今日から後半戦

今日から7月(เดือนกรกฎาคม)。もしも手紙(จดหมาย)を書くとするならば、盛夏、酷暑、炎暑甚だしく、という表現を用いることになる。
 泰日文化倶楽部は、第3期目(7月、8月、9月)に入った。少し早いお知らせになるが、夏休み(วันหยุดหน้าร้อน)は8月10日(水曜日)から23日(火曜日)までと決定。2週間の休暇である。
 手帳を見ると、2016年はすでに183日を消化した。そして、今日から後半戦の183日が始まる。社会情勢(สถานการณ์สังคม)はめまぐるしく変化しているが、言語の勉強は自分の世界に入ったまま、黙々と続けられる。毎日がチャンスだと思って、勉強時間数を増やそう。途中でやめるのは惜しい。自分に自信がつくまで、こつこつと持続あるのみ。

翻訳仕事

 昨日、バンコクから急な翻訳仕事が舞い込んで来た。知り合いからの依頼だから、心よく応じた。タイ語から日本語に翻訳するものと思っていたら、なんと英文和訳であった。英文科出身の私としては、できないということは恥だ。
 久々に英文を訳しながら、「英語はやはり好きだ」と思った。それに、英語とタイ語の文法はかなり近いから、S(主語)+V(動詞)+O(目的語)の構文をしっかりととらえれば翻訳はそう難しいわけではない。ただし、文学ではなくて、会社法に関する内容だから、専門用語の知識が要求される。
 翻訳の仕事は文章を練りたくなるので、何度も推敲に推敲を重ねる。それはそれで楽しいのだが、いつのまにか時間が経過しているので、あまりペイしない。通訳は一発仕事だから、あとくされが無くていい。

元気は語学から

 今朝、NHKのニュースで、熊本地震に遭った子供たちに絵を描かせて、気分を一新してもらおうとする女性の活動が紹介された。子供たちが描いた絵は明るい感じで伸び伸びとしていた。ストレス解消にもなり、この試みは大成功!
 それを見ながら、私は思った。「子供たちに外国語を教えるのもいいなあ」
 外国語といえば英語。しかし、他の言語を教えられる人がいれば、何語でもいい。言葉は生き延びるために必須だ。非日常的な環境で外国語を習うと、その言語は五感に浸透していく。反対に、幸せな環境においては、勉強ができる有難味はあまり感得できていない。
 将来、どこで住むかわからない時代に入った。とにかく語学センスだけは磨いておこう。単語だけ覚えるのでもいい。そして、関心がわいたら、短文をたくさんしゃべろう。たくさん発声すれば、元気になれる。

leave or remain

「leave or remain」ということで、世界中が注目していたイギリスの選択は、6月24日、「leave 離脱」に動いた。
 この「leave」という単語を聞くたびに、私がかつてアメリカ人から、「あなたの発音はleave ではなくて、liveに聞こえます」と注意されたことを思い出す。
 しかし、そのようにはっきりと、即座に注意してくださったことを、いついつまでも感謝している。他人に注意されるといやな気分になるが、注意は注意である。
 あと数日で7月だ。2016年の後半に入る。6月末で泰日文化倶楽部を退会する(leave, 注:他に、withdraw,resign)意思を伝えて来ておられる方はわずかに1名だけ。残りは、「remain」組だ。今後もマイペースで、日々、精進あるのみ。

夏越の祓(なごしのはらえ)

昨日、お茶席で、「水無月」という菓子が出された。6月末(สิ้นเดือนมิถุนายน)の「夏越の祓」にいただく菓子だそうである。
 昔は高貴な方だけが氷を入手できたが、庶民には無理。そこで、氷を模した半透明の白い菓子に、邪気を祓うといわれている小豆を乗せて、半年間のお祓いに食したそうだ。それが、「水無月」という菓子だ。
 今年もそろそろ半年(ครึ่งปี)を終えようとしている。もうすでに真夏に近い日差しだから、夏ばて対策は今から十分にしておかなければならない。
 泰日文化倶楽部の生徒達の夏休みの楽しみ方はやはりタイ行きだ。タイへ行くことこそが、日本での邪気を振り払い、新たなる気持ちのスタートとなる。逆に、タイ人は日本への旅行でリフレッシュをはかっている。互いにその繰り返しを重ねながら、いろいろな発見をしたいものだ。

