レトロニム

 『サンデー毎日』の最新の連載記事「現代を読み解くコトバ」(サンキュータツオ著 2023.1.15-22)に、新語を見つけた。それは、<レトロニム>。サンキュー氏の説明によると、
 ~新しいものが出てきてはじめて、それまでのものの呼び名が変わるというものだ。たとえば、「固定電話」はそれまではただの「電話」だったが、携帯電話が登場してから「固定電話」という呼称を作ってこれを過去のものとして区別した(その前に「移動電話」もあったね)」~
 サンキュー氏は他にもたくさん例を挙げている。ネットショップ対リアル店舗、オンライン授業対対面授業、他。
 彼(1976年生まれ)は最後にこう締めくくっている。「令和でも紙の雑誌で文章を書けることのありがたさを噛みしめつつ、2023年も楽しく年を取ろうと思う」 因みに、彼は『広辞苑』の編纂にも携わり、自称「学者芸人」だそうである。