レマン湖畔のIOC本部

私は2009年11月2日、ローザンヌへ行った。旅の目的はラーマ9世が幼少時からローザンヌ大学を卒業するまでお住まいになっておられたアパルトマンを訪ね歩き、そして、現代は図書館になっているかつてのローザンヌ大学の雰囲気を直接、見分することであった。

 その時、タイの僧侶を3名、偶然お見かけした。スイスに在るタイの寺院から世話係が運転するワゴンでローザンヌにやって来られ、私と同じくラーマ9世の足跡をたどっておられた。誘われるがまま、レマン湖畔に立つ美しいサーラーへ一緒に行った。それもまたラーマ9世のメモリアルである。

 一行とはそこで別れ、2~3分、歩くと、IOCの本部の正面に着いた。今朝、調べてみると、IOC創設125周年を記念して、同じ敷地に「オリンピック・ハウス」が約160億円で建設され、2019年6月23日に記念式典が開催されたとある。私は2009年にIOC(旧建物)の正面まで行ったが、なんだか胡散臭い感じがしたので中に入る気がしなかった。たとえ新しい建物であろうと、絶対に入らない。