パイナップルの目

 先日、「南国風酢豚」というものを食べた。料理が運ばれて来るまで興味深々で待っていると、一般の酢豚に入っている小片のパイナップルよりも、果肉たっぷりのパイナップルが入っていた。
 パイナップルというタイ語を辞書で確認すると、「สับปะรด」であった。 何故そんなことをしたかと言うと、タイ人でもいろいろな書き方をするからである。よく間違う表記は「สัปปะรด」。こちらのほうが何だかもっともらしい気がしないでもない。
 ところで、「パイナップルの目」という表現がタイ語にはあるそうだ。「パイナップルをよく見ると、目が多い。従って、自分に代わって状況を見守ってくれる人が非常に多くいることを指す」(『タイ日辞典』 冨田竹二郎編纂より)。
 いまどきは他者への非干渉が良しとされる風潮だ。果たして、「パイナップルの目」は好まれるや否や?