ミニバラ と 都電の駅員さん

今朝、私が乗ったバスが王子駅を通過することがわかったので、王子駅で降車した。あとは都電で帰ろうと思ったからである。
 都電に乗る前に、すぐ近くにある花屋に立ち寄った。とある事情が有ってどうしても花を買いたかった。ぐるりと見て回った結果、ミニバラを購入。3鉢で540円也。毎年、花をつけるらしい。
 3鉢が入ったビニール袋をぶら下げながら都電のホームに立つと、「前清算をお願いします」と言った駅員さんが、ミニバラを見ながら、「いくら? いいですね」と、優しく話しかけて来た。それにはびっくり。何故ならば、彼は仕事中だったから。
 徹夜の仕事で睡魔に襲われつつあった私は、駅員さんの声かけを、あらためてとても嬉しく思った。何気なくソフトに話しかけること、それは都会の生活における潤滑油だ。