..。
 いずれにせよ、数十年前までの三鷹は武蔵野の面影が色濃くあった。しかし、ヒマラヤ杉は切り倒され、マンションになった。
 今日の出題:次の単語をタイ語にしなさい。1.徹夜で働く、 2.住環境、 3.人気が高い、 4.人口が増える、 5.支障をきたす、 6.ロータリー、 7.10倍、 8.面影、 9.マンション

ニン先生のパパ

ニン先生は今年の6月から泰日文化倶楽部の「タイ語中級 火曜日19:00」のクラスを担当してくださっている。彼女の可愛らしい話し方、そして、ピアノの先生もなれるということを聞いて、良家のお嬢様であることは明々白々だ。
 今週の授業の時に、彼女が面白い話をするので、思わず笑ってしまった。
 「私のパパは出家したことがあります(เคยบวช)。しかし、お寺では食事のことをあれこれ言ってはならず、善男善女からいただいた食べ物をただ口の中に入れるだけです。でも、パパはピザがどうしても食べたくてたまらず、我慢をするのが大変だったそうです。ですから、還俗後(หลังสึก)、お寺に持って行く食べ物はいつもピザばかり。ピザをもらったお坊さんは、またピザかと思ってはならず、黙々と食べなければなりません」
 ニン先生のパパの気持ちはわからないでもないが、反対にピザばかり食べさせられたお坊さんは、還俗後、きっとピザが嫌いになったにちがいない。

午前8時の三鷹駅

昨日の午前8時、私は三鷹駅にいた。徹夜の仕事が終わったのですぐに電車に乗って帰宅すればいいが、人の多さに圧倒された。まるで新宿駅並みだ。そこでスタバに寄って30分ばかりお茶をした。
 三鷹は住環境がいいので都内でも人気が高い。しかし、人気が高いが故に人口がどんどん膨らんでいくと、それにつれていろいろと支障をきたす。駅のロータリーはバスや車でいっぱい。
 私が上京したのは1965年。父の親友が三鷹に住んでおられたので遊びに行くと、「この近くに売り出されている家は1千万円もするんだよ」と言われ、びっくりしたのを覚えている。今では10倍…..。
 いずれにせよ、数十年前までの三鷹は武蔵野の面影が色濃くあった。しかし、ヒマラヤ杉は切り倒され、マンションになった。
 今日の出題:次の単語をタイ語にしなさい。1.徹夜で働く、 2.住環境、 3.人気が高い、 4.人口が増える、 5.支障をきたす、 6.ロータリー、 7.10倍、 8.面影、 9.マンション

僧侶とピザ

ニン先生は今年の6月から泰日文化倶楽部の「タイ語中級 火曜日19:00」のクラスを担当してくださっている。彼女の可愛らしい話し方、そして、ピアノの先生もなれるということを聞いて、良家のお嬢様であることは明々白々だ。
 今週の授業の時に、彼女が面白い話をするので、思わず笑ってしまった。
 「私のパパは出家したことがあります(เคยบวช)。しかし、お寺では食事のことをあれこれ言ってはならず、善男善女からいただいた食べ物をただ口の中に入れるだけです。でも、パパはピザがどうしても食べたくてたまらず、我慢をするのが大変だったそうです。ですから、還俗後(หลังสึก)、お寺に持って行く食べ物はいつもピザばかり。ピザをもらったお坊さんは、またピザかと思ってはならず、黙々と食べなければなりません」
 ニン先生のパパの気持ちはわからないでもないが、反対にピザばかり食べさせられたお坊さんは、還俗後、きっとピザが嫌いになったにちがいない。

眼科とタイ人

区の無料検診で、「目の治療を要する」という検査結果の封書が2年続けて届いた。そこで、昨日、思い切って眼科医院へ行った。早稲田通りをはさんで、泰日文化倶楽部の教室の斜向かいにあるビルの中の医院を選んだから非常に便利。
 結果を聞いて驚いた。無料検診の眼科医が下した診断とは異なっていたからである。セカンドオピニオンの大切さを知った。
 それはそうと、眼科医院の待合室で待っていると、中国人らしき女性が2名、入って来た。中国語が聞こえて来るであろうと思いきや、なんとタイ語が聞こえて来た。初めて行った眼科医で、タイ人と遭遇するとは想定外!
 通訳の女性に訊いてみると、おばちゃんは高田馬場に在るタイ料理店のコックさん(แม่ครัว)だとのこと。通訳のタイ人のタイ語はとてもきれいであった。これからタイ人がどんどん増えて来ると通訳も大忙しだ。

