春爛漫

 桜をバトンタッチするかのように、サツキの花が咲き出した。自然の演出はすばらしい。春爛漫だ。
 高田馬場にも春が来た。早稲田大学の新入生を迎えて雰囲気が一変。毎年思うことだが、若人はいいなあ。全国から集まって来た彼ら、早稲田の杜で新しい人生のスタートを切ってほしいものだ。そして、多くのことを学んでもらいたい。
 泰日文化倶楽部も一本の古木の如く、高田馬場で静かに呼吸している。コロナ禍をどうにか生き延びた。なにごとにも言えることだが、何かを為すには時間がかかる。コツコツ精神こそが大切。
 とはいえ、スピードの時代だ。若い人には彼らなりの吸収力が有る。しっかりと計画を立ててそれを実行し、生まれた余裕で趣味や語学に時間を割いてほしい。