喪中はがき

小春日和が続き、とても爽快だ。郵便局へ行くと、「年賀状はいかがですか?」と勧められた。私はさらりと言った。「もうやめました」
 帰宅後、郵便箱を開けると、喪中はがきが入っていた。11月も半ば過ぎ…..。喪中はがきが来てもおかしくない頃だ。
 それは元教え子(京都在住)からのものであった。正月に私の家に泊まったことがある。もう23年、会っていない。
「母 67歳にて亡くなりました」というところに目がとまった。彼のお母様なのか、それとも奥様のお母様なのかはわからないが、これからの老後をもっと楽しんでいただきたかった。
 彼ら(40代後半)は親との永別で、本当の意味での大人となり、自分達の後半生を思慮深く、かつ、地道に歩んでいかれることであろう。