象の置物

昨晩、鎌倉在住のミセス・U(元生徒)から電話を頂いた。
 「私、来月、86歳になります。元気なうちに家の中にあるものを処分していますが、年末にはタイに関係するものを業者に引き取ってもらいました。子供が乗って遊んでいた象の置物は引取り料金が1800円でした。業者はまだ有りませんか? 有ったらご連絡ください。すぐに飛んで参りますから、と言って帰って行きました。タイ語のノートだけはまだ取ってあります」
 私はミセス・Uの邸宅に遊びに行ったことがある。玄関に置いてあったあのチーク製の立派な象の置物が業者に連れられてどこかへ行ってしまったことを聞き、残念な気がした。年越しは倉庫の中であったにちがいない。
 だが、どこかの骨董市に出て来る可能性が有るような気がする。これからは、骨董市に出かけて、あの象を探そう。