八幡と八

昨日、タイ語の「แปด 8」が出て来る慣用句を書いたが、今日は、日本語の「八」について書く。たまたま『街道をゆく 34 大徳寺散歩 中津・宇佐のみち』(司馬遼太郎著)の中の「八幡大菩薩」を読み始めたら、司馬氏が次なる蘊蓄と解説を書いていたからである。
 ~八幡(やはた)の語源は、古代、この神(八幡神)をまつるときに、たくさんのハタ(幡)をたてたからだという。「や」とは、数多くの、という意味の古語である。
~さきにふれたように″八(や)”とは、古代、数の多いさまをいう。用例としては、雲の多いことを八雲、種類の多いことを八種(やくさ)、たくさんの種類の草のことを八千草(やちぐさ)、道がいくつにもわかれているさまを八衢(やちまた)….。
 そう言われれば、いくらでも思いつく。 八百屋、八百万(やおよろず)の神様、嘘八百。