ぽつりぽつりの英語

昨日、原宿から山手線に乗ると、小柄なマドモワゼルが日本の青年にフランス語で話しかけている。「あら、素敵な彼女を持っているわ!」と思ったが、それは私の勘違いであった。マドモワゼルは上野へ行く方法をたずねたかったようだが、青年がフランス語がわからないということがわかったので、彼女は英語に切り替えた。
 英語になると、青年も反応をし始めた。電車のドアの上に出る山手線の駅名を数えながら、「シックスティーン」と答えた。だが、私には、「シックスティ」に聞こえた。そして、「28分」と、英語で教えてあげていた。
 いずれにせよ、マドモワゼルは山手線に乗り続ければ、上野へ行けることがわかり、ほっとした様子であった。そして、青年に「アリガト」と日本語で言った。
 私は一切の助け舟を出さなかった。青年が、「よし、今日から英会話をやるぞ」と思ってくれることを期待する。

懇切丁寧な指導

昨日、鑑識課のS氏と一緒に仕事をした。彼は私を見るなり、こう切り出した。「戸島さん、知ってる?」
 「はい、K署で一緒に仕事をしたことがあります。25年位前に」と、私はすかさず答えた。
 「ということは、私もその場にいたから、会ってるわけだね」
 S氏が戸島氏の部下であったことが、この短い会話の中で分かった。S氏の仕事ぶり、そして、部下に対する懇切丁寧な指導を見ていると、戸島氏そっくりであった。
 戸島氏が鑑識のプロ中のプロであり、タイ警察でも大活躍されたことはつとに有名である。著書もお有りだし、テレビドラマにもなった。彼の徹底した教えが、S氏にしっかりと伝わっている。
 現場検証を終えて、階段を下りるS氏はひざが痛そうであった。私も同じくひざの調子が悪い。お互いに年をとったなあと思った。

ミニバラ と 都電の駅員さん

今朝、私が乗ったバスが王子駅を通過することがわかったので、王子駅で降車した。あとは都電で帰ろうと思ったからである。
 都電に乗る前に、すぐ近くにある花屋に立ち寄った。とある事情が有ってどうしても花を買いたかった。ぐるりと見て回った結果、ミニバラを購入。3鉢で540円也。毎年、花をつけるらしい。
 3鉢が入ったビニール袋をぶら下げながら都電のホームに立つと、「前清算をお願いします」と言った駅員さんが、ミニバラを見ながら、「いくら? いいですね」と、優しく話しかけて来た。それにはびっくり。何故ならば、彼は仕事中だったから。
 徹夜の仕事で睡魔に襲われつつあった私は、駅員さんの声かけを、あらためてとても嬉しく思った。何気なくソフトに話しかけること、それは都会の生活における潤滑油だ。

「タイ語入門 水曜日19:30」

3月9日からスタートした「タイ語入門 水曜日19:30」のクラスは、昨晩の授業で、テキストの半分を消化した。生徒は男性3名。皆、必ず出席してくださる。だから、私はいつもほめる。「ขยันเรียน カヤン リアン 勉強熱心ですね!」
 上手に発音ができるYさんが言った。「通勤時に必ずタイ語を聞いています」 彼のその努力は、日々、結果を出している。
 なかなか発音が覚えられないというSさんは、料理の話になると、俄然、反応がいい。好きな分野をどんどん進んでいけば、そのうち、タイ語に対する勘がよくなると思う。
 3人目の生徒であるKさんは、タイへ弾丸旅行するのが好きな方だ。タイへ行く回数が多いということは、毎回、タイ語の空気を吸っているわけだから、近いうち、きっと上達度が増すであろうと、私は観察している。

もうすぐ中学の同窓会

郷里の友人から葉書が届いた。
 「もうすぐ同窓会ですね。お目にかかれるのを楽しみにしています。前日に帰って来られるの? 時間を持て余すようでしたら連絡下さい。お城でも商店街散策でも、おつき合いします! 気をつけて帰って来てください」
 来月上旬、中学時代の同窓会が有る。前回の同窓会は、5年前。恩師が80歳を迎えられたということで実施された。その時、「5年後の古希に、また、みんな集まろう」と威勢よく言った幹事は、その1年後に急死してしまった。だから、もう集まらないのかと思っていたが、地元に残っている旧友が予定通り、企画してくれた。だから、帰る。
 皆が集まる理由には、それなりの理由が有る。それは恩師が溌剌としていること。甲子園へ野球監督として出た恩師だから、声が大きい。そして、教え子を思う気持ちたるや、日本一。だから、帰ります。