授業開始から1週間

泰日文化倶楽部では2017年度の授業が開始されてから昨日で1週間が経過。実に早い。おだやかな表情で教室に現れた生徒達を見て安堵した。しかし、出席者は全体の80%。皆さん、まだまだ用事がお有りなのであろう。
 マイペースで授業に臨む生徒達。それはそれでいいのだが、彼らに注文したいことがある。それは今年こそはもう少しやる気を出してほしいということだ。具体的に言うと、目標値を10%~20%、上げてほしい!
 目白駅のホームに立つと、スポーツ用品の会社であるデサントの広告がいつも目にとまる。現在は、大谷翔平君のダッシュする姿が大きくかかげられているが、すぐ傍に「すべての一瞬が未来になる」というコピーが光っている。
 我々はスポーツ選手でもなければ、何かのプロでもない。だが、未来は有る。「未来はもう有りません」という否定的な人間になるのではなくて、自分の持ち時間を上手に上向きに持って行くのが大切。タイ語の勉強もその中の一環になれば嬉しい。

街頭募金 と 大学生

昨晩、8時30分からプライベート・レッスンが入っていたので、7時50分に自宅を出てバスで目白駅へ。バスを降りた途端、「私達は上智大学の学生です。インドの子供達にご寄付をお願いします」という声が耳に入った。目白といえば、学習院大学か日本女子大学だから、一瞬、耳を疑った。
 そこで私は彼女達2人に近づいて行き、「あなた達はどちらの大学ですか?」と尋ねると、「上智大学です」というではないか。「私は上智の先生よ」と身分を明かしながら、「何故、目白で?」とさらに質問すると、「人が多いと思ったからです」と回答。
 彼女達はグローバルスタディーズ学部の学生達で、春休みにインドへ行くとのこと。寒い夜空での街頭募金に私も協力して紙幣を一枚、募金箱へ。街頭募金には怪しいものが多いと聞くが、彼女達の顔は素直さに満ち満ちていた。

タイの水入れ(ขันน้ำ)

 物は増やしたくないが物はたまる。そこで致し方なく近所の家具店へ行き収納ボックスを買うことになる。家具店の女性店主は私をよく覚えており、何でも家まで届けてくれるので、散歩も兼ねて、ついついその店へ行ってしまう。何故、その店に行くか。それには次なるもう一つの理由が有る。
 ある日のこと、店のレジ近くに、タイ人が日常よく使っているタイの水入れ(ขันน้ำ)がいくつか並べて置いてあるのを見た私は店主に尋ねた。
 「このタイの水入れ、おいくら?」
 「それは売り物ではありません。新婚旅行でタイへ行った時に買ったものです」と、店主。
 それを聞いて、しばしタイ談義が始まった。タイが好きな店主がタイの水入れをまるで招き猫のように大切に置いてある。その家具店は私が知る限りかなり長く営業しており、通信販売のご時世にもめげず、地元に根付いて実によくがんがっている。

さあいくなら なやみゼロ

昨日(1月10日)は「110番の日」。目白駅前にパトカーと白バイが停められていた。男の子の孫を連れたおばあちゃんが孫と並んで写真を撮っていた。その光景がほのぼのとしていたので、私も少し離れたところから、スマホでパチリ。
 すると、警察官が私に近づいて来た。ドキリ。何か悪いことでも? 
 ところが警察官は私に小さなグッズをプレゼントしてくれた。「あなたもお孫さんを連れて、もう一度、ここにいらっしゃい」と言われているように思われた。
 帰宅後、ビニールからグッズを取り出すと、それは折りたたんだトート・バッグであった。そして、それには、「犯罪被害によるこころの悩み相談 犯罪被害者ホットライン ☏03-3597(さあいくなら)-7830(なやみゼロ)」と書いてあった。
 若い警察官は私を見て、悩みをかかえている女性と見たようだ。はい、悩みは有る、有る。だが、それは生徒達の発音が一向に向上しない悩み。犯罪とは関係ないから、この電話番号に電話しても埒(らち)が明かない。

気仙沼から年賀状

「お元気ですか? ようやく仮設住宅から出ることが出来ました。今度こそタイへ行きたいです」という年賀状(ส.ค.ส.)を頂いたが、お名前を見ても、一体どなたなのか思い出すことができない。女性の場合、旧姓を併記しておいてくださればわかりやすいが、それも結婚後1~2年以内。お名前の漢字から思い出せるかしらと思ったが、やはり思い出せない。困った。
 いずれにせよ、年賀状には新居の写真が印刷されていた。アメリカのカントリーハウスみたいでおしゃれだ。2階のベランダからは太平洋が見渡せる。穏やかそのもの。2011年の津波が嘘のよう….。
 災害(ภัยพิบัติ)が多すぎる日本。そして、復興が遅い様々な事情。そうした中から人間は謙虚に学んで行かなければならないが、なるべくであれば平穏が一番。今年も地震(แผ่นดินไหว)、台風(ไต้ฝุ่น)、火事(ไฟไหม้)、交通事故(อุบัติเหตุจราจร)に賢く対処しながら、時間を有効に使おう。

