つばさ橋

カンボジアとベトナムの間を流れるメコン川に、今日、「つばさ橋」、カンボジア語で言うと、「スピエン・ツバサ」が開通するそうだ。全長2215m。おお、長い! 南部経済回廊の道路の役割を果たし、ベトナム、カンボジア、タイの3ヶ国が流通面で一気に近づいたことになる。2001年には、「きずな橋」というのがすでに建設されているとのこと。
 おめでたい話に少しばかり水を差すのは失礼だが、橋の命名の仕方にもう少し一考の余地はなかったのであろうか?
 何故ならば、タイ人もカンボジア人も、そして、おそらくベトナム人も、日本語の「つ」、「ず」の発音が難しく、「つばさ橋」は、「すばさ橋」、もしくは、「ちゅばさ橋」、そして、「きずな橋」は、「きすな橋」にしか発音できないからである。
 「あつし」という男性、そして、「ちずこ」という女性から、悩みをうちあけられたことがある。理由はタイ人からきちんと自分の名前を呼んでくれないというわけだ。母国語に無い音を発音するのはどんなに頑張っても苦しい。