大分旅行(3)

 日豊線に乗っていると、「駅員がいない駅では、切符を箱に入れてください」という車内放送がたびたび流れた。臼杵駅に着いて改札を出ようとすると、やはり箱が置かれてあった。駅員はいたものの、彼は切符の販売にあたっているだけ。不正乗車をする人はいないのであろう。というよりも、人を疑ぐることをしないお国柄とみた。
 駅前に唯我独尊の仏像(レリーフ)が鎮座ましましていた。タクシー乗り場にはタクシーがいなかったので、宿まで歩くことにした。かといって、はっきりした場所は知らなかったので、街の散策を兼ねてぶらぶら歩きとなった。途中、臼杵城址の横を通った。城下町で育った私には、臼杵の街の雰囲気がすぐに親しめた。
 散歩をしている人に宿を尋ねると、宿まで連れて行ってくださった。「おやど 蔵」は、古民家を移築したもので、内部はホテル形式になっていた。

大分旅行(2)

宇佐八幡宮を参拝した後、カバンを預けて置いた参道入り口に在る土産物店に戻った。若奥さんの横には、乳母車の上ですやすやと眠る男の赤ちゃんがいた。3ケ月だそうだ。神様に守られて堂々たる眠りである。
 そのあと、タクシーでわずか5分の距離にある五百羅漢寺へ向かった。タクシーの運転手さんは女性であった。タクシーに乗ったとたんに蜜柑の香りがしたので、「いい香りですね」と言うと、蜜柑を1個くれた。「今晩、ホテルでいただきましょう」とつけ加えると、「じゃあ、もう1個どうぞ」と、またくれた。
 豊後の平野は今まさに稲刈りの季節を迎え黄金一色であった。まさしく豊後の<豊>の漢字に相応しい豊かさを呈していた。
 JR日豊本線に乗って、結婚式が行われる臼杵市へ向かった。臼杵市は石仏で有名なところらしく、駅のホームに石仏の頭が据えつけられていた。写真を撮って、友人に送ると、「まるでカンボジアみたいね」という返事が返ってきた。

大分旅行(1)

10月10日から12日まで、2泊3日で大分県へ出かけた。親戚の結婚式に参列するためであった。昨晩のうちに帰京できたのでほっとしている、何故ならば、台風19号の影響で、今日の九州発着便はそのほとんどが欠航となっているからだ。
 8月の福井旅行に続いて、今年2回目の国内旅行を楽しもうと思い、10日午前6時、自宅を出発。タイ語のことはしばし忘れるつもりで、目白駅から山手線内回りに乗り込むと、大きなスーツケースが3個、目にとまった。成田空港着のタグがついていたので、アジアから来た観光客であることは間違いなし。小声で話す彼ら。あっ、タイ語だ! 
 私のほうから声をかけた。東京に4泊して、そのあとは大阪に行くと、一人の男が答えてくれた。このぶんだと、大分県でもタイ人に会いそうな気がしてきた。だが、それはなかった。
 大分空港に午前10時着。空港からバスに乗り、宇佐八幡宮へ行った。日本全国にある八幡宮の総本山である宇佐八幡宮。本殿の前でうやうやしく合掌した。

結婚式に行きます!

10日から12日まで大分県へ行きます。結婚式に参列するためです。15年位前にタイのテレビ・クルーと一緒に大分へ行ったことがあります。その時は、「一村一品運動」の取材でした。
 今回は全くプライベートな旅行です。いろいろな場所へ行きたいのですが、車が無いと不便だということがわかりました。「一日一ヶ所」の観光をしてまいります。
 したがいまして、ブログは3日間、お休みいたします。

聞き取りが得意な生徒さん

昨晩、「タイ語入門 水曜日20:00」のクラスを代講した。何故ならば、トン講師にタイからの来客が有ったからである。バンコクの外資系に在籍しているトン講師は、休職して、日本語の勉強に来ているが、上司が来日したため、何かと忙しそうである。
 さて、昨晩のクラスの生徒は3名。男性2名+女性1名のクラスである。入門テキストの第7課まで終わったので、未来形も、経験を表す過去形も、そして、願望を表わす助動詞も、すべて習ったことになる。
 そこで、私がいろいろな表現をタイ語で言って、生徒達に意味を言わせると、Mr.Wがどんどん訳した。その反応が非常に速い!
「あら、訳すのがすばらしいですね」と誉めてあげると、「タイ人が言っていることはわかるんです」、とのこと。
 その理由は、彼のビジネスがタイの洋服の買付けなので、バンコクへはよく出かけており、タイ語を耳にする機会が多いからであった。彼の課題は発音だけ。何とか磨いて差し上げたいものだ。

