高田馬場の理容師

 昨夜(4月4日)、「開運!なんでも鑑定団」を見ていると、高田馬場の理容師(81歳)が登場。30歳で店を持って以来、生涯現役で頑張っておられる。何故ならば、店を息子さんに譲ったものの、御贔屓のお客さん30名が彼を慕って散髪にやって来るからだとのこと。
 彼の別の顔は版画の蒐集。仕事がオフの時、川瀬巴水(版画家)の色に魅せられて、30歳頃より長きに亙りこつこつと版画を求め続けたそうだ。500万円の投資が、なんと今や7千万円として評価された。
 私が関心を持ったのは評価額ではなくて、彼の変わらぬ蒐集魂だ。終始一貫!
 気骨の有る方が高田馬場にお住まいであることを知って嬉しい。高田馬場は雑多な街だが、まだまだお宝的人物が潜んでいるかと思うと、街を歩くのがますます楽しくなる。