今年の歌会始の勅題「野」

 昨日、目白庭園で初釜が有った。茶道講師から絵懐紙を頂いたが、それにはニ種類あり、一つは今年の干支である「酉」の絵、そして、もう一つは今年の歌会始の勅題(お題)である「野」に因んで、どこにでも見られる山野の絵であった。
 「野」というお題で、果たして歌が詠めるのかしらと思ったが、「野」という漢字が入っていれば大丈夫だと聞くと一安心。それならいくらでもテーマは見つけられそうだ。
[例] 野望、野心、野性、野原、野草、野暮、野郎、野党、下野、粗野、枯野、原野、等々。
[地名] 上野、中野、野田、下野(しもつけ=栃木県、群馬県にまたがる旧国名)等々。
 [名字] 野村、野々村、野口、天野、飯野、大野、今野、川野、山野…..等々。
 小寒の候、思い出の土地や旧友に思いを馳せながら、「野」について考える静かな一日を持ちたい。願わくば、与謝野晶子のように情熱的な歌が……。無理、無理。

象の置物

昨晩、鎌倉在住のミセス・U(元生徒)から電話を頂いた。
 「私、来月、86歳になります。元気なうちに家の中にあるものを処分していますが、年末にはタイに関係するものを業者に引き取ってもらいました。子供が乗って遊んでいた象の置物は引取り料金が1800円でした。業者はまだ有りませんか? 有ったらご連絡ください。すぐに飛んで参りますから、と言って帰って行きました。タイ語のノートだけはまだ取ってあります」
 私はミセス・Uの邸宅に遊びに行ったことがある。玄関に置いてあったあのチーク製の立派な象の置物が業者に連れられてどこかへ行ってしまったことを聞き、残念な気がした。年越しは倉庫の中であったにちがいない。
 だが、どこかの骨董市に出て来る可能性が有るような気がする。これからは、骨董市に出かけて、あの象を探そう。

泰日文化倶楽部 今日から始動!

泰日文化倶楽部は今日から2017年度の授業が開始されます。どうか大志を懐いて教室にいらしてください!
 皆さんそれぞれマイ・ペースで勉強なさるに限ります。しかし、先生や級友から刺激をもらうのも必要。
 そして一番必要なことは、やはり明確なる目標をかかげることですね。たとえば……..
  ①すらすら文章が思い浮かんで、ペラペラしゃべることができるようになりたい。②タイ語の単語を正しく表記して、誤字を少なくするようになりたい。③タイへ行く回数を増やして、日本語がわからないタイ人としゃべり、発音が通じるか否かを確認したい。
 今年もタイへ行きましょう。そして、タイ語を大いにしゃべりましょう。

SHAN JAPANESE CENTER

公益財団法人アジア・アフリカ文化財団から頂いた年賀状にはとても嬉しいニュースが書かれてあった。
 「ミャンマー・シャン州の州都タウンジーで、日本語教育普及を目的とする SHAN JAPANESE CENTER を2017年1月に開設します。タウンジーは標高1400mの山裾にひろがる美しい州都です」
 そして、タウンジー山から望む街の中心部の写真が賀状一面に展開していた。
 なんと美しい街であり、高原であることか! そこで学ぶシャンの人々は、あっというまに日本語を習得するであろう。何故ならば、日本語とミャンマー語は語順が同じで、文法が似ているから。
 若い生徒であれば、日本への憧れを強く持って、心躍らせながら、日本語を学ぶことであろう。
 ひるがえってタイ語を学ぶ生徒に問うてみたい。果たして彼らのように強烈な学習意欲と新鮮な好奇心を有しているや否や?

初買いはメイドイン・タイランド

初買いとは、正月2日にその年初めての買い物をすることだそうだが、私の場合は昨日4日に池袋に出て、いろいろと買い物をした。池袋のシンボルは「フクロウ」。フクロウ(タイ語は ฮูกフーク)は「不苦労」にかけて、幸せ印である。
 買った物のひとつは、パナソニックのヘア・ドライアー(เครื่องเป่าผม)。かつて3回ほど買ったことがあるが、タイ人が「これはいい!」というものだから、その場でプレゼントした。
 昨日買ったヘア・ドライアーを箱から出す時、製造国はどこかしらと思って箱の下のほうを見ると、なんと「MADE IN THAILAND」。とすると、これまでのものも、おそらくタイで製造されたと思っても間違いない。
 タイ生まれのヘア・ドライアーは、生まれ故郷が恋しくて、タイへ帰って行った。キャノンのコピーもタイ製だが、こちらは私がしっかりと使っているから、私の机で鎮座ましましている。