早稲田卒の御住職

昨日、母の27回忌が有った。生きていれば112歳。明治、大正、昭和、そして、平成を生きた。
 御住職と会食をしていていろいろなことがわかった。私と同学年であること、そして、早稲田大学を卒業しておられるから、高田馬場には詳しいということを初めて知った。以下は彼の話を要約して紹介する。
 「学生運動が盛んな時代でしたから会社には就職せず、池上本門寺に日参し、僧侶になりたいという気持ちを伝えましたが、その都度、門前払いをくらいました。最後は一人の僧侶から見習い修行僧の下で清掃や便所掃除をするのであれば、特別に寺に入れてやると言われ、それから仏教の世界に入りました。サラリーマンになっていれば出世をし、家庭も持つことができたのに…..」
 私は言った。「仏教に帰依なさっておられることはすばらしいことです。人生百年。仏の道は永遠です」
 御住職は続けた。「僧侶の資格を取得するために通った大学で、タイの僧侶と一緒に勉強しました。彼の名前はウドムサック君。みんな、うどん、うどんと呼んでいました」

97歳の仲人業

千登世橋近くに6階建てのビルが有る。オーナーは電気店。そこの社長とは泰日文化倶楽部の教室や自宅のエアコンを設置してもらって以来、懇意にしている。昨日も会ったので、挨拶がてら訊いてみた。
 「お義母様、お元気ですか?」
 義母にあたる方は97歳。長い間、町内会の会長を務めたので、功績は大である。
 「ああ、元気だよ。今も5階に住んで仲人(แม่สื่อ)をやっている」と、社長。
 それを聞いて私は驚いた。ビルの5階に「ブライダル・サロン」という看板が出ているが、どこかの会社が部屋を借りて、ウェディングドレスのレンタルでもやっているものとばかり思っていた。
 社長は続けた。「年をとっているほうが、お客さんも安心するらしい」
 とにかく頑張り屋の女性だとは存じ上げていたが、97歳でも美しい装いをして、きちんとお化粧もしている理由がよくわかった。

宅男・宅女

10日ほど前、仕事で南大沢へ行った。初めて降り立った町の印象は人が少ないということであった。しかし、昨日もまた南大沢に行ってみると、人でごった返していた。土日は駅周辺に屋台やフリーマーケットのイベントが展開されるとのこと。そして、東京で唯一のアウトレットが有り、一昨日からセールが始まっていた。
 仕事が終わった私は、長野のおやきを食べたり、福岡県の甘酒を試飲したりして気分転換をはかった。そして、千葉県産の「無無ほうれん草」、埼玉県のこまつな、福島県のりんごを買い、両手に重い思いをしながら、高田馬場の教室にたどりついた。
 14時半からの中国語のクラスに参加した。老師が「明日はどこへ行きますか?」と生徒達に尋ねた。生徒の一人が答えた。「家にいます」
 すると、老師がすかさず言った。「そういう人を、中国語では、宅男と言います」
 横で聞きながら、私は南大沢で見た楽しそうな人々を思い出した。やはり外に出るのが一番!

小さな掃除

「勤労感謝の日」が終わり、今年の祝日はあと1日(天皇誕生日)のみ。泰日文化倶楽部の授業は12月22日(土曜日)までです。
 そろそろ大掃除ということになるが、現代人は忙しいから時間が取れない。中掃除というのもあまり気が進まない。では小掃除は? 毎日ほんの15分、掃除をする。そして、自分をほめる。そうだ、それで行こう。
 タイ語で「掃除をする」は、「ทำ(する)+ ความสะอาด(清潔)」という。では、以下の単語をタイ語で書いてみよう。
 1)掃除機
 2)箒(ほうき)
 3)ぞうきん
 4)ぞうきんがけをする
 5)窓ガラスを拭く
 6)生ごみを捨てる
 7)ごみ箱
 8)浴槽を洗う
 9)便器を磨く