憶昔(いくじゃく)

 昨日、茶道教室で出された菓子の名前は「憶昔」。読み方は「いくじゃく」。
 茶道講師が京都から買って来られたものだが、菓子の命名は西本願寺の中に在る飛雲閣の茶室「憶昔」に因んだものだそうだ。なんと風流であることか。
 コロナ禍に於いて行動範囲は狭まった。先の見通しがつかない状況を個人ひとりが打破することはできない。したがって昔のことについて、いろいろと思いを馳せることもいいことだと思う。特に還暦を過ぎた人達には過去の清算にもなる。
 しかし、それとは反対に、まだ見えぬ未来のことも少しは考えたい。プラス面を期待しながら…….
それが、<憶測>でもかまわない。とにかく、過去を振り返り、現在に佇み、そして、未来に希望を持とう。なんだか、年頭の辞みたいになってしまった。ご勘弁あれ。