早稲田卒の御住職

昨日、母の27回忌が有った。生きていれば112歳。明治、大正、昭和、そして、平成を生きた。
 御住職と会食をしていていろいろなことがわかった。私と同学年であること、そして、早稲田大学を卒業しておられるから、高田馬場には詳しいということを初めて知った。以下は彼の話を要約して紹介する。
 「学生運動が盛んな時代でしたから会社には就職せず、池上本門寺に日参し、僧侶になりたいという気持ちを伝えましたが、その都度、門前払いをくらいました。最後は一人の僧侶から見習い修行僧の下で清掃や便所掃除をするのであれば、特別に寺に入れてやると言われ、それから仏教の世界に入りました。サラリーマンになっていれば出世をし、家庭も持つことができたのに…..」
 私は言った。「仏教に帰依なさっておられることはすばらしいことです。人生百年。仏の道は永遠です」
 御住職は続けた。「僧侶の資格を取得するために通った大学で、タイの僧侶と一緒に勉強しました。彼の名前はウドムサック君。みんな、うどん、うどんと呼んでいました」