N子さんのバンコク近況報告

今年の9月上旬、バンコクのご主人のもとへ行かれたN子さんから、昨晩、近況報告が有った。
 「先生、今日からタイ語学校でした。泰日でたくさん教わったので、なんとかやっていけそうですが、毎日なので頑張らないと!です。そして、声調も口の開き方も教わっていたからよく分かりました。頑張ります。タイの学校よりも泰日の方が安いだなんて、やっぱり先生、すごいですね」
 それに対して、私はすぐに返信した。「それは良かったですこと!ペラペラになってください!」
 声調と口の開け方をしっかり学ばれて行かれたN子さん。きっと他の生徒よりも上達が早いこと、まちがいなし。

聞き取れると、大変うれしい。

昨晩、「タイ語初級 月曜日18:00」のクラスが終わった後、生徒達3名と居酒屋へ行った。彼らは一杯呑みながら、あれやこれやタイの話をするのが楽しみなグループだ。
 Mさんがこう言った。「この間、タイへ行った時、タイ人の友人から、君はとても上手だ(เก่งมาก)とほめられました。ほめられると嬉しいものだから、いい気分になり、タイ語ができてよかったと思いました。ところが、そのタイの友人は、そばにいたタイ人の仲間に向かって、この日本人、タイ語はあんまりできない(ไม่ค่อยเก่ง)けどね…..と紹介しているのが聞き取れました。自分に対してはほめるけれど、タイ人にはけなしている。いささか嫌な気がしましたが、タイ人が喋っているタイ語が聞き取れたので、なんだか嬉しくなりました」
 Mさんは来月もタイへ行く計画だ。チャレンジとリベンジの精神で頑張ってらっしゃい!

「タイ語入門 土曜日11:00」は可愛いクラスです。

「タイ語入門 土曜日11:00」は、9月13日からスタートしたので、もう4回、授業が有った。泰日文化倶楽部では一番新しいクラスである。若い人達ばかりなので、とても明るくて楽しいクラスだ。
 目下、男性3名、女性2名、計5名で順調に進捗している。先日、見学者が来られたので、もしかすると、6名になるかもしれない。
 タイ人講師の感想を聞いたところ、「入門クラスの皆さん、みんな、可愛いです!」と、おっしゃられた。タイ語上級を長い期間に亘り教えておられる先生なので、「私の名前は…..です」とか、「どこに住んでいますか?」という初心者向けの文型は、とても可愛らしく思われるらしい。習っている皆さんは社会人だから、決して子供ではないのだが、タイ語の発音に関しては、2~3歳の子供にみえるようだ。皆さん、頑張って、少しでも早く幼稚園児のレベルに達してください。

親子で学ぶタイ語

昨日、三鷹市で開催された「アジア・アフリカ語学祭り」に出講した。参加者は6名。19歳から70歳まで、平均年齢50.8歳のクラスであった。
 教室に入ると、大学生の隣りに女性が座っていた。とても仲好さそうに座っていたので、「お母様ですか?」と尋ねると、「そうです」と、彼女は答えた。
 2時間の授業はあっというまに過ぎた。個人情報の規制が働いているのか、参加者の名簿に名前は書かれていなかった。ただし、年齢は書いてあった。しがたって、数字を教えたときに、「今から数字を言いますから、ご自分の年齢だと思われる方は手を挙げてくださいね」と言ってから、19、48、49、55、64、70と読み上げると、なんと、皆さん、反応よく挙手した。こんなに早く数字を覚えてくださるとは! 
 19歳の大学生はとても頭が良かった。隣りのお母様も息子さんに刺激されて、根気強かった。

10年以上続くクラス

泰日文化倶楽部では、原則として3ヶ月毎に受講料を徴収しているが、今年もいよいよその最後の第4期を迎えた。徴収したお札の中に下4桁が8888であるものが見つかり、何となく嬉しくなった。泰日文化倶楽部の創設が1988年であることもその理由の一つではあるが、何よりも8が4つも並ぶと、非常におめでたい。
 目下、31クラスを実施しているが、その中から、10年以上続いているクラスをご紹介したい。
(1)タイ語上級 土曜日12:45 (2)タイ語上級 土曜日16:00 (3)タイ語上級 日曜日13:00 (4)タイ語上級 金曜日19:00
 このように列挙してみると、すべて上級クラスであった。皆さん、とても根気がある方達ばかりだ。
 昨晩、茅ヶ崎から通学しておられる男性が私に語った。「泰日文化倶楽部に入会された時は30歳でした。今、49歳になりました」