津軽弁

2024年3月場所で、伊勢ケ濱部屋所属の尊富士が輝かしい記録を打ち立てて入幕早々に優勝した。彼は青森県北津軽郡金木町(現:五所川原市)出身。したがって、彼の師匠やご親族がテレビのインタビューに応じる場面が多々有った。

私には五所川原出身の友人がいる。最初は彼の話し方に慣れず聞き取れなかったが、時間の経過とともに慣れて来た。知っている人の場合、何を言いたいかは類推できるので、方言の壁はなんとか乗り越えられることができる。尊富士の師匠やご親族の話し方は私の友人とそっくり。何だか顔まで似ているような気がした。

津軽の金木と言えば太宰治だ。彼の生家を訪ねて金木へ行ったことがある。新婚時代に一時暮らしていた家にも寄り、執筆した部屋に置かれた座布団に見入った。太宰の文章は色あせない。彼の音声がどんなものか、それが聞